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2011年4月30日 (土)

無連休

Cat0430 月末〆切…という約束のアレンジスコア3曲(震災チャリティコンサート用)、ようやく完成。

 Finaleのデータから汎用のPDFファイル(1曲600KB強)に落として,3曲ともメール添付で送付。
 うち一曲はパート譜(全8パート)も作成。Finaleでは「パート譜を書き出す」というボタンをクリックすると自動的に作ってくれる・・・のだが、やはりそこは機械のやること。細かい修正があちこち必要で、結局一日仕事になる。
 こちらは容量が大きい(3.5MB)ので宅ファイル便というので送付。

Cdxsample 続いて、Finale+MIDIで演奏して「音」を作る。
 Finaleに標準装備されている「Garritan Instruments」には、ピアノや管楽器・弦楽器など生っぽい音が多少は揃ってるので、初演前の作品を「こんな感じの音楽」と演奏家の方に伝えるには実に便利。
(もちろん,この手の音を嫌う人もまだ多いけれど…、二十世紀科学少年の末裔としては、まるでドラえもんの魔法の道具を手にしたかのようで、嬉しくてたまらなかったりする)

 出来た音源をiTunes経由でCDRに焼き、世界で1枚の「CD」完成。
 もちろん生演奏とは比ぶべくもないけれど、これも立派な生まれたての「音楽の芽」。苦労して作った身には、可愛くも愛おしい。

2011年4月28日 (木)

FMシンフォニーコンサート5月分収録

Fmsymq 本日発売のiPad 2が並ぶ公園通りのApple Storeを横目で見ながら、NHK404スタジオで「FMシンフォニーコンサート」5月放送分2本を収録。

 5月1日(日)放送分は、4月21日に行われた「東北応援チャリティ・コンサート」。仙台フィルと音楽家有志による合同オーケストラ、指揮:広上淳一、山下一史。ヴァイオリン:徳永二男、加藤知子、漆原朝子、高嶋ちさ子。チェロ:堤剛、ピアノ:小山実稚恵、フルート:高木綾子、ハープ:吉野直子,オルガン:山口稜規、という豪華メンバーで,モーツァルト、バッハ、ブラームス、ラフマニノフ,ベートーヴェンの名曲が花束のように並ぶ一夜。

 5月8日(日)放送分は、トゥリーナ「幻想舞曲集」、ロドリーゴ「ある貴紳のための幻想曲」(g:荘村清志)、ファリャ「三角帽子」(全曲。Sp:山本真由美)、ロペス・コボス指揮東京フィル。こちらは近代スペイン音楽特集。賑やかで怪しげな「三角帽子」がなかなかの秀演。

Catcutb 収録が終わったのが21時頃。NHKの中は節電で薄暗いし、駅までの道も足元真っ暗。夜は元々暗いもの…ではあるのだが、東京に闇が戻ってきた……のを改めて実感。

2011年4月26日 (火)

復興支援アレンジ

Arrangec 5月18日の震災復興支援コンサートのためのアレンジ・スコアを進める。

 ひとつは、拙作「5月の夢の歌」。5月のコンサートで復興への「夢」を歌う…ということから選抜。原曲はピアノ・ソロだが、なるべく多くの演奏家が参加できるように、ピアノ、クラリネット、オンド・マルトノ、弦楽四重奏、弦楽アンサンブル…という一期一会の編成に。

 そして、アンコール用の「歌」。これも、当日参加のアーティストの皆さんがなるべく全員参加でき(特に、声楽・弦楽器は錚々たるメンバーが勢揃いする)、かつ会場の皆さんと一緒に合唱もできるように…という難題リクエスト。

 候補のひとつは、以前ブログにも書いた「ふるさと」なのだが、そのあまりに「泣ける」歌詞は・・・あまりに泣けるゆえに「自粛」案も浮上。

 でも、「心が動く」ことは「力」であり
 涙は、決して「負」の感情ではない。

 志を果たして、いつの日にか帰らん
 山は青きふるさと、水は清きふるさと

2011年4月24日 (日)

Music Spectrograph

Spectrograph iTunesアプリで「Music Spectrograph」(¥230)というのを見つける。

 マイクから入力された音を(ピアノの鍵盤に該当する音高で)スペクトルグラフ化する…というもので、右端にピアノの鍵盤が7オクターヴほど並び、入力された信号を「音階」別に可視化する。
 要するに、どんな「音」でも、含まれる倍音を全て「ピアノの音程」で表示する「絶対〈倍音〉感」アプリである。

