フォト

Home page

お知らせ

  • 音楽館
    作品視聴…映像付き
  • 楽譜出版《ASKS.orchestra》交響曲,協奏曲,室内楽などのスコアを電子版(PDF)で販売中。海外向け→**
    出版作品一覧→***NEW
  • 《図解クラシック音楽大事典》(学研)イラストとまんがでオーケストラや楽典から音楽史までを紹介する掟破りの入門書。旧〈音楽大事典〉の超大幅改訂復刻版。
    作曲は鳥のごとく》(春秋社)自らの作曲家生活を綴った独学の音楽史@2013年3月刊
    《調性で読み解くクラシック》(ヤマハ)調性および音楽の謎を楽理・楽器・科学・歴史から読み解く文庫版入門書。

リンク

« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »

2009年7月

2009年7月31日 (金)

真夏のRemix

2scorea 今年の〈夏休みの宿題〉的なスコア2つ。

 片やドヴォルザーク(アメリカ)、片やキース・エマーソン(タルカス)の編曲(「超アレンジ」もしくは「Remix」)もの。

 編曲とは言っても、両曲ともフル・オーケストラで20分を超える作品なので、音符の量は「作曲」と大差なし。それどころか、ざっとスコアの下書きを仮作成してみると、合計200ページを軽く越すことが判明し、夏の暑さの中で少しめげているところ。

 ただし、初演は来年(2010年)春…とまだ少し先なので、(老体をいたわりながら)ゆっくり書き進めることにしようか。
 まだ本も2つほど書かなければならないし、コンチェルト(暗号名:窒素)もあるし・・・

 (・・・などと呑気なことを言っていると、年末年始はまた修羅場だぞ!と)

2009年7月29日 (水)

クラシック音楽探偵事務所・新書化計画

Photo とある出版社から、Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」を新書で出版する(かも知れない)ことになった。

 この連載はもうかれこれ3年以上になるので、ネタはたっぷり40回分。最初は「おお、これを右から左に本にすればいいわけだから楽な仕事ではないか!」……と一瞬思ったのだが、どうやらそうは問屋が卸しそうにない。

 そもそもこのブログは、ジャパンアーツとの連携で「近々の主催コンサートの内容を反映する内容」という「お題」がある連載。
 好き勝手に書いていると言えば言えるのだが、基本は招聘コンサートの演奏家や作曲家あるいは楽器に因んだ(これを読んだらコンサートに行きたくなる…というのが狙いの)コラム。なので、通常名曲やロシアものが多い半面、フランスものや現代ものは皆無…などなど結構「かたより」がある。

 それでも結構さくさく書き飛ばして来られたのは、ブログ形式なので原稿の分量が自由…という点。なにしろ頼まれ原稿で一番頭を使うのは「字数をあわせる」ことで、400字(原稿用紙1枚)とか1600字(同じく4枚)と言われてピタリとその字数に納めるのは至難の技。原稿を書き終わった後で、字数をあわせるのに延々と何日も頭を抱えることだって少なくない。

 その点ブログは(なにしろ誰も止める人がいないので)、思い付いたまま自由に書いてゆける。説明が必要だと思えば加筆すればいいし、画像を作成したり探してきて貼ることも出来る。それで長くなればざっくり削ればいいし、何も思い付かなければ数行ですませてもいい。間違いや誤字脱字などは公開後でも(読者からの指摘などで)気が付けば修正できる。

 だからこの探偵事務所の連載も、多い回は(原稿用紙で)30枚以上の長いものになることもあるが、少ない回は4枚ほど…とかなりフレキシブル。これをもし「毎回10枚」などと決められていたら、続けるのは難しかっただろう。
 
 というわけで、ブログで書き飛ばしているのと、それを本にして出版するのとでは大違い。今はまず、どういうテーマで、どの回を選んで、どういう組み合わせで並べるか?……という段階で頭を抱えているところ。
 それに、どう組み合わせても半分以上は加筆・補筆が必要になりそうだし・・・

 教訓:世の中に、楽な仕事などありませぬ。

2009年7月27日 (月)

Band Score レッド・ツェッペリン Ⅳ

Zeppelin_iv レッド・ツェッペリンのオフィシャル・バンドスコアが出たと聞いて、早速「Ⅳ」(名曲「天国への階段」が収録されている1971年発表の4thアルバム)を手に入れてみた。

