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講談社+α新書の2冊目(「クラシック音楽はミステリーである」の第2弾)の打ち合わせ。
そのまんま続編…というのもアレだし、そもそもそんなにミステリー仕立てにするネタもない。というわけで、作曲家という職業のノウハウ本(作曲のノウハウではなく)というテーマで5章ほどを書きあげていたのだが、どうも新書とは折り合いが良くないと言うことで、路線変更。書き直し。
ただ、考えてみれば、このブログも連載の月刊音楽事務所も…原稿を書くと同時にイラストやレイアウトまで自分一人で作っているので…。別に出版社を通さなくても、そのまま明日にでもHPにアップして(あるいはPDFで配布して)「発表」はできるわけなのだ……。
にもかかわらず、敢えて「本」にして出版する意味は…? さて。
なかなか不思議な時代に足を踏み込んでいる気がする。
新著「運命はなぜハ短調で扉を叩くのか?」の最終校正があがってきて、打ち合わせ。
これから最終チェックをして、特に問題がなければ、夏休みの終わり頃には店頭に並ぶ予定。
午後、コロムビアでタルカスCDについての取材を受ける。今日は「朝日新聞」と「ぶらあぼ」。
毎回、「フィギュアのタルカスくんと2ショット」で写真撮影。しかし、これって知らない人が見たら、ヘンなオモチャ持って笑ってるただの危ないオジサンのような気が…。
取材では必ず「次(第2弾)は?」と聞かれるのだが、まず体力的に難しいかと(++;)。それより、今回のCDを聴いて「なんだこんなの!」と言い張る若い作曲家が出て来て、もっと面白くて意外な題材の第2弾を書いてくれたら、というのが希望。
アドバイスはただひとつ。「やれるもんなら、やってごらん」
取材後、コロムビアの人が「今、こんなCDを作ってるんですけど」と見せてくれたのが、「ツレうつクラシック」→。
ベストセラーになったコミックエッセイ「ツレがうつになりまして」のツレさんが、鬱から脱出する際に聴いていたお勧めクラシック曲を紹介するコンピレーション・アルバムで、冒頭が私のピアノ曲(ピアノ・フォリオ、5月の夢の歌ほか)なのだそうだ。
ちなみに、私と「ツレうつ」との出会いはこちら。CDは8月18日発売予定。
2日ほどポカッと空いたので、押し入れから昔のノート十数冊分を引っ張り出し、スキャンしてPDF化。
こういうのを「自炊」というのだそうだが、本やノートをバラして(あるいは裁断して)1ページずつの状態にし、それをScanSnapという機械で読み取る。(裁断やセッティングまでは一苦労だが、一旦スキャンを始めると早い早い)
さすがに「本をバラバラにする」というのは抵抗がなくはないが、こうしてデータにしてしまえば、本棚数個分の本やノートやスコアが小さなノートパソコンやiPadに収納でき、持ち運び可能。(老後の夢は、仕事場2部屋分のCDと本と資料の山をすべてデータ化すること。で、そのデータを入れたiPadだけ持って四畳半の庵で隠居暮らし……というのがいいなあ)
ただ、PDFというのが10年後20年後も読めるのかどうか…という一抹の不安もあるので、オリジナルを廃棄してしまうかどうか悩ましいところ。
*
アルバイトで担当しているコラムが早10回。しかし、「可愛い」指揮者というのはアリなのか?
実は、今日から軽井沢に行っているはずだったのだが、ちょっとした虫の知らせで中止。それが、朝、起きたら北朝鮮の工作員来軽の報。しかも、宿泊予定ホテル至近の鳩山氏の別荘・・・
ちなみに、そのホテルに前に泊まった時は、30年ぶりの台風直撃とかで全町停電に遭遇、その前は浅間山の噴火に大当たり。しかも、最初に行ったのはあの〈9.11〉の当日。
今回行ってたら「あの人が来ると事件が起こる」とマークされていたところ・・・(++;)
NHK朝の連続ドラマ「ゲゲゲの女房」、今週、水木先生43歳にしてようやく貧乏から脱出。
少年マガジンの連載と講談社漫画賞が決まり喜びに沸く中で奥さんのひと言、「別に驚いたりしません。だって、これだけ一生懸命がんばってきたんですから当然です…」というセリフに泣く。
私も、音楽で「食べられる」ようになったのは40過ぎてから。質屋には通わなかったし背の高い女房もいなかったけれど、どん底の暗闇をのたうち回る様はとても人ごととは思えず、ようやく差し込んだ日の光に「良かったですね〜」と涙をぬぐう。
蛇足ながら、物語に出てくる月刊漫画誌「ゼタ」。これはもちろんあの有名な「ガロ」のことだが、なんで「ゼタ」なのか(遅まきながら)ようやく判明。
上半分だけ読むと「ガロ」になるのだそうだ。なるほど。
「i文庫HD」は、読書用スタンダード・アプリ。PDF書類も読めてしかも左右どちら開きにもなるので、文書(PDF)も楽譜(スコア)も結局これが一番使い勝手がいい。「青空文庫」で古典作品も多数読めるので、最近、魯山人とか漱石とかを読書中。
「ebiReader」は、eBookJapanで購入した電子書籍を読むアプリ。ネット内の「トランクルーム」に買った本を保存しておいて、ダウンロードして読むので、もし本体を壊しても蔵書は無事。ホームズ全集およびコミックス300冊ほどを蔵書中。
「産経新聞HD」は、その名の通り産経新聞が毎朝読めるアプリ。読んだあと古新聞紙が残らないのが画期的(?)。朝日・読売もこの形で読めたら、紙の新聞はもう要らないかも知れない。月1500円(日:50円)。
「iShodo」は、筆で字を書く書道アプリ。これで書道が上達する…などということはなさそうだが、思い付いた「ひとこと」をメモ?するのが楽しい。
「ToDo」は、「しなきゃならないこと」を管理するメモ帖。昔のシステム手帳みたいな雰囲気のデザインで、現時点では〆切やスケジュールの確認にもっとも重宝しているアプリ。
「瞬間日記」は、思い付いたことをすぐその場でメモれる雑記帳。Twitterと同じで140字以内。日にちと時間が付記され、検索も出来るので、アイデア帖(ネタ帳)として日々5〜6コのネタが増殖中。
Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」7月号更新。今回は「オペラの中の女と男」。
参議院選挙のポスターでもお見合い写真でもそうなのだろうが、面識のない人がずらりと並んでいて「この中から一人選べ」と言われた場合、まずは「外見(ルックス)」で選んでしまうのが人の性。
でも、冴えないルックスの写真の下に「東京大学卒」とか「年収1000万」とか書いてあると・・・・・外見を飛び越えて「愛」が生まれる可能性が大・・・・?
