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2009年12月 7日 (月)

国家と芸術(…偉そうに)

Bruck 「科学やスポーツや芸術文化にお金を使うのは基本的にムダ」というのは、思ってはいても(大人は)絶対言ってはいけないことのひとつだ。究極の「それを言っちゃあおしまい」である。

 そもそも世の中には「すぐ食べられる」ものもあるけれど、春に植えて半年ほど汗水垂らしてようやく秋に収穫できるものもあるし、試行錯誤を繰り返し大樹に育ち繁殖しあるいは熟成するまで数年から数十年かかるものだってある。しかも、どんなに努力し苦労しても、無事収穫できる保証はない。

 大人はそれを知っている。だから、目の前の損得を見るだけでなく、リスクを怖れず未来を育てる視点を忘れない。それが「文化」であり、そんな大人が作っているのが「社会」というものだ。


 しかし、日本で「すぐ食べられない」ものを作り続けて四十余年、この国ではあまりその手の大人に出会うこともなく、「食えない」と言って無視され捨てられる方がもはや慣れっこになっているのも現実。

 新しい政府による今回の事業仕分けで文化芸術関係もかなり削減されるのだろうが、あんまり音楽界から深刻な悲鳴が聞こえてこないのは、そもそもカットされて改めて深刻になるほど元々「国」から大した支援など受けていないからか。

 そもそも申請とか認可とか助成とか交付とかいう「お役所(事務的)思考」と「文化芸術」というのはどうにもかみ合わない気がする。芸事というのは、物好きな旦那とか酔狂なパトロンが怪しく跋扈してこそ成立するものなのかも知れない。

 むかし(前の政権の時代)、何かの国際シンポジウムでこの手の話になり、オランダの文化関係者が「ゴッホのように貧乏で死なせてしまう芸術家を出さないように、わが国では芸術家に支援のお金を出しています。日本も出すべきです」と発言したのに対して、日本の関係者がバッサリひとこと。

 「ゴッホはお金がなかったからこそ芸術を極められたんでしょう?。お金があったら逆に傑作を残さなかったんじゃないですか」

 確かに、貧乏でも芸を極めるのが芸術家だし、お金をもらって堕落することだってある。(だから、彼の言いぐさにも一理ある)

 でも、それは芸術家の「信念」であって、他人が「それを言っちゃあおしまい」である。
 

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コメント

メセナなんていう言葉が流行った時代もありましたが、もはや遠い昔の話ですね。あんまり音楽界から深刻な悲鳴が聞こえてこないのは、クラシックの場合、もともとお金持ちが多いからということもあるかもしれません。

クラシック音楽は〈ミステリー〉である が100万部売れて
堕落した吉松さんの作品がどうなるのか少し興味があります。

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