仙台からの風
先月行われた仙台ジュニアオーケストラ20周年記念定期演奏会の様子がHPでアップされていた。
仙台という街が育てた子供たちのためのオーケストラによる委嘱作「鳥のシンフォニア」の演奏は、そのレベルの高さとともに新しい曲の誕生を心から喜んでくれる温かさがあって、本当に作曲家冥利に尽きる演奏会だった。
もちろんプロのオーケストラや演奏家による初演の時も、それなりに温かい交歓はあるのだけれど、舞台上で聴衆の拍手を浴びてちょっと微笑むだけ…とか、結構クールなことが多い。終わってステージを降りたら、その瞬間から次のステージ次の作品への精進が始まるわけで、温かさに浸っている暇はないという感じか。
その「孤独」に慣れた身には、終わってからパーティを開いてまで喜び合うというのは、眩しすぎ羨ましすぎたりしたわけなのだ。
あれから寒々しい現実の風に吹かれながら「孤独」に音符を書き綴る日々。でも、あの時の子供たちの笑顔を思い出したら、なんだか元気をもらえたような気がした。感謝。
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