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2011年3月 6日 (日)

自滅型ヒーローの記憶

Jo 最近、eBookで講談社系の本がiPad解禁になり、「あしたのジョー」全20巻を大人買い。丸二日かけて完読してしまう…(v_v)…

 十代後半にリアルタイム(1968〜73年)でも読んでいたし、紙の書籍でも全巻持っているのだが、この歳になって読み返してみてもかなりの衝撃。当時若者たちがいかに熱狂したか推して知るべし。

 思えば、マンガが(単なる子供向けファンタジーでなく)現実の人生にまで影響を与える表現媒体になったのは、この作品が最初。個人的にも、この「自滅型ヒーロー」の生き方はかなりトラウマのように身体に染み込んでいるし。
 それは、何というか、人生の目的は「勝利」ではなく、行動の理由も「メリットがあるかどうか」などではなく、協調性ゼロで孤独なまま己の本能と直感のみに命を賭け、100%自分の力を出し切ったらとっとと「自滅」するのが男の生きる道…という(産卵したら死んでしまう鮭のような)メチャクチャな人生観だ。

 でも、こう言うと笑われるかも知れないが、私も個人的にこの危険思想にどっぷり汚染されていて、勝ち目もなくメリットもないと分かっていて独学のままクラシック作曲界に身を投じたのは、この作品と「巨人の星」(1966〜71)の影響が大きい。(なんだかスーパーマンに憧れてビルの屋上から飛び降りてしまう子供みたいな阿呆さ加減だが)

Kogez タルカスのorch化もその思考回路が生んだ結果だし。(そもそもタルカスは矢吹丈、マンティコアは力石徹なのである…(T.T)
 というわけで、子供の頃に読んだものの影響力の強さ(と自分の馬鹿さ加減)を改めて思い知らされる。

          *

 夜は、久しぶりに上野に出て、吉村七重センセ&西村朗センセと会食。
 不思議な雰囲気の料理旅館(和風中華)。

 教訓・・・
 ・自滅したら、おいしいものは食べられない。

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