心優しき玩具たち
舘野泉さん演奏生活50周年記念コンサートを東京オペラシティに聴きに行く。
間宮芳生:風のしるし
末吉保雄:アイヌ断章(初演)
Coba:記憶樹
吉松隆:優しき玩具たち(初演)
最後に出演者全員でシベリウス「カレリア」行進曲(わたくし編曲)。
そして本日誕生日の舘野さんのためにお客さんと一緒に「Happy Birtyday」合唱。
ソロ2曲はダイナミックで鬼気迫る演奏。Cobaさんの曲はご本人のアコーデオンでも聴いてみたい。末吉さんの新作は(作曲者自身の指揮も加え)まじめで現代音楽的な色彩豊かな音楽。対して、私の新作は(息子さんと弟さん&旧友2人という組み合わせもあって)家庭的でintimateな雰囲気。アンサンブルは完璧というわけにはいかないが、何と言うか(オモチャ箱を部屋に広げたような)微笑ましい心温まる音楽になっていた(ような気がする)。
終演後、コンサート後半を聴きにいらした皇后様と、舘野さん&作曲家演奏家数名とでVIPルームで歓談。お会いするのは二度目。むかし皇后様と舘野さんとの連弾のために「子守唄」を書いたことがあり、「また書いてくださいね」と言われる。
しかし、大曲ばかりの長丁場のコンサートだったにもかかわらず、舘野さん、お元気だ。「第2の人生」という言い方があるが、両手のピアニストとして一世を風靡したうえで、さらに今、左手のピアニストとしても一家をなしている。これはもう「2倍の人生」。羨ましき哉。
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