衛生ビニール寿司の握り
先日、寿司屋でシャコを肴にちびちびお酒を飲んでいたら、(けっこう高級なお店なのに)板さんたちがビニールの衛生手袋でせっせと寿司を握り始めた。
カウンターで隣に座っていた男性客がさすがにギョッとしたらしく尋ねると、なにやら外人さんたちを含むパーティがあるとかで、「すみません。(季節がら衛生に留意してくれという)リクエストなんです」と言う。
確かに、外人さんは素手だと「不衛生」と感じるのらしいが、日本人の私としては全く逆。食べ物を殺菌したビニール手袋で扱う…というのは(工場での加工作業や、回転寿司のアルバイトならともかく)、目の前でやられるとなんとも薄気味悪い。
理由は簡単。客の目の前で素手で握り、白木のカウンターにそのまま置く…という方が、それだけ「清潔さ」への自負と自信をビシッと感じさせるからだ。
その逆に、手袋をしたりマスクをしたりされると、実は手も口も不衛生なんですぅ…ともごもご言っているような危うさと、それを覆い隠している不気味さを感じて、不安になってしまう。
とは言いながら、別にさほど気になったわけではなく、「すみませんね」と頭を下げる板さんに「いや、別にいいと思いますよ」と応えたのだが・・・
結局、にぎりはひとつも食べずに、「おあいそ」と出て来てしまった。
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