交響詩ジャングル大帝(2009年版)
冨田勲氏の交響詩「ジャングル大帝」2009年版(COZX411/2)を聴く。
1965年に日本初のカラー版TVアニメとして登場した時の(広大なアフリカの風景の上をフラミンゴの群れが舞う)オープニング・タイトルの素晴らしさとオーケストラサウンドを活かした音楽はまさしく国宝級だったが、このCDはその音楽の中から16のシーンを新しく交響組曲風に構成したもの。演奏は冨田氏と同じ慶應大学OBの藤岡幸夫氏指揮する日本フィル。
本編のCDは子供向けにナレーション(綾戸智恵)入りだが、中学生以上は付属のDVDで音楽だけを聴く方がお勧め。アニメーションは収録されていないが、ブックレット↓で紹介されている「譜例(メインテーマ、第二主題、ゾウを演じるホルン、ミュートを付けたトロンボーンなどなど)」を試聴できる。オーケストレイションと楽器法の妙味を知るのに最適で、まさに新しい時代の「青少年のための管弦楽入門」。
ただし、あまり聴かせすぎると子供が「オーケストラの作曲家になる!」と言い出しかねないので充分ご注意を。
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