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2010年3月

2010年3月30日 (火)

調性よもやま話

Photo_2 調性についての入門書(のようなもの)執筆中。

 和声法やコード進行の専門書というわけではなく、「そもそも調性とは何か?」「作曲家はどうしてハ短調とか変ロ長調とかにこだわるのか?」「ハ長調が白とか、ト長調が緑とか言う人がいるけど、本当にそうなのか?」「どうしてハーモニーが変化すると気持ちよかったり切なかったりするのか?」などなどについての雑感(のようなもの)。

 …なのだが、意外とこういう「そもそも…」な話というのは難しい。ゼロから説明し出すと、どうしても#♭だらけになるか、譜例や数式ばかりになるか、結構理屈っぽく七面倒くさい話になってしまうからだ。
 そこをなんとか「やさしく」。うーん、難しい。

 やさしいは難しい。
 難しいはやさしい。

2010年3月27日 (土)

桜@新宿御苑

Sakura 桜ガ咲イタ。

2010年3月26日 (金)

ヘリコプターの下

Takesita 夕方、頭上がやけに騒がしいと思ったら、代々木公園上空をヘリコプターが5機ほど旋回している。

 テレビでは特にニュース速報もなし。こういう時、一番早いのが「twitter」。探ってみると、原宿竹下通りにパトカーや警官が集まっている…。やがて、何人か人が倒れている…という書き込み。なるほど、テロか通り魔か、と報道のヘリが飛んでいるわけだ、と納得。

 そのうち「アイドルグループが来ている」というデマで大勢の人が殺到し、女の子たちが転倒しただけ…と知れる。大事件ではなかったようだ。

 こういう時にネットの情報は便利・・・
 ・・・と思ったら、そもそも携帯メールやTwitterで「アイドルがいる」というデマが広がり、人が集まったのが原因だったのだとか。

 これが本当の「流言飛語」。

2010年3月25日 (木)

作曲家の給料日

Jasrac3 3,6,9,12の月の25日は、JASRAC(日本音楽著作権協会)から作品使用料の分配金が銀行に振り込まれる……いわば作曲家の給料日。

 ただし(何度も愚痴っているかも知れないが)、いまだにどういう計算でこの金額になるのか良く分からない魑魅魍魎の世界。
 登録してある曲ごとに「演奏」「放送」「録音」(それぞれ国内・外国)や「出版」「ネット配信」などで使われた使用料がずらっとプリントされて来るのだが、ほとんど1曲あたりせいぜい「数百円」とか「数千円」というレベル。

 しかし、中には、交響曲が外国で演奏されて「19円!」などという記述があると思えば、テレビの放送使用料で一回「65万」などというのもあって、ちょっとした宝くじ気分。

 誰かに「砂金を浚っているみたい」と言われたことがあるが、言い得て妙。

2010年3月23日 (火)

鏡の国のサイエンス

Deeps 日本科学未来館のネットマガジン deep science「鏡の国のサイエンス」に対談記事掲載。

 東京大学大学院情報学環教授:佐倉統氏と「超ひも理論」はどんな音楽を奏でるか…というタイトルで音楽=科学談義。
 こういう時だけ、慶應義塾大学工学部中退の「科学オタク少年」の血がむくむくと……おかげで写真は何だか必要以上にニコニコしすぎのきらいが…(^ ^)/ 

 でも、実を言うと、むかし書いた「音量子論」も、今となっては自分でも何のことやらさっぱり分からないのだけれど…。
 少年老い易く 学成り難し・・・

          *

 午後、講談社の+α新書次回作について打合せ。
 第1作が「探偵事務所」(クラシック音楽は「ミステリー」)だったので、次は「科学研究所」(クラシック音楽は「サイエンス」)?、あるいは「会計事務所」(クラシック音楽は「エコノミー」)??(++;)

2010年3月21日 (日)

FMシンフォニーコンサート&クラシックの自由時間

Fmsymq NHK608スタジオで「シンフォニーコンサート」4月分2本の収録。

 4月4日(日)放送分は、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番(p:北村朋幹)、交響曲第7番イ長調。尾高忠明指揮東京フィル。

 4月11日(日)放送分は、ハチャトリアン:「スパルタカス」より、グリエール「コロラトゥーラ・ソプラノのための協奏曲」(sp:幸田浩子)、チャイコフスキー:マンフレッド交響曲。アレクサンドル・ラザレフ指揮日本フィル。

2010年3月20日 (土)