 ヴォーカル、リード・ギター、サイド・ギター、ベース、ドラムスのパートがすべて(コードネームだけではなく)アドリブに至るまでしっかり採譜されている。
 ああ、こういう楽譜が35年前にあったら!(もっとも、あったところで弾けなかっただろうけれど…)

 名作「Black Dog」の不思議なギターリフ(普通に8ビートなのに、どうしても字余りになって数えられない!)も、楽譜で見ると一目瞭然。

Bd3

 なるほど「16分の9」拍子x3+「16分の5」拍子を、「8分の8」拍子x2に嵌め込んで「合計♪=16拍」にしていたわけだ。

 しかし、楽譜を見ないと曲を「認識」した気にならないのは、作曲家の悪しき性かも・・・

2009年7月26日 (日)

無題

Seaq

2009年7月25日 (土)

ひびきコラム

Column 以前ちょっと紹介した少女指揮者が主人公のコミックス「天にひびき」(作:やまむらはじめ。「YOUNG KING アワーズ」(少年画報社)連載中)に、クラシック音楽講座風のおまけコラムを書くことになる。

 一般青少年向けコミックス月刊誌ということなので、「そもそも指揮者はいったい何をやるお仕事なのか?」という身も蓋もない話に始まって、オーケストラやコンサートや楽器や音楽家たちについて(連載と何となく連携しながら)やさしく解説してゆく予定。


 ちなみに私は単行本(や同人誌)でしかコミックスを買わないので、コミックス誌というのを手に取るのは、たぶん小学生の頃「サイボーグ009」を見たさに「少年キング」を愛読して以来45年ぶりくらい(前の皆既日食の頃だ!)。

 というわけで、最近のコミック誌がここまで分厚く(まるでオペラのフルスコアみたいに)なっているとは知らず、その迫力にちょっと驚いてしまった。
 (ただし、昔の月刊漫画誌は、おまけや付録がぎっしり付いていて、それはそれでやたらと分厚かった記憶が・・・)

 掲載は、7月30日発売の9月号から。

2009年7月22日 (水)

○@・幻の日食・@○

Eclipse 46年ぶりの皆既日食は、結局、雨のち曇りで、見えず・・・

 でも、〈太陽〉と〈月〉と〈雲〉とが一列に並んだわけで…
 考えてみれば、これも立派な「日食」。

2009年7月20日 (月)

あれから40年・・・

Appolo11_3 アポロ11号が人類初の月面着陸を果たしたのが、ちょうど40年前の今日(日本時間では21日)。

 私は当時高校生で、作曲を本格的に始めた頃。40年後はと言うと・・・宇宙旅行が普通になっていて、エネルギー問題もなく、自家用車は空を飛び、テレビや映画は3次元映像、ロボットが世界中を闊歩し、癌などの難病もすべて克服され、戦争も貧困もない社会になっているものと信じていた。

 そして、自分自身はと言うと・・・21世紀になる前に(交響曲をひとつだけ書いて、それが演奏されないまま)とっくに野垂れ死んでいると思っていた。

 未来予想は(いつだって)当たらない。

2009年7月18日 (土)

パート譜の逆襲

Animals スコアが仕上がったところで、パート譜(フルート、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ)の作成にはいる。(今回はパート譜を作る予算がないのである)

 ちなみに Finaleでは、「パート譜を書き出す」という所をクリックすると、瞬時に作ってくれる機能があるのだが、やはりそこは「機械」のやること。…そのままでは使い物にならない。

 以前に比べると随分と賢くはなったけれど、それでも、音符を大きくしたり、レイアウトを見やすく変更したり、ページ割りを調整したり、という修正がまだまだかなり必要。(プロの写譜屋さんの中には「手で書いた方が早いです!」と言い切る人も…)。結局、丸2日ほどかけて全90ページを仕上げる。

 とは言え、昔の…すべて手書きだった頃から思えば、天国のような簡単さだ。なにしろ、十数分くらいのオーケストラ曲のスコアでも、それを清書してパート譜にして校正して・・・というのは(それだけでたっぷり一月以上は潰れる)本当に気が違いそうになるような作業だったのだから!

