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2010年5月

2010年5月31日 (月)

深山幽谷

Arasiy_3 iPadを持って都を離れ、しばし(本当に、しばし)深山幽谷に遊ぶ。

 京都嵐山渡月橋から船に揺られて15分。携帯電話は圏外で、テレビもない…のに無線LANだけはある不思議なお宿に逗留中。

 こういう旅行にはいつも本&楽譜をどさどさと持ってゆくのだが、今回は試しにiPadオンリー。(早い話が、iPadだけで本&楽譜を持たずに旅が出来るか?という実験旅行…)
 WiFiモデルながら、新幹線ではmobilepointで繋がり、ホテルではコンセントにAirMacExpressをさせば有線LANを使えるので、今のところ不便はなし。

 ただし、原稿や楽譜書きおよび同期&バックアップにMacBookは必携(原稿書きはPagesというのがあるが、楽譜を書くアプリは…まだない)。なので、荷物はさほど劇的に軽くなっていないのがつらいところ。
 
 それにしても、窓の外に一面の緑と川の流れを見ながら、もそもそ液晶画面で本を読むというのは…なんだかえらく文明に毒されているような気も……

2010年5月28日 (金)

iPad届く

Ipadw iPad届く。仕事場と実家には無線LANがあるので、3GなしのWi-Fi 32GB モデルを選択。
 
 大きくなったカレンダー(iCalと同期)がきれいで、「i文庫HD」と「eBook」での読書は具合よさそう。英語堪能の人は「iBooks」。特にイラストや写真入りの本は美しい。

 ただ、小さい&軽い…と期待しすぎたせいか、第一印象は「意外と重い」。
 サイズは悪くないのだが、寝転がって本を読む…などというのはちょっと無理か。

 iPhone用のアプリはほぼすべて動くが、全画面大にすると大きくなったぶん画像が粗くなるものがほとんど。徐々にiPad用のものが増えることを期待。

 PDFにしたスコアは「forScore」というアプリで読める。縦型でスコア1ページがちょうどいい大きさ。赤ペンによる書き込みも出来るから、スコアリーディングには最適。

 □付記:forScore(¥600。MGS Development)は、画面右下を指先で触れるだけでページがめくれるので、譜面台に置いてピアノや楽器を演奏できる。(…やってみました(^^)。ただし、音符はちょっと小さめなので、目のいい人向け)。また、メトロノームが付いているので、テンポに合わせての練習も可能。
 ピアノの練習用を想定しているのか、サンプルの楽譜はピアノ曲だけだが、IMSLPからパブリックドメインの楽譜(PDF)をパソコンにダウンロードして転送すれば、Mozart,BeethovenはもちろんRavel,Sibelius,Schoenbergあたりまでのスコア(およびパート譜)がすべて無料で手に入る。BrucknerやMahlerサイズの交響曲でも20〜30MBほどだから、iPad(16GB)ひとつで千冊近いスコアを持ち運び可能ということになる。音楽出版業界にとってもかなり衝撃のデバイスである。

2010年5月27日 (木)

工事難民

Photo 仕事場の真上の部屋で今日から改装工事が始まるため、昼間は騒音で仕事にならず、さしあたり実家に避難。しばらく難民生活に入る。

 古いマンションなので、年中あちこちの部屋で改修工事をしていて、2年に一度くらいはこういう台風直撃のような事態も。まさに「天災」。あきらめるしかない。

 梅雨明け頃には戻れるだろうか・・・

2010年5月26日 (水)

タルカス取材

Tarkusv タルカスCDの件で虎ノ門のコロムビアへ行き、音楽誌「ストレンジデイズ」(編集長:岩本晃市郎氏)の取材を受ける。

 フィギュアまで作って撮影したジャケットがなかなか面白い仕上がり。これの小さいのを作って携帯ストラップにしたら売れるのにね…という話も(^^)

 しかし、この企画、こうして笑って話せるような日が来るとは、ほんの3ヶ月前までは想像も出来なかった。
 冗談でなく地獄と天国とを見せてもらった仕事だった…


2010年5月25日 (火)

FMシンフォニーコンサート6月分収録

Fmsymq NHK405スタジオで「FMシンフォニー・コンサート」6月分2本の収録。

 6月6日(日)放送分は、3月の「新・音楽の未来遺産」コンサートから、吉松隆「アトムハーツクラブ組曲第1番」、ドヴォルザーク「アメリカRemix」(p:中野翔太)、黛敏郎「BUGAKU」、K.エマーソン「タルカス」。藤岡幸夫指揮東京フィル。