クラシックの自由時間@改訂版

Cd200 学研より改訂新版の「クラシックの自由時間」届く。

 1995年4月に立風書房から出版され、好評重版を重ねていた本だが、少し手直しをし表紙のデザインも一新しての新装改訂版。

 15 年も経つと社会も随分変動するものだが、そこは100年一日のクラシック音楽界。ネットやiTunesなどメディアの大きな変化はあっても、基本の名曲相場にそんなに大変革はなく、曲の解説などにはあまり大幅な書き直しはなし。

 ただ、さすがに演奏家は15年も経つと「若手」が「中堅」に、「中堅」は「マエストロ」になっていたり……中にはいつの間にか消えてしまった人もいたり……。年月の怖さもちょっぴり感じさせる。

2010年3月19日 (金)

CD密談

Kamon 夜、南平台の料理屋で(先日のコンサートの打ち上げを兼ねてマネージャー女史と一緒に)日本コロムビアの敏腕プロデューサー岡野博行氏と飲む。

 彼は、大江光・田部京子・竹松舞・高木綾子・古川展生・藤原道山など多くの演奏家のCDを手がけ、現在のJクラシック(日本の若手演奏家による新しいクラシック)人気をもたらした功労者の一人。
 私の「プレイアデス舞曲集」や「優しき玩具」も彼のプロデュースで、とにかく「(普通の人が普通に「良い!」と思えるような)新しいセンスの音楽」を嗅ぎ付けるセンサーが鋭い。

Okano_3 今回のタルカス&アメリカのコンサートも、まだ海のものとも山のものとも付かずクラシック界から完全無視されている段階で「CDにしましょう!」と即断。
 アレンジの質も分からず、本番一発勝負のライヴ録音、しかもK.エマーソン氏のOKが出なければNG…というハイリスクに賭けたのは、彼も実はプログレ・マニアだから。
 業界のあちこちにまで浸透している(まるでフリーメーソンみたいな)〈隠れプログレ派〉の情熱と友情の輪には、あらためて感謝と畏敬の念を覚える次第。「世界に広げようプログレの輪!」(…チト古いか)(^^;)。

 4月には、日本フィルによる冨田勲氏「ジャングル大帝」、および東京交響楽団による佐村河内守氏の「交響曲第1番」のコンサートにも関わっているそうで、こちらはプログレではないが、オーケストラの新しい時代が聴ける期待の演奏会。共にお勧め。


 おまけ☆今日のひと言

「女性を…いつまでも年取らずに若く美しく保つ研究って…ほら、何て言いましたっけ?」

「・・・黒魔術・・・?」


 …答えは「アンチエイジング」でした(++;)

2010年3月18日 (木)

アメリカ&タルカス LIVE

Tarkuscd 3月14日のコンサートのライヴ録音CD(未編集のサンプル盤)届く。

 ・アトムハーツクラブ組曲:10'25"
 ・アメリカ Remix:26'00"
 ・BUGAKU:24'00"
 ・タルカス 17'40"

 合計:78'05"。
 意外と「アメリカ」が長かった・・・。

2010年3月16日 (火)

タルカスその後

Tarkusx タルカスのオーケストラ版初演、熱い反響を沢山いただき感謝。

 完全に個人的趣味で(しかも頼まれもせず勝手に)歴史的名曲をいじくったわけで、もっと賛否両論が入り乱れるかと思ったが、意外にも好評が圧倒的多数…とかなり善戦(?)。オケの熱演と大音量に撹乱されたのだろうか。

 そもそもオーケストラへのREMIXと言いながら、大音量でロックバンドと張り合っているみたいな大人げないところも多いし。ゲーテなら「なんてやかましい音楽だ。天井が落ちてきそうだ!」と叫んで帰ってしまったに違いないし(++;)

 それにしても、コンサート終了のわずか6時間後に、隠し録り音源が某動画配信サイトにアップされていたのには驚いた。厳密には著作権法上問題あるのだろうが、ネットのそういう所は嫌いじゃないので(それに、思わず何回か聞いてしまったし)、見て見ぬふり。

 あとは、これを聞いて「俺(私)の方がうまく編曲できるし、これよりカッコいい曲が書ける!」と名乗りを上げる若者が現れて、次の時代(と次のコンサート)を作ってくれたら本当に嬉しい。

2010年3月14日 (日)

