音楽を科学する
ひとつは、理工科系の読者向けに「音楽」を解説する新書の企画。
音楽好きには理工科系が結構多い(私もその一人)が、音楽を聴いて感じる「気持ち」と、音の「科学」と、楽譜や和声法やコード進行などの「記号」とを、ひっくるめて「理屈」で解いた本はまだない。
それもそのはず、その解析には、音の〈物理学的性質〉・人間の音に対する〈生理学的反応〉・歴史的民族的な〈文化的背景〉を統一する…音楽における「統一場理論」「超ひも理論」…とでもいうものが必要。
そのあたりは、前作「運命はなぜハ短調で扉を叩くのか?」で端緒を開いたが、もう一歩突き詰めて、「音楽を〈鉄腕アトム〉にも分かるように客観的に記述する」ことに挑戦してみようか、どうしようか、…うーん、とちょっと悩んでいるところ。
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もうひとつは、佐倉統氏との対談「超ひも理論はどんな音楽を奏でるか」。
こちらは、東京大学の進化生物学者:佐倉氏による対談集で、音楽(私)・小説・漫画・生命情報学・語学などの専門家12人との対談を集めたもの。
奇しくも、その「音楽を科学する」話を、理工科系の学者先生相手に嬉々としてしゃべっております。妄言多謝。中公新書より3月頃発売予定。
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