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2010年4月24日 (土)

AVATAR

Avatar 話題の映画「アバター」のBlu-ray版が出たのでようやく見る。

 映像は物凄くきれいで、惑星のジャングルの景色や架空の生物たち、さらにアバター(仮の身体)を介して入り込む青い顔の種族など、全編CGの作り物の世界なのにそのクォリティの高さったらない。Blu-ray版には3Dの立体感はもちろんないが、細部まで描き込まれた鮮明な画面は圧倒的で、手間のかけ方にしてもお金のかけ方にしても、何というか「負けた!」という感じだ。

 ただ、物語の方は、未開の地に金目のものがあるので原住民たちを虐殺してまでかっさらう…という「強盗」のような話。原住民ナヴィ族の姿や文化がアメリカ・インディアンに似ているから、完全にそれと意識しているのだろうが、ジャングルでの闘いはそのままヴェトナム戦争だし、インカ帝国からアイヌ民族までの「先住民迫害」という人類の歴史の暗部が鮮明に映像化された感じで、2時間40分見続けて怖ろしく疲れてしまった。

 最後は一応ハッピーエンド。でも、原住民に感情移入して味方になる(そして蜂起を煽る)主人公の行動は、99%以上の確率で「全住民大虐殺(&種族滅亡)」という最悪の結果を引き起こしたに違いないし、白人側から見れば(アメリカ人がもっとも嫌う)テロそのもの。イルカの虐殺に反対するからと言って、漁船を爆破し漁民を虐殺して良いのか?という感じ。(しかも、そういうツッコミを回避するため、同情の余地なしの悪役を仕込んであるあたりが上手い…もとい、あざとい)。というわけで、いくら「ファンタジー」と言われても、「エンターテインメント」として楽しむには怖すぎる映画かと。

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