タルカス発進
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早速聴かせていただきました。《タルカス》はオリジナルの他、正規のライブアルバムや、海賊版を集めた「マンティコア・ボルツ」や、伝説の甲子園ライブとかで、合計15種類ありますが、さらに素晴らしい《タルカス》が加わることになりました。ありがとうございました。
投稿: ミヤザワ | 2010年7月22日 (木) 12:42
歴史に残る快挙。EL&Pの〈タルカス〉完全オーケストラ化!
すべてを破壊する想像上の怪物タルカス(原盤にイラストで登場するタルカスは本盤でも「実写版」で再現)がロックの土壌から出て現代音楽を食い荒らすなら、吉松隆は組曲中でタルカスと闘うマンティコアか。管弦楽でプログレをやる、と公言する吉松隆がこの試みに行き着いたのは必然なのかも知れない。
編曲はまさに正面突破で、原曲の完全な管弦楽化であり、勝手な拡張も削除も一切行なっていない。緩徐部でピアノが登場する以外は、エマーソンの凶暴にして構築的なソロをすべて管弦楽で表現するという離れ業を行なっており、〈ミサ〉のあたりなど、多彩な楽器に振り分けられた旋律が原曲のサウンドスケープをさらに彩色する。
後半のボレロ・リズムが登場するあたりからは圧巻の盛り上がりで、藤岡幸夫指揮の東京フィルハーモニー交響楽団が巨大な「バンド」と化して疾走する。
これは「クラシックとロックとの出会い」などという生易しいものではない。いっさいの手心抜きで、お互いのジャンルへの最高の敬意を払った上での本気の格闘である。だからこそ、これを聴いたエマーソンは「涙がこぼれてきた」と心からの賛辞を送っているのだ。(レコード芸術/矢澤孝樹)
投稿: RecoG | 2010年7月23日 (金) 10:52