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2011年5月

2011年5月30日 (月)

Flowpaper

Flowpaper HPやCDの背景に使えそうなFreeの画像を探していて、iPadの〈flowpaper〉というアプリに出会う。

 指先を「筆」にしてiPadの画面に線を描くと、その跡に沿ってデジタル網目模様のような不思議な七色のもわもわが現れる。
 自由に指を滑らせていると,思いもかけず美しくも「それらしい」アブストラクト・アートが描けてしまう…という寸法だ。

 ただ、その簡単さ故、逆に奥が深いとも言える。
 書道の筆のにじみや焼き物の釉薬に似て、制御できない制御の玄妙な世界があり、二度と同じものは出来ず、線に「心」がすべて映し出されるからだ。

 いや、しかし、こんなものに心を映し出されても、困ると言えば困るのだが・・・

2011年5月28日 (土)

大河ドラマ女優陣

Taigak 次回大河ドラマの第二次出演者(女優9名)が発表され、新しい台本数冊と広報用パンフレットが送られてくる。

 文字ばかりの台本では「顔」がなかったものが、配役が決まるにつれて徐々に俳優さんの「姿」として見えてくる…というのはなかなか面白い。

 今まで頭の中で、中村玉緒(平時子)だったり若尾文子(常磐御前)だったりしていたのが、徐々に新しい顔に切り替わってゆく・・・

 詳しくは番組のHPで。

2011年5月26日 (木)

佐村河内守 交響曲の飛翔

Smrgcsym コロムビアより佐村河内守(さむらごうち・まもる)交響曲第1番「HIROSHIMA」のサンプル盤とスコア届く。

 このブログでも何度か紹介している(**)が、広島出身の40代の作曲家による全3楽章:72分(スコア242ページ!)、CD1枚の収録サイズぎりぎりの巨作である。
 現代音楽…という脈絡では(私同様)まったく評価され得ない作風だが(…辛らつな批評家なら「ここはチャイコフスキー」「ここはマーラー」と全編にわたる模倣の痕跡をピックアップすることだろう)、とにかく徹頭徹尾まじめで正攻法な(そして宗教的な真摯さを持った)ロマン的情熱の発露と、終始一貫した情念の持続力は,聴くものの襟を正さずにはおかない。

 日本人作曲家が生み落としたこのような大作が、埋もれることなく演奏の舞台に乗ったこと(既に、広島、京都、東京で演奏されている)も感慨深いが、その作品がちゃんとした録音セッションでCD化された意義も大きい。コロムビアの英断には拍手を惜しまない。

 ちなみに、録音は4月11/12日に行われたそうで、オーケストラ(東京交響楽団)は震災後初めての本格的演奏。しかも、当日は震災後最大級のM7.0の余震があった日で、第3楽章はまさにその瞬間収録していたテイクだそうだ。大友直人氏の渾身の指揮もあって、魂を揺さぶるような響きが鳴り渡る。

 発売は7月20日。刮目して待て。

2011年5月25日 (水)

CD夢詠み 1st Edit

Cdyumeyomi 今月初旬に録音したCD「夢詠み」の1st edit (OKテイクをざっと繋げたもの)届く。

 二十絃ソロ、箏DUO、尺八と箏…と、曲はすべてしっかり邦楽の編成だが、いわゆる「邦楽臭さ」ほぼゼロを目指し、ひたすら美しく、かつ「ヒーリングミュージック」っぽさは回避する…というのが基本コンセプト。

 お琴…というより、どこか架空の国のハープか竪琴…といった響きで奏でられる全4章21曲の夢の短編集。
 冒頭「夢詠み」で静かに始まり、最後も「夢返し」で静かに終わるので、夜に聴けば夢見も良いかと・・・(-。-;)

