クラシック音楽の新しいレパートリーを考える
Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」更新。今回は、「クラシック音楽の新しいレパートリーを考える 」。
先の事業仕分けに対して、音楽家から「文化芸術への助成金を減らすな!」という抗議の声が上がったとき、ふと漏れ聞いた一般市民のきつい一言。
・・・「芸術」って言い張ればお金をねだれるなんて、ぬるい世界ですよね。
それを聞いて、30年ほど前に私が「調性の復権」を主唱して作品を発表した時、現代音楽界の大先生に言われた言葉を思い出した。
・・・聴衆に媚びやがって。
芸術というのは、賛美の声の中で育つのではなく、ほとんどの場合、罵声の中を進むのだな。たぶん。
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音楽でも文芸でもそもそもサービス業であることを意識してない「芸術家」は掃いて捨てるほどいますよね。
受け手の心にあまねく深く何かを伝え得て、しかも時が過ぎて忘れ去られない作品、パフォーマンス。それこそが「芸」であり「術」なのではないでしょうか。
これを媚びることと区別できないのがゲンダイオンガク関係者の宿瘂なんでしょう。死に至るとまではいかないまでも、不治の病に相違ないですね。はい。
投稿: 月注斎 | 2010年1月10日 (日) 20:44
先日女性ギタリストの演奏会にいったところ半分くらいは現代音楽でとどめに好きな演奏家がブロ-ウェルのソナタを弾いたときにはなんだかしらないが怒りがこみ上げてきた。ギタリストの間ではブローウェルちょっとした流行ですが聴衆は(・・)。武満徹の曲は幸いやらなかったがいったいギター界はどうなってしまったのだろう。かとおもうと突然ポップスや昔の歌が出てきて・・。聴衆が置き去りになっている。
演奏家と聴く人が音楽を通して喜びを分かち合う。それって媚びるか自己主張するかしか知らない音楽家には理解できないんだろうね。
ギター界のカナリア宮下祥子ちゃんに曲を書いてあげて
「ブロ-ウェルなんてしょうもないもんやってんじゃねえ、音楽ってのはこういうもんだ」ってことを教えてあげてもらえんもんでしょうか。
投稿: ブローウェル嫌いのギター愛好家 | 2010年6月12日 (土) 19:14