 6月13日(日)放送分は、レスピーギ「ローマの噴水」、モーツァルト「ホルン協奏曲第4番」(hr:マルティン・ヴァン・デ・メルヴェ)、ドヴォルザーク「交響曲第7番ニ短調」。ルドヴィーク・モルロー指揮東京フィル。

314 というわけで、いよいよお待ちかねの「タルカス」登場。
 
 CD「タルカス〜クラシック meets ロック(仮)」の方は、日本コロムビアから7月21日に発売予定。

 乞うご期待。

2010年5月23日 (日)

ゲゲゲの女房

Gegege 最近、NHK朝の連続ドラマ「ゲゲゲの女房」にはまっている。毎週土曜日にBS2で一週間分まとめて再放送するのを録画して見ているのだが、第1回めから欠かさず見ている朝の連ドラというのは、これが初めて。

 理由はもちろん水木しげるセンセのファンだからだが、戦後の貧乏話というのが(ヴィヨンの妻もそうだったが)好きなこともあるのかも知れない。
 売れない漫画家で貧乏暮らし。(俳優の美男美女ぶりはちょっとイメージが違うけれど)前回の「お金はなくても、私、毎日笑って暮らしてますよ」という奥さんのセリフには泣いた。

 ただ、私たちは国民的漫画家としての水木センセの成功を知っているわけで、これは忠臣蔵と同じなのだろうな。大願成就の未来を知っているからこそ見られる「苦しい過去」。逆に、悲惨であればあるほど「今に見ててごらん」という未来の光が後に透けて見える。

 だから、戦後から高度成長期を生きた父の世代を、時々羨ましく思うことがある。戦争と貧乏というどん底からバブルという頂点まで昇りつめ、かなり胡散臭い才能でも勢い次第でのし上がれて至高の高揚感を味わったという点で。(私も東京オリンピックから大阪万博を体験した世代だが、おこぼれは無し…)

 今の若い人は、50年後に「苦しかったけど、楽しかった」と言える現在を生きられているのだろうか?

2010年5月22日 (土)

HDD復旧作業中

Hddb クラッシュした内蔵HDDを新しいものに交換し、丸一日かけて復旧作業。

 外付けHDD(1TB)に接続したTimeMachine(MacOS標準装備のデータ自動バックアップツール)のおかげで、クラッシュ前日までのデータはすべて無事。最新のものはiDiskに保存してあるので、(あちこち後遺症はあるものの)実質的な被害はゼロで食い止まった。

 ちなみに1987年に初代Mac(Mac plus)を入れて以来、現在のMacが12代目。ハードディスクのクラッシュに当たったのは今回で3度目。
 23年で3回だから事故率は「7.7年に一度」と低いものの、依存している度合いが違うから、同じ墜落でも2人乗りセスナと500人乗りジャンボ機くらいの損害の差が…。

 安全対策は命がけですべし、と改めて肝に銘じる。

2010年5月20日 (木)

バックアップ命

Hdd_2 昨日、仕事場のMac proの内蔵HDD(ハード・ディスク・ドライヴ)のひとつ500GBの「Data HDD」が突然故障(クラッシュ)。
 何の前触れもなく、気が付いたらデスクトップに姿が無くなり、救出を試みたところ「修復不可能です」という最後の言葉を残して、365GB分のデータごと消えてしまった。

 この手のデータ消失では昔ひどい目にあったので、今はもちろんバックアップは二重三重にしてある。おかげで現実的な被害はなかったのだが、この25年で貯め込んだ音楽(自作の全作品、楽譜のPDF、iTunesの音楽data)、原稿(25年分!)、画像(写真8年分、イラスト、SCANデータ)、資料(コンサートの記録、スケジュール表、家計簿、税金、銀行関係)、CDデータ数百枚分、電子書籍300冊ほど…が一瞬で消し飛んでしまったわけで、これは(バックアップを取ってなかったら、本気で自殺も考えたであろうくらい)怖い。

 人は永遠に生きるものにあらず。だからこそバックアップ(子供)は命ということか。

2010年5月18日 (火)

宮崎県川南町

Kawam 2年前(2008年2月)NHK-BS2「おーいニッポン:宮崎編」で宮崎ラプソディを演奏したのが、宮崎県川南町の文化ホール(トロントロンドーム)という処だった。
(ちなみに、この「トロントロン」というのは、町の中心地域の正式名称。一説には西郷隆盛がこの辺に来たとき「地面がぬかるんでとろんとろんとした場所」と言ったのが起源なのだそうだが、それはさておき)

 その川南町が今、家畜の「口蹄疫」で大変な事態になっているようだ。ひところ大騒ぎになった狂牛病(BSE)とは違い、口と蹄(ひづめ)に水泡が出来るものの人間には感染せず、肉を食べても特に害はないのだそうだが、伝染力が非常に強いため、感染した家畜が一頭でも出たら、その牧場の家畜はすべて殺処分するしかないとのこと。

Cat_2 結果、今回、県内で殺処分になる牛と豚は10万頭!を超える模様という。天災に近いとは言え、一生懸命育てた動物たちを殺し破棄することの悔しさ悲しさは想像するにあまりある。

 殺された動物たちには何も出来ないけれど、支援金はこちらへ。町に、ふたたび微笑みが戻ることを祈りつつ。

2010年5月15日 (土)

見知らぬ街並み

Yamada しばらくぶりに新宿の東口界隈を歩いていて、なんというか…タイムマシンで30年先の未来に来てしまった80年代の人間…という気分を味わう。

 要するに「知ってる店が知ってる場所にない」と言うだけの話なのだが、記憶が消失してしまったような軽い眩暈に襲われる。

 そう言えば、ネットの中に個人の「記憶」の置き場所として〈ホームページ(ウェブサイト)〉が生まれたのがわずか十数年ほど前。堅固な「記憶倉庫」だと思っていたのに、〈ブログ〉や〈Twitter〉に押されて最近は個人HPの消失が目立つようになった。これも、記憶の消失という感覚に近い。

 巨大で万能に見えたネットの記憶もせいぜい10年、ブログの記憶は1〜2年、Twitterに至っては1週間、ネコの記憶は3分間(?)。どんどん無節操に生み落とし、片っ端から消してゆくのがこの世の摂理。頭では分かっていても、虚しさは拭えない。

 しかし、そんな世界で、いまだに200年も前の音楽を聴いているのが「クラシック」。これは、考えてみれば物凄く怖ろしいことだ。この不老不死の化け物たちには、一体どんな呪いがかけられているのだろう?

2010年5月13日 (木)

難波弘之氏と対談

Namba The DIGという本のプログレッシヴ・ロック特集号用に、作曲家&キイボーディストの難波弘之氏と対談。

 例のオーケストラ版「タルカス」の初演に駆け付けてくださったのが初対面だったのだが、実は全く同い年で、ピアノとの出会いもSFやコミックスやグループサウンズやシンセなどとの出会いも全く同じ。プログレがテーマのはずが、嬉しくて話があちこちとっちらかってしまった。

 ちなみに、今も熱狂的なファンが多いこの「プログレッシヴ・ロック」、もともとはポスト・ビートルズ世代による「何でもあり」のロックだったのだが、「プログレ(進歩的)」とジャンル分けされた途端に世界が限定された感も少し。クラシックや民族音楽も交えたもっと壮大な音楽世界に広がると思っていたのだが。「何だか分からない音楽をやっている」と言われるうちが自由でいいのかも知れない。

 ただ、今改めてこのジャンルに注目が集まっているそうで、若い後継者たちも登場しているのだとか。ロックにもクラシックにも縛られない「何でもあり」の音楽世界の未来に期待したい。敢えて名付けるなら「ハイブリッド・ミュージック」か。

 しかし、キイボードを弾く才能があって歌も歌えてハンサムだと、同じプログレおたくでもこうなるのだなあ…と少し遠い目に…。(いや、お若い!)

2010年5月12日 (水)

絵入り案

Alien DVDで「エイリアン」シリーズを見ながら、明日〆切の原稿を書きつつ、調性入門本の解説イラストと、+α新書第2弾の構成を考える。

 作曲の方のスケッチは、舘野泉さん演奏生活50周年記念の室内楽曲(クラリネットとトランペットと左手ピアノとヴァイオリンとチェロ!!!)と、吉村七重さんの二十絃箏の新しいアルバム用の新曲(たぶんソロ)と、この秋初演予定の三村奈々恵さんのマリンバ・コンチェルト。

 そう言えば、最近かのホーキング博士の「宇宙人とは絶対に接触するな」という発言が話題になっていたが、確かに相手がエイリアン顔だったら火炎放射器のあと即核攻撃。でも、ETやアバター顔だったら攻撃か友好か世論まっぷたつ、かぐや姫や星の王子さまだったら……侵略も可。

 それより何より、彼らが果たして「音楽」というものを持っているのかどうか、興味がある。
 キリスト教もブルースも存在しない歴史の中で育った異星の「音楽」は、どんなものだろうか?

2010年5月10日 (月)

演奏する作曲家 vs 作曲する指揮者

Musiks_2 Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」5月号更新。

 今回は「演奏する作曲家 vs 作曲する指揮者」と題して、演奏家(ピアニスト)としても活躍した作曲家たちと、指揮もした作曲家・作曲もした指揮者…の分水嶺を探るやぶにらみ考察。

 作曲家としては、ピアノも弾けて指揮も出来れば、それはもう収入確保の点で言うことなし…なのだが、それでは忙しすぎて副業がいつしか本業を食ってしまうのは必至。
 なにしろ作曲というのは、無駄な時間の膨大な蓄積なしには出来ないのだから…

 というわけで、この対決、現代で言うなら「ブログを書く作曲家 vs Twitterもやってる演奏家」……か?

          *

Ipada などという記事を書きながら、本日予約解禁になった iPad を早速 Apple Storeで予約。

 Docomo提携だったらネットに繋がる3G版の方にしようと思ったが、手持ちのiPhoneと同じSoftBankだそうなので、Wi-Fiの32GBにする。

 届くのは28日になるらしい。

2010年5月 8日 (土)

タルカス続報

Tarkusxa_2 ←彩色中のCDジャケット用タルカス。(機密保持のためモザイクが入ってます)
 7月21日発売(?)と急に言われて、録音を聞き直しながら慌てて曲目解説の原稿を書いているところ。

 ライヴ録音した全4曲(タルカス、BUGAKU、アメリカ、アトムハーツクラブ組曲)をすべて収録すると75分を超えてしまうのだが、今のところ全曲収録の予定とか。
 ただし、ちょっと思いがけないハードルがひとつ出て来て、まだ予断を許さず・・・

 NHK-FMでの放送の方は、どうやら6月6日(日)になる模様。


2010年5月 6日 (木)

調性のようなもの

Three 相変わらず「調性についての入門書(のようなもの)」に七転八倒。四歩進んで五歩下がる…という感じ(+ +;)

 どうして作曲家は変ホ長調とかハ短調で曲を書こうと思い付くのか…とか、変イ長調や嬰ヘ短調で書かれた名曲にはどんな曲があるのか…とか、色々な旋法があるのにどうしてドレミファの長音階だけが西洋音楽の基礎なのか…とか、音階はABCDと書くのにドレミファにするとどうしてCDEFなのか(つまり、AではなくCから始まるのか)…とか、どうして高音は「ト音」で低音は「ヘ音」の記号なのか…とか、#と♭、変と嬰の語源は何なのか…とかとか。

2010年5月 4日 (火)

All work and no play

Alwrk 映画「シャイニング」を横目で見ながら(DVDの映像をパソコンのモニタの端っこに小さく流しながら)、いつ終わるとも知れない原稿をもそもそ書く日々。

 世間はゴールデンウィークらしい・・・

 All work and no play
  makes Jack a dull boy,
 All play and no work
  makes Jack a mere toy

2010年5月 3日 (月)

電子書籍deクラシック音楽大事典

Iphonezc iTunes Storeを見てみたら、電子書籍で「図解クラシック音楽大事典」を売っていた。

 4月21日のリリースで¥700。そう言えば、そんな契約書が来たような気が…

 さすがにiPhoneでは画面が小さいので、iPadが待ち遠しい。
 
 しかし、面白い時代になったものだな。

2010年5月 2日 (日)

白い音符たち

Musicg 連休真っ只中の良く晴れた日曜日。こんな日はさすがに暗い仕事場で一日中もそもそ原稿を書いていると空しくなるので、しばし外に出る。

 ブラブラ歩くうち、いつもの散歩コースの公園で小さな白い花の群生を見つける。星形の6枚の花びらがいちめんに広がり、きらきらとかすかな音を奏でる。

Musicf 眺めていると音符に見えてきた。ホソバオオアマナというらしい。

 このまま五線紙に貼り付けてドビュッシー風のオーケストレイションを施したら、そこそこきれいな音楽になりそうだ・・・

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