さらに、写真の横にその人の「匂い」のサンプルも付いていたら、結果は随分変わったものになるかも知れない。その理由は・・・本編で。
消費税アップ、俺ァ賛成だね。10%どころか25%くらいにするッてナどうかな?
それじゃァ貧乏人が困る?。うんうん。そこでだナ、若葉マークならぬ「貧乏人」ワッペンってェのを国が交付する。稼ぎが足ンない奴ァ役所に申請するともらえて、これを付けるってェと天下御免の消費税ゼロで何でも買えるッて寸法だ。まァ見栄張ッて付けない奴も出そうだけど、そらァ自由。ただし、その時ァ普通に25%取られる…ってナ具合だな。うん。
もちろん何ンも付けてない奴ァ普通に「庶民」レベルだ。で、逆にたっぷり稼いでる奴ァ、「金持ち」ワッペンを付けるのが義務化される。これは税率が、そうさナ、100%。うん。100円のモノ買うと200円取られるッて寸法だナ。これは、付けてないてェと罰金取られる。ただし、こちらも見栄を張って付けるのは自由。税金余計に払いたきゃ自由だもンな。
ッてのが、今度の選挙での俺のナルシスト。…なンて、立候補なンざしてねェけどナ!…おっと、ブダペストだったっけか?…え?違う?マニフェスト?。固いこと言いッこなしッ!
日本コロムビア本社で、CD「タルカス~クラシック meets ロック」の取材を受ける。今回は「読売新聞」と「レコード芸術」。
発売はまだ2週間先の今月21日なのだが、既にAmazonのクラシックチャートでTOP5あたりをキープ(瞬間最高位2位!)しているらしい。
そのせいか「印税でウハウハですね~」と(冗談半分に)言われるのだが、タルカスは純粋に敬愛の念から編曲したので、権利は放棄してスコアはK.エマーソン氏に上納。ウハにもなりません(+ +;)
取材が終わってから(コロムビアから歩いて数分の)サントリーホールに駆け付け、〈イマジン七夕コンサート2010〉を聴く。生のコンサートを聴くのは3月の「タルカス」コンサート以来4ヶ月ぶり!。出不精にもほどがある。
4人の凄いメンツで、コンチェルト4曲。ピアノ:山田武彦(ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」)、サックス:須川展也(吉松隆「サイバーバード協奏曲」)、ギター:渡辺香津美(ロドリーゴ「アランフェス協奏曲」)、バンドネオン:小松亮太(ピアソラ「バンドネオン協奏曲」)。斉藤一郎指揮東京都交響楽団。
終演後、須川展也氏の楽屋に行き「いい曲だね〜」と言ったら、「あんたが書いたんでしょ!」とパーカッションの山口多嘉子さんから的確なツッコミ。そうでした(^ ^;)
調性で読み解くクラシック…の打ち合わせ。初校の校正およびイラスト&音源のCD-ROMを手渡す。
この本、もともとは「どうしてクラシック音楽は、タイトルにハ長調とかト短調とかでかでかと書いてあるの? 調性ってそんなに大層なもの?」という素朴な疑問への応答で始まった一冊。
でも、それを説明するには、作曲家の技法や楽器の構造、音響学的な理屈、さらには音楽そのものの歴史にも関わってくるわけで・・・。
本来なら、数千ページの「調性概論」とでもいうべき大著になりかねない内容だが、注文は「やさしく」「イラストとCD付き」で「150ページほど」。
で、一年ほど頭かきむしった挙げ句、本日なんとか初校を仕上げて・・・・8月の出版に向けて、最終的な制作が進行中。
ちなみに、ブブゼラは変ロ長調(B♭)。蚊の羽音と同じ・・・