変拍子プログレの起源
12月14日に渋谷アップリンクで行うイベント「空想音楽博物館 vol.2:クラシックとロックの間に」の打ち合わせ。
色々プログレ談義をするうち「そう言えば、変拍子プログレの起源はどのあたりなんだろう?」という話になる。
EL&Pの直接的な先駆としては、バーンスタインの「ウエストサイド物語」(1957)か。組曲版「シンフォニックダンス」(1960)映画版(1961)も含め、かなりロック風変拍子とオーケストラ(アレンジはバーンスタイン自身ではなく専門のオーケストレイター)が合体しているし、実際、ナイス時代のK.エマーソンは6/8と3/4が交錯する劇中歌「アメリカ」をアレンジしているし。
で、そのバーンスタインの先駆ということになると(もちろんガーシュウィンなどジャズ系の影響も多大だが)、これはストラヴィンスキー「三大バレエ(特に「春の祭典(1913)」とプロコフィエフ&ショスタコーヴィチあたりだろう。変拍子を普通に格好良く使い始めた近現代の作曲家としてはこのあたりが起源だし。
そして、そのストラヴィンスキーのさらに先駆というと、これはチャイコフスキー&ムソルグスキーか。幻想序曲「ロミオとジュリエット(1869)」は変拍子風オーケストラヒットが出てくるし、EL&Pが取り上げた「展覧会の絵(1874)」は冒頭からして5/4と6/4が交錯する変拍子だし。
ということは、ロシア楽派こそがプログレの始祖?なのか・・・もしかして。
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異議なし。
道をたどればそうとしか言いようがありませんね。
投稿: 月注斎 | 2010年12月12日 (日) 15:27