Muspec 右画像→は、iPadの横でピアノの和音を弾いてみた結果。和音(ドミソ)がくっきりと緑の横線で表示され、そのオクターヴ上下に倍音がちりちりとグラフ化されているのが分かる。
 歌を歌ってみたり、口笛を吹いたりしても、その「音高」がピアノのどの音に当たるか明示してくれる。

 それが何の役に立つのか?と問われると苦しいが、ここまで来れば、このグラフを五線上に並べ、時間軸(拍子)で区切って「楽譜」として表示するのは、さほど難しいことではないはず。

 つまり、少なくともピアノ演奏を(ジャズでもショパンでも前衛音楽でも)瞬時に「楽譜」にするアプリの登場くらいは、期待できそうではないか。

 嗚呼、待ち遠しい・・・

2011年4月21日 (木)

仮サウンドトラック盤

Kiyosample_2 大河ドラマの楽曲サンプル用に、自分の曲の中からイメージとして使えそうな(1分から最大3〜4分くらいの)部分をピックアップしてみる。

 雅楽や邦楽器を始め雑多な編成の曲を山と書いているので、今回のように平安時代が舞台の作品でも意外と素材は豊富。
 思い付くまま選んでいるうち、邦楽雅楽系:35曲、オーケストラ系:25曲など、CD2枚分(2時間ほど)が「仮サウンドトラック盤」としてざっくり集まる。

 うーん、これだけあれば、最悪の場合(クランクイン前に作曲者がぽっくり逝ってしまっても)、何とかなるかも・・・(v_v)

2011年4月19日 (火)

清盛その2

Nofuk 清盛ロケハン神戸編。

 清盛が1180年(治承4年)鳴り物入りで京都から遷都した「福原」の都は、現在の神戸あたり。
 首都 兼 貿易港を目指したものだったらしく、国際港である神戸の前身と言える。
 しかし、結局半年ほどで京都に戻ることになった挙げ句、源氏の台頭で建物は全て焼き払われ、往時を偲ぶ痕跡は何一つ残っていない。

 唯一縁の地らしき場所は、JR兵庫駅近くの能福寺。ここで清盛が剃髪して出家したこともあり、平家の全盛期には大伽藍があったそうだが、これも全て焼失している。
 現在は小さな「清盛公墓処(平相国廟)」があり、その横に兵庫大仏(明治24年建立。高さ11m)が鎮座する。

Duka そこから海の方へしばらく行った処にあるのが「清盛塚」。

 通り沿いの狭い一角に、供養塔らしき十三重石塔(鎌倉時代)と琵琶塚(琵琶の名手、平経正に因む)、そして清盛像が並ぶ。

 塚自体は(兵庫&神戸の恩人ということで)江戸時代に作られたものらしいが、清盛像は昭和47年に建立された新しいもの。顔の作りは六波羅蜜寺の清盛像を参考にしているような気がする。

 おまけの写真右下は(ちょっと足を伸ばして寄った)隣の駅「新長田」の駅前広場にそそりたつ鉄人28号。

 と言うわけでロケハン旅を終え、ふたたび(いまだに余震の続く)東京へ戻る。

2011年4月18日 (月)

清盛その1

Kiyomoria_2 清盛ロケハン京都編は、まず六波羅蜜寺から。

 京都東山の一帯は「六波羅」と呼ばれて平家の本拠地があったところ。かつては三千以上の屋敷が建ち並んでいたそうだが、今は、小さなお寺が一つ残るのみ。当時の栄華を偲ぶべくもない。

 左上はその六波羅蜜寺に伝わる清盛像。非常にリアルな出来で、知的だが、少し怖い感じ。(誰かに似ている気がする…のだが、思い出せない・・・)


 そこから南に少し歩いたところにあるのが有名な三十三間堂。
 金色の千体の千手観音像が並び、清盛と共に、彼のライバル(?)にして今様(当時のヒットソング)が得意な後白河法皇ゆかりの場所。

Karura さすがに今様を愛した法皇による音楽の殿堂。琵琶をかき鳴らす摩睺羅(まごら)、笛を吹く迦楼羅(かるら。右上)、鼓を打つ緊那羅(きんなら。右下)のディテール(楽器の細部や演奏している指の形など)に注目してみる。