アメリカ〜BUGAKU〜タルカス

314 東京フィルの「新・音楽の未来遺産」コンサート無事終了。

 中野翔太くんのピアノによる「アメリカremix」は颯爽と天馬空を駆けるごとく疾走し、BUGAKUも圧倒的な夢幻サウンドで聴かせ、タルカスは(東京フィル渾身の熱演による)とどめの大爆走。言うことなし。

 思い起こせば構想2年「タルカスって何? アメリカをオーケストラでってどういうこと?」という完全アウェイな状況から始まり、クラシック業界からは完全無視され、直前まで編曲許可が下りるかどうかも分からず、チケット初動100枚からのどん底スタートで、よくここまでこぎ着けたもの。

 タルカスが「懐かしの青春」だったという方も、プログレなど初めてという若い方も、BUGAKUは33歳の黛敏郎氏、タルカスは26歳のK.エマーソン氏が「我ここにあり!」という覇気に満ちて書いた青春の音楽であることを感じていただけたことと思う。

 私にとっても、これはすべて青春の音楽で、それをひとつのステージに乗せたい…という長年の夢がかなった素晴らしい一日になった。もうこれで思い残すことは・・・・・・・まだちょっと(^^;)

 終演後、関係者で打ち上げ。
 キース・エマーソン氏から国際電話。ワタシ、英語シャベレマセンノデよく分かりませんが「大成功でした」とお伝えしました。

 熱き演奏を聴かせてくれたマエストロ:藤岡幸夫氏、コンサートマスターの荒井英治氏、東京フィルの方々、そして今回、温かいバックアップをいただいたプログレ・マニアの方々に心から感謝。


 追記:本日の演奏はNHK-FMシンフォニー・コンサートで収録したので、後日放送(私が解説するかも(~~;)の予定。またコロムビアからCDも(早ければ夏頃までには)発売の予定。乞うご期待。

2010年3月12日 (金)

リハーサル初日

Rhrs1 タルカス&アメリカRemixのハーサル始動。

 初演の曲というのは「どんな響きになるのか」どきどきわくわくするものだが、今回は特に「わくわく」度が高い。

 エマーソン氏のサイドからは「世界中から注目を受けてます」というコメントが入るし、NHK(FM)およびCDの録音も入ることになったし、凄いことになっております(++;)。

2010年3月11日 (木)

K.エマーソン氏からのメッセージ

Emerson 3月14日(日)のタルカス(オーケストラ版)初演コンサートについてキース・エマーソン氏のメッセージが届く。

 "THIS, IS A GREAT HONOUR FOR ME TO HAVE MY MUSIC Played and PRESENTED WITH SUCH ESTEEMED PLAYERS!!!

 Arranger Takashi Yoshimatsu and orchestra play my work in a land I have grown to love since I first visited Japan in 1972 with my band.

 I wrote the ‘Tarkus Suite” 1971 in England. Artist WIliam Neal originally provided the imagery after I came up with a fictitious name for the music I was writing. It was a unique time frame of musical composition and experimentation for me as the changing times and the time changes for England became out of time. I left England as we all had to deal with political issues in subtle ways and it all played its part in the way of things until it grew to define a historic mark as to what is now known as progressive rock music that now falls into contemporary classical.” -- Keith Emerson

「僕の作曲した曲が、世界でも名高く尊敬されている素晴らしいクラシック音楽家達によって演奏されるということは非常に光栄なこと。素晴らしいオーケストラ編曲をしてくださった吉松 隆氏や東京フィルが、僕が初めて訪れた1972年から愛し続けてきた日本でこれを演奏してくれるというのはとても嬉しい事だ。才能ある彼らの手によって、プログレッシブ・ロックは現代のクラシックになるだろう。」 --  キース・エマーソン


 氏は現在、4月からの全米ツアーの準備中で、始めは「このコンサートを聴くためだけに来日したかった」とのこと。(私も実はひそかに、突然シンセで乱入してくれたら!と夢見ていたのだが…(^^)。彼の公式HP日本語ブログおよびFaceBookにも、今回のコンサートの紹介記事あり。

 ・・・いやあ、嬉しい。

2010年3月10日 (水)

オペラへの遙かなる道(前編)

Title_3 Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」3月号更新。

 今回は、作曲家ならだれしも夢見た高収入&セレブへの道〈オペラ〉について考える…「オペラへの遙かなる道・ヴェルディvsプッチーニ(前編)」

 銭の花は、交響曲なんかにゃ咲かん。オペラに咲くンや!

