ヴィネットのスペクトル
ピアノ曲「4つのヴィネット」op.105(2008)の改訂稿すすめる。
ついでに、このくらいのピアノ曲の「音声データ」をコンピュータで読み取ってすぐさま楽譜にする(要するに、耳コピする)というような研究は進んでいないものかと、ネットの中で論文を探す。(早く、FinaleやSibeliusにそういう機能が付いて欲しい!)
人の「声」を認識する(声の音声データを読み取って「ことば」として認識したり「文字」にしたりする)技術はかなり研究が進んでいて、携帯電話にも音声認識のソフトが付いているのは御存知の通り。
最近では、複数の人の声を識別して認識する「ロボット聴覚」(京都大学のHARK)も登場。その方向で、ヴォーカルやギターやドラムスを個々に識別する…というところまでは辿り着いているらしい。
ただ、クロマベクトル(音階の12の音の周波数帯域を特出して検知する)という発想での音楽解析システムの研究はあるものの、「ドレミファの音高の周波数を読み取り、それを時間軸上に再構成する」という(音楽学校の入試レベルの)簡単なことが、(単音なら出来るのだが)複数の音になると出来ないのが現状。
大きな経済効果が見込まれる「音声認識」技術と違って、莫大な研究費を投入してそれが出来たところで、のど自慢大会の審査員ロボットとか、カラオケの採点マシン(あるいは無精な作曲家の耳コピ補完ソフト)くらいにしか使えなかったりするのがネックなのだろうか?
まあ、確かに「どうしてそんなことが出来なくちゃならないんですか?」と仕分け人に言われたら、返す言葉もありませんが。
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