 45分の交響曲でそれをやったら、間違いなく死ぬ(と思う)。
 5つも書いて生きていられるのは、MacとFinaleのおかげだ。文句を言ったらバチがあたる。ごめん。(でも、もうちょっとだけ賢くなってくれたら、もっと嬉しい…)

2009年7月16日 (木)

新・動物の謝肉祭

Cutr 夏休みのクラシック入門コンサートで披露予定の「新・動物の謝肉祭」のスコア、ようやく仕上がる。

 動物にちなんだ6曲を室内楽編成(フルート、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ)用にリミックスした(子供たちのための)20分ほどの組曲で、もともとは20年近く前、サン=サーンス「動物の謝肉祭」と並べて演奏すべく、「同じ編成で」と頼まれてアレンジ構成したものが原形。

 その時の裏タイトルは、ヨン=ヨーンス「動物の皮肉祭」(^ ^;)…というものだったのだが、冗談が過ぎたのか、そのままなしくずしに幻の作品に(+ +;)。

 というわけで、今回は改訂リベンジ版(動物の謝肉祭の逆襲)。
 そのうちフル・オーケストラ版でも作ってみようか…

2009年7月14日 (火)

FMシンフォニーコンサート収録

Fmsymq NHK405スタジオで「FMシンフォニーコンサート」8月分の収録。

 今回は、8月2日(日)放送分の1本で、曲目はシェーンベルク「浄められた夜」、リヒャルト・シュトラウスの(ちょっと珍しい)「祝典前奏曲」および「ツァラトゥストラはこう語った」。演奏はダン・エッティンガー指揮東京フィル。

 というわけで、解説で別にニーチェについて言及するわけでもなかったのだが、「ツァラトゥストラ」、久しぶりにぱらぱらと読み返してみた。

Zarathustra シュトラウスもシェーンベルクもニーチェも、ワグナーの呪縛と19世紀から訣別した「新しい世界」を夢見…、そして確かに、二十世紀を迎えて音楽は、「無調音楽」「ジャズ」「ロック」「コンピュータ・ミュージック」と、(ニーチェ風に言えば)「音楽を超えるもの」になった。おそらく彼らの想像したものとは全く別のものだろうけれど…。

 一方、当の人間はというと…、相変わらず「超人(人間を超えるもの)」に進化しそうな気配はない。でも、そろそろネットやコンピュータの中に「人間を超えるもの」の意識が生まれつつあるのかも知れない…という期待はちょっとある。

 その時は、ネットの中から突然「ツァラトゥストラ」の冒頭テーマが鳴り響き、「我思う、ゆえに我あり」という声が聞こえる・・・・・のだろうか?

 待ち遠しいような、怖いような・・・

2009年7月13日 (月)

盂蘭盆

Terra 盂蘭盆会(うらぼんえ)で母のお供でお寺へ。

 毎年、「盂蘭盆(うらぼん)と言っても〈おもて盆〉があるわけではありません」という住職のネタ話…もとい、説教で始まる。
 でも、毎年、すっかり忘れている。

 残念ながら宗教を信じたことは一度もないが、なぜか時々、神社やお寺には行きたくなる。

 木々があって、静かで、…たまにネコがいるからだろうか?

2009年7月11日 (土)

ポッタコーヴィチ

Pottakovich ・・・ノーコメント

2009年7月10日 (金)

作曲家はどうやって「調性」を選ぶのか?

Keyz Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」更新。今回は「作曲家はどうやって〈調性〉を選ぶのか?」

 クラシック初心者がもっとも不思議に思うことのひとつは、「どうしてクラシックの曲って〈交響曲第5番ハ短調〉…みたいに名前にわざわざ調性をくっつけるの?」ということ(らしい)

 それは「まあ、5番目の男の子で7月生まれ…みたいなもんかな。要するに〈A山五郎♂蟹座〉という感じだよ」と答えるにしても、蟹座か乙女座か…というのは…もといハ短調か変ホ長調かというのは、そんなに重要なことなんだろうか? そもそも作曲家はどういう根拠で「調性」を決めるんだろうか?