 続いて、京都駅の西側、西大路八条にある若一神社(にゃくいち・じんじゃ)へ。

 こちらは全盛を極めた天下人である清盛公の館「西八条御所」があったところ。祇王や仏御前とのエピソードは、六波羅ではなくこちらの館。

 5万坪近い敷地に50もの館が建っていたらしいが、ここも今は小さな神社が残るのみで、往事の面影は微塵もなし。タクシーの運転手さんに「若一神社」と言っても知らなかったほど。ただ、清盛公が植えたという見事な楠の大木(樹齢800年?)があったりして霊的な雰囲気は悪くない。

 左下は境内にある清盛像(これはかなり新しいもの)。六波羅蜜寺のとは違って、ふくよかで温厚な善人のイメージ。ここでは、出世と開運の神様として祀られている。

2011年4月17日 (日)

京都の桜

Kyotos 大河ドラマの一人ロケハンで京都へ。

 しばし(余震の続く東京を離れ)今年最後の桜を愛でる。

 上:仁和寺
 下:平安神宮

 平時なら、桜のシーズンの京都にふらっと行くなどと言うことは(ホテルも取れないし人が多すぎて)不可能なのだが、今年はとにかく特別。

 とは言え、桜の咲き乱れるところに人はたくさん押し寄せるわけで、そこばかりは春の賑わい。

2011年4月14日 (木)

題名のない音楽会@収録

Daimei11414 東京オペラシティで「題名のない音楽会」収録。

 今回は、フランクの交響曲ニ短調を取り上げ、転調おたくフランクの謎に迫る……「調性って何?」にゲスト出演。指揮:佐渡裕、演奏:兵庫芸術文化センター管弦楽団。

 時節柄、リハーサルの前にはしっかり地震の避難訓練があり、始まる前には、舞台袖でアシスタントのアナウンサー嬢(本間智恵さん)が「どうか本番中に揺れませんように」とお祈り。

 放送は、まだまだ先の9月頃。その頃には、もう日本は落ち着いているのだろうか。

2011年4月13日 (水)

光風会展

Kagami 母が毎年工芸部門に出品している「光風会展」の初日を見に、六本木の新国立美術館へ行く。

 東京は暖かくいい天気になり、桜が花吹雪となり舞い散る風情。

 久方の ひかりのどけき 春の日に
 しづ心なく 花の散るらむ

 …と思わず口ずさむも、
 今年の「しづ心」の無さに、複雑な思い。
 

2011年4月12日 (火)

水は清き・・・

Furusato 震災のチャリティコンサート用に、アレンジの下書き。

 何かみんなで歌えるものを…ということで「ふるさと」(詞:高野辰之、曲:岡野貞一)がリストアップされ、ハーモニーを付けていたのだが、3番の歌詞の処で突然ぶわあっと涙が出てきて止まらなくなってしまった・・・


 こころざしを果たして
 いつの日にか帰らん

 山は青きふるさと
 水は清きふるさと・・・

2011年4月10日 (日)

音楽の力・夢の力

Tree Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」4月号更新。今回は、東日本大震災に因んだ「音楽の力・夢の力」。

 現在、ジャパンアーツでも震災復興支援のためのチャリティ・コンサートを企画中だが、こういう時、演奏家や歌手の方々は身体(と楽器)ひとつで「音楽」を届けることが出来るので、しみじみ羨ましく思う。

 作曲家(と指揮者)は,ふだん偉そうにしていても、自分ひとりでは音楽を奏でられない。実に、後ろめたい気分である。

 とは言え、色々なタイプの演奏家や歌手たちが集まって「みんなで」演奏できる曲…ということになると、絶対に必要になってくるのが「アレンジ」と「作曲」。

 作曲家とハサミは……(以下、自粛)

2011年4月 8日 (金)

暗い桜、東からの挽歌

Img_0322 震災のため録音が延期になった二十絃作品集CDのリハーサルのため、吉村七重さんの練習室へ。
 今回録音予定の新曲「夢詠み」は、もちろん震災前(去年の秋)に書き下ろしたものなのだが、吉村七重さんは「なんだか震災の追悼の音楽みたいね」とぽつり。
 
