台風一過のワシントンハイツ
大型台風上陸ということで、実家にこもって(雨漏りのチェックをしつつ)「ワシントンハイツ」(秋尾沙戸子。新潮社)という本を読む。
実家の前に広がる現在の代々木公園からNHKの放送センターまでの敷地は、東京オリンピック(1964年)の前までは「ワシントンハイツ」というアメリカ軍の巨大な住居施設。その前は代々木の練兵場(1910年:明治43年に日本で初めて飛行機が飛んだのもここ)。
母方の祖父はその「初めて飛んだ飛行機」を見た世代で、母は練兵場がワシントンハイツになるのを見た世代。そして私はそのワシントンハイツがオリンピック選手村となり代々木公園になるのを見た世代。
というわけで、この本に書かれた戦時中からオリンピック終了までのワシントンハイツ周辺の歴史(と裏事情の数々)には興味津々。「そうだったのか!」と数ページごとに感嘆しながら読みふけり、歴史の彼方のいろいろな事情や思惑やドラマに思いを馳せる。
« 日本の未来はWowWow | トップページ | 音響合成マシンとしてのオーケストラ »
「本CD映画etc」カテゴリの記事
- CD「カムイチカプ交響曲/チカプ」(2022.12.21)
- 時代の栞(2022.10.25)
- 映画「チロンヌプカムイ/イオマンテ」(2022.05.02)
- CD「左手のためのピアノ曲集」 (2022.05.01)
- 孤独のグルメの孤独(2021.07.09)
コメント