サンプル盤CD制作
3月初演予定の「アメリカRemix」と「タルカス」の音源CD(演奏者や指揮者に渡すサンプル盤)を制作する。
かつてはFinaleで作成した楽譜をMIDIデータに落とし、それをDigital Performerなどの演奏ソフトで音色やダイナミクスなどを加工する…という面倒なことをしていたものだが、最近は結構Finaleだけでもそこそこの演奏をするようになったので、そのまま行くことにする。
3管編成で30チャンネルほどあるので、それを上右図のように、それぞれの楽器ごとにMIDI音源を設定。フルートは「チャンネル:2」「パッチ:74」「flute」、ホルンは「チャンネル:9」「パッチ:61」「french horn」、第一ヴァイオリンは「チャンネル:18」「パッチ:49」「String Ensemble1」などというように振り分ける。
次に、各楽器を鳴らすプレイバック音源の設定をする。
一番シンプルなのは、Macの内蔵音源(Soft Synth)。作曲中のチェック用には便利だが、ちょっとチープな音なので、こだわりたい楽器についてはfinale付属のGarritan音源(図上)や市販のサンプリング音源などを併用する。
昔は「8チャンネルで同時発音数16音」…というような限界があって、ちょっと音が多くなるとフリーズしてしまったり音がダンゴになってしまったものだが、今はパソコンのスペック次第で3管フル編成オケ3群だろうが、500声部のアンサンブルだろうが、たぶん…鳴らせる。
ここにお金をかければ、かなりリアルなオーケストラ・サウンドも可能だが、あくまでも「サンプル音源」なので、このくらいで。
音源を設定したらFinaleでプレイバックする。ミキサーも付いているので、楽器の定位置やバランス、エフェクトの付け具合からホールの残響などまで設定可能。
それをUSB出力からオーディオ・キャプチャ−(UA-3FX)経由で「Sound It」というサウンド編集ソフトに取り込む。このあたりは、ライヴ録音と同じ感覚だ。
そして、収録したデータを調整(余分な音をカットしたり、音量レベルを調整したり)し、AIFF、WAV、MP3などのオーディオ・ファイルとして保存する。
そうやって出来た「音データ」を、iTunesに取り込み、曲順に並べて「プレイリスト」を作り、それを「ディスク作成」を使ってCDに焼く。
これで(まだ初演していない曲が録音してある!)「超レアCD」の出来上がりである。
ただし、演奏の参考にはなるものの、当然ながら「人間業ではない」演奏なわけで・・・・・音楽はやはり生身の演奏が一番かと。
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