 …と、そんな疑問に答えるべく「調」について検証してみた。

2009年7月 7日 (火)

古いCDの受難と救出

Cdx 20年以上も前に買ったCDを久しぶりに明けてみたら、ケースの中が凄いことになっていた。

 CDがLPレコードに代わって世に出始めたのが1982年頃。このCDはそのちょっと後(1984年頃)に買ったもので、当時は、プレイヤーが20万前後して、CD1枚が3,800円くらい。

 なにしろ貴重品ということで、組み物などはケースの中でスポンジにくるまって収まっていたりしたのだが、そのスポンジが年月による劣化でボロボロに。
 ほとんどスポンジケーキ状態で、触るとぐずぐずに崩れるうえ、CDの盤面に貼り付いてしまうものもあって、救出するのに一苦労。

 あわてて中身はiTunesに取り込み、他の古い組み物CDもチェックしてみた。
 すべてのスポンジがダメになっているわけではないようで安心したが、なぜか色の濃いものがNG率が高いようだ。

 古い貴重なCDをお持ちの方はお気を付けください。

2009年7月 4日 (土)

電話機NEW

Faxq 実家の電話FAX兼用機(母専用)が壊れたので、新宿に出て新しい機種を買う。

 ディスプレイやボタンのなるべく大きなものを選んだので、画面が見やすくなったのはいいのだが、問題は、旧型から新型へ電話帳データの引き継ぎができないこと。
 仕方ないので手書きの電話帳メモを片手に80件ほどゼロから手作業で入れ直す。(もっとも、旧機種はカタカナOnlyだったので、どちらにしろ漢字での再入力は不可欠だったのだが・・・)

 無事に番号を入力し終わると、電話がかかってくるたびに「プルルル・・・○野○夫サン…デス」とたどたどしく相手の名前を読み上げてくれるのが可愛い。

 ついでに、「ご主人サマ」を付けてくれるともっと可愛い・・・(^^;)?

2009年7月 3日 (金)

衛生ビニール寿司の握り

Sushix 先日、寿司屋でシャコを肴にちびちびお酒を飲んでいたら、(けっこう高級なお店なのに)板さんたちがビニールの衛生手袋でせっせと寿司を握り始めた。

 カウンターで隣に座っていた男性客がさすがにギョッとしたらしく尋ねると、なにやら外人さんたちを含むパーティがあるとかで、「すみません。(季節がら衛生に留意してくれという)リクエストなんです」と言う。

 確かに、外人さんは素手だと「不衛生」と感じるのらしいが、日本人の私としては全く逆。食べ物を殺菌したビニール手袋で扱う…というのは(工場での加工作業や、回転寿司のアルバイトならともかく)、目の前でやられるとなんとも薄気味悪い。

 理由は簡単。客の目の前で素手で握り、白木のカウンターにそのまま置く…という方が、それだけ「清潔さ」への自負と自信をビシッと感じさせるからだ。
 その逆に、手袋をしたりマスクをしたりされると、実は手も口も不衛生なんですぅ…ともごもご言っているような危うさと、それを覆い隠している不気味さを感じて、不安になってしまう。

 とは言いながら、別にさほど気になったわけではなく、「すみませんね」と頭を下げる板さんに「いや、別にいいと思いますよ」と応えたのだが・・・

 結局、にぎりはひとつも食べずに、「おあいそ」と出て来てしまった。

2009年7月 1日 (水)

ケフェウス・ノート@関西フィル in 東京

090701_2 関西フィルの東京公演を聴きにサントリーホールへ出向く。

 プログラムは…
・サンサーンス:交響詩「死の舞踏」
・吉松隆:左手のためのピアノ協奏曲「ケフェウス・ノート」(p:舘野泉)
・シベリウス:交響曲第1番ホ短調
 藤岡幸夫指揮関西フィル

 拙作ケフェウスは、改訂2管編成版での東京初披露(初演は昨年9月大阪で当夜と同じメンバーによる)。
 抒情派=館野さんの魅力を全開にすべく、基本は「静かできれいな曲」なのだが、ワルツで浮かれてみたり、十二音が出てきたり、ゲンコツや肘打ちのクラスターが出てきたり、…とめくるめく妖しい夢のような20分間(^^;)
 とどめのアンコール「アヴェマリア」も加えて、ホールいっぱいの温かい拍手に包まれる。感謝。

Suntory そして後半、関西フィルお得意のシベリウスも渾身の力演。若いオーケストラということもあるのだろうけれど、東京風の「(音楽が)好きです」ではなく、関西風「好きやねん」の熱きパワーが心地よい。(実際、大阪ではコンサートが毎回ほとんど完売になる人気オーケストラ。聴衆に若い人が多いのも頼もしい限り)

 ちなみに今回の、指揮:藤岡幸夫、ピアノ:舘野泉、作曲:吉松隆…という3人は、「シベリウスつながり」であると共に、慶應義塾高校出身という「先輩後輩つながり」。もしかしたら満席のサントリーホールのX%は慶應関係者だったかも知れない(?)

« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »