重宝アプリ
ここしばらくiPadを使っていて、もっとも使用頻度が高いのはどうやら「i文庫HD」というアプリだ。
もともとは青空文庫(著作権Freeの作家の書籍を無料提供している日本のサイト。一万冊近い古典名作が収録されている)を読むためのアプリケーションで、使い勝手やめくり機能なども含めて英語版「iBook」の日本語版といったところ。
しかし、基本は「PDFを読む」ツールなので、画集や写真集やコミックスはもちろん、スコア(楽譜)から自分のパソコンの中にある文書や書類からイラストまで、PDF化しさえすればそのまま一冊の本の形で読書が可能。(Macでは「プレビュー」というソフトで簡単にPDF化できる)。iPad用アプリとしては少しお高いが、ある意味、万能の読書ツールと言えそうだ。
問題は、この「PDF」という規格にどのくらい普遍性があるかだ。紙製の本は一応半永久的に読めるが、この種のデータは再生するメディアが無くなれば読めなくなり、ただのゴミになる。このアプリで数千冊ほど本を収集したところで10年先に規格が変わり、(ベータのビデオやレーザーディスクのように)すべて読めなくなってしまったら、ちょっとつらい。
それでも、これによって作者から読者へ産地直売(流通コストゼロ)の出版形態が可能になったことは大きい。もしかしたらこれは、グーテンベルクによる活版印刷発明以来の革命…なのかも知れない。
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