見知らぬ街並み
しばらくぶりに新宿の東口界隈を歩いていて、なんというか…タイムマシンで30年先の未来に来てしまった80年代の人間…という気分を味わう。
要するに「知ってる店が知ってる場所にない」と言うだけの話なのだが、記憶が消失してしまったような軽い眩暈に襲われる。
そう言えば、ネットの中に個人の「記憶」の置き場所として〈ホームページ(ウェブサイト)〉が生まれたのがわずか十数年ほど前。堅固な「記憶倉庫」だと思っていたのに、〈ブログ〉や〈Twitter〉に押されて最近は個人HPの消失が目立つようになった。これも、記憶の消失という感覚に近い。
巨大で万能に見えたネットの記憶もせいぜい10年、ブログの記憶は1〜2年、Twitterに至っては1週間、ネコの記憶は3分間(?)。どんどん無節操に生み落とし、片っ端から消してゆくのがこの世の摂理。頭では分かっていても、虚しさは拭えない。
しかし、そんな世界で、いまだに200年も前の音楽を聴いているのが「クラシック」。これは、考えてみれば物凄く怖ろしいことだ。この不老不死の化け物たちには、一体どんな呪いがかけられているのだろう?
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