 ちょうど、震災の直前に福島県いわき市での学校訪問コンサートに行った話を聞き、(その際の女子学生たちの手紙なども見せてもらい)心中穏やかならず。
 こちらも、今月下旬に、南相馬市の文化会館(ゆめはっと)における舘野泉さんのリサイタルで、拙作「優しき玩具たち」の再演が予定されていたので、福島の動向は気にかかる。(ここは、「アイノラ抒情曲集」のレコーディングを行った場所。ちなみに、ホール自体は無事で、震災直後から被災した方々の避難所になっているとのこと)。ふたたび音楽に満たされる日が一日も早く訪れるよう祈るばかり。

 先日は、アメリカのラジオ局から、震災がらみで日本の音楽を流すことになったとかで「朱鷺によせる哀歌」と「交響曲第2番:地球にて」への問い合わせが来た。音楽もだが、「哀歌」と交響曲第1楽章の「挽歌(Dirge)…東からの」というタイトルが引っ掛かったらしい。
 確かに、楽想は「東(アジア)から聞こえてくる追悼歌」なのだが、そういう脈絡で聴かれるときが来ようとは・・・

 昨夜(7日23時)も大きな余震があり、まだ今回の震災が(原発の件も含めて)進行中であることを改めて思う。
 東京の桜は満開になったのに、何となく空が暗く、風も強いため、早くも散り始めの気配。不思議な空気に満ちた春だ。

2011年4月 6日 (水)

大作曲家診断@電子書籍化

Sindan 学研電子ストアに「西村朗と吉松隆の《クラシック大作曲家診断》」電子書籍版登場(4月6日 up)。
 2007年初出の、神をも恐れぬ暴走対談、イラスト付き。

 文字の大きさ・縦書き横書き・段組などレイアウト変更可で、検索も出来るのは電子書籍版の威力。

 ただし、紙の書籍とはレイアウトが異なり、そのぶんイラストは少なくなっているのがちょっと残念。Duo04_2

2011年4月 5日 (火)

サクラ咲ク

Sakura2011a 仕事場の前の「渋谷の基準桜」(と勝手に命名)が咲き始める。

 あれから街は異様に静かだし、節電のため夜は暗いし、日頃から狭くて暗い部屋でもそもそ音符を並べるしか能のない仕事なのに震災以来「狭くて暗い部屋」がトラウマになっているし、まだまだ「音楽の力」を声高に掲げるレベルに至っていないし、「元気出そう」「頑張ろう」の声も(「安全です」「直ぐには影響ありません」という声と同じで)正直言って聞くのが辛いし・・・

 そんな中で、空だけが妙に明るく澄んでいる。
 そして、今年もまた桜が咲き始めた。
 それにしても、なんときれいな青い空だろう。

2011年4月 2日 (土)

HとVの萌芽

Vnhrn 震災後しばらく停まっていた「音楽脳」が少しずつ動き出す。
 まだ、本調子にはほど遠いが、さしあたり計画停電でペースダウンが見込まれる夏の予定を前倒しして、ホルンのための委嘱作品とヴァイオリン協奏曲のデッサンを進める。

 ホルンの方は、今年10月東京オペラシティでの福川伸陽氏のリサイタルのための委嘱新作。渦巻き菅のホルンに因んで「Spiral Bird(渦巻き鳥)」によせる架空のバレエ組曲。(デジタル〜ランダム〜パラレル〜ファジー〜サイバー〜ミミックに続くプログレ鳥シリーズ7作目)
 新しく楽器のために曲を書くとき、作曲家は(実は)「演奏できるかどうか」なんてほとんど考えない。だから、出来上がった楽譜を演奏家に見せて「これは演奏不可能です!」と言われるのはお約束だ。
 でも、演奏できるかどうかなどということは演奏してみてから考えればいいことであって(などという暴言を吐くので初演大失敗の曲が世の中に絶えないのだが)、今回も演奏できるかどうかなど全然考えてないまま曲はコーダに向かって暴走している。(「せめて、息ができるように書いてください!」と言われそうだ)

 ヴァイオリン協奏曲の方は、荒井英治氏のために前々から構想しているもの。(本来なら、今頃初演している予定…というのは以前ブログに書いたとおり)。こちらはまだ完成予定も初演のスケジュールも未定。
 元々は、荒井氏率いるモルゴア・カルテットがらみで「アトム・ハーツ・クラブ(カルテット)」の兄弟作を考えていたのだが、時節柄、アトム(原子力)から少し離れようと決心。先日、FM番組の収録で、荒井氏のソロによるプフィッツナーのヴァイオリン協奏曲の「冷たいロマンチシズム」に満ちた名演を聴いたこともあり、改めて想を練り直しているところ。

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