          *

Cafef インターネットラジオ:BlueRadio.com「林田直樹のカフェ・フィガロ」ゲスト出演の回(3/9、3/16の2回に分けて)放送中。

 3/14の例のコンサートで初演予定の「アメリカ Remix」のサンプル音源も世界初公開。

2010年3月 8日 (月)

サマー・ウォーズ&ハルシオン・ランチ

Swh ちょっと面白い作品2つに出会う。

「サマー・ウォーズ」(監督:細田守)は、先日の日本アカデミー賞で最優秀アニメ作品賞を取った作品。この監督の前作「時をかける少女」も良かったので期待してDVDを入手。
 高校生の主人公(♂)が、夏休みに先輩(♀)に連れられて田舎の大家族の旧家を訪れる…という日本の田園風景を背景にしたラブコメみたいな設定から、あれよあれよとインターネットの世界に話が広がり、いつの間にか世界の終わりを主人公と田舎の家族が力を合わせて救うことになる…というばかばかしいまでに暴走するイマジネーションが圧倒的。

「ハルシオン・ランチ」(作:沙村広明)の方は、一見シリアスな筆致で描かれたシュール&ブラックなSFギャグまんが。職を失って浮浪者になりかけの四十男が、どんなものでも(機械でも人間でも)食べて異化してしまう無口な宇宙人の美少女に出会い…という展開は、図柄を変えればそのまま完全に吾妻ひでお師の世界。これもばかばかしいまでに暴走するイマジネーションが……って、結局イマジネーションの暴走が好きなだけのような気も…(^^)。

2010年3月 5日 (金)

日本アカデミー賞受賞式

Negishi 映画「ヴィヨンの妻」(監督:根岸吉太郎)の音楽で優秀音楽賞というのをもらったので、日本アカデミー賞の授賞式というのに出席する。

 豪華なホテルの巨大式典会場で、膨大な数のマスコミとカメラとシャンデリアの下でずっと座っているだけの…もともとパーティの類が大の苦手の身には物凄く居心地の悪い3時間半。

 でも、これだけたくさんの生の俳優さんを間近で見るのは、ちょっと普通の人生ではありえない状況なわけで(最後は生のハト山首相も見たし)、むしろ貴重な体験と感謝するべきか。(ただし、一度でもう充分だけれど…)

Matsu われらが「ヴィヨンの妻」は、ほぼ全部門の優秀賞にノミネートされ、その中で最優秀主演女優賞(松たか子)、および最優秀美術賞を受賞。

 私も、式後、賞状と小さなブロンズのトロフィーをもらったのだが、こんなのをもらうのは高校の時に無遅刻無欠席でブロンズメダルをもらって以来で、嬉しいと言うよりなんだか恥ずかしい気分。

 パーティの前に、最優秀音楽賞を取った池辺晋一郎氏が「ボク、実は松たか子と遠〜〜い親戚(?)なんだよね」と自慢するので、「私なんか一字違いですモンね」と自慢する(笑)

2010年3月 3日 (水)

邪道か本来の姿か?

314 …とBARKSで紹介していただきました。

 付記:個人的には最近すっかり隠居&晩年モードの枯れた境地…のつもりなのだが、この記事で見ると何だか「年甲斐もなくいまだにロックに燃える元気なオヤジ」に見えるなぁ(++;)

 K.エマーソン氏も確か65超えてるはずなのに、丸ひと月の全米ツアーに挑戦するというし。
 なんでそんなに元気なのでしょうか・・・

2010年3月 2日 (火)

タルカス初演迫る

El いよいよ来週末に迫ったタルカス(オーケストラ版)初演。マネージメント経由でスコアがようやくキース・エマーソン氏に届いたそうで、《いたってご機嫌で「とてもよい作品に仕上げてくださってありがとう!」ということでした》とのお返事。

 本人は4月1日から「エマーソン&レイク」の全米ツアーを控えて忙しそうだが、もしかしたらフィアンセ?がいらっしゃるかも…とのこと。



Tar01_2

2010年3月 1日 (月)

Ça va ?

Saba ジャパンアーツ経由で吾左衛門鮓の鯖寿司を戴く。

 鯖寿司と言えば京都「いづう」だが、こちらも米子(鳥取)で明治35年からやっている老舗とか。
 肉厚の鯖と酢飯を昆布で巻いてあり、青魚っぽさは淡く、酢は軽めでほんのり甘め。

 鳥取のお酒は残念ながら手元になかったので、新政(秋田)を飲みながらいただく。美味。

(…初めてのグルメ記事でした)

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