 発売は、年末12月頃の予定。乞うご期待。

2011年5月23日 (月)

iPad 2

Ipad2 仕事がしばしひと段落したので、先週届いたiPad 2(WiFi 黒 64GB)をいじくる。

 初代iPadと比べると、大きさ重さとも「いくぶん小さく軽く」なり、確かに処理スピードも「いくぶん早く」なった。 
 とは言え、「おお、凄い!」というような劇的な変化ではない。初代ではよくフリーズしていた巨大スコア(総譜)などが普通に読めるようになったのは嬉しいが、まだ100%の信頼性はないので「コンサート本番で使う」のは危険。

 ちなみに200近いアプリや音楽&PDFデータなどを詰め込むと,初代の32GBでは全然足りなかったので、今回は64GBに。
 液晶画面は、保護フィルムを貼り損ねて裸のまま使っているのだが、これはこのまま使う方が正解らしい。さわり心地もレスポンスも「素肌」の方がずっといい。

 問題は、アプリによって新しいiPadにデータを移行できないものがあること。幾つかは(書き込んだメモや画像が)使い捨てになってしまった。また、ネットで買った電子書籍もアプリによってはもう一度買い直す必要があり(もちろん2度目は課金なしだが)かなり面倒くさい。
 一度買ったら本棚に50年でも保存できる「紙の本」と違って、読むデバイスがわずか1年ほどで新しくなってしまうわけだから、ネットを通じて新旧複数のデバイスと同期できる仕組みは必須。データはネット上に保存するのが基本なわけだ。
 
 とは言え、登場からわずか1年で、もはや(メールや本やスコアや新聞を読むことから、スケジュール管理や調べ物まで)片時も手放せないほど便利かつ必携の道具になっているのは確か。

 ただ、弱点がひとつ。それは日本でのキャリアがSoftBankなこと。
 実は、自宅も仕事場も(渋谷のど真ん中なのに)ほとんど「圏外」で、iPhoneも電話としてはほとんど使い物にならない・・・(v_v)
 室内は無線LAN(AirMac)で使用し、たまに外に出た時のために(駅や新幹線などのMobilePointで使える)WiFiスポットの登録をしたのだが、これがiPhoneでしかも3G回線経由でないと登録できず四苦八苦。

 パソコンとの「同期」や「認証(アクティベート)」が必要なことも含めて、まだまだ(紙の本を凌駕するような)「誰もが使える便利な道具」とは言い難い。まだまだ改良の余地がありそうだ。

2011年5月21日 (土)

マリンバ協奏曲@東京初演

20110521 文京シビックホール〈響きの森クラシックシリーズ〉にて、マリンバ協奏曲「バードリズミクス」東京初演。
 Marimba:三村奈々恵、藤岡幸夫指揮東京フィル。

 元々は、海外や地方の小さなオーケストラと(少ないリハーサルでもすぐ)演奏できるような…易しくていくぶん小振りでシンプルなコンチェルト…を注文されていたような気がするのだが、昨年の猛暑で妄想が肥大。全3楽章で30分を軽く超えるグランド・コンチェルトになってしまった。

 弦はピチカートの嵐だし(最初は全編ピチカートだけ!という仕様も考えていたほど)、パーカッションは完全にラテン系のノリだし(まともに叩くと掌が真っ赤に腫れてしまうので危険)、ソロパートは……ほとんど休みなしで叩きっぱなしだし。(すみません。作曲家は「演奏家の都合」などということは微塵も考えないのです)

521b そんな難曲にもかかわらず、初演以来伝統の「完全暗譜」で超絶演奏を聴かせてくれた三村奈々恵さんに拍手。

 でも、演奏技巧と共にかなり体力を要するため、腕や肩にかなり筋肉が付いてしまうのが難点とか・・(>_<)。女性演奏家にとっては別の意味で難曲・・・?

2011年5月19日 (木)

マリンバ協奏曲リハーサル

Marimbaf 文京シビックホールで、マリンバ協奏曲「バードリズミクス」のリハーサル。

 昨年11月に京都で初演、今年1月に山形で再演し、今回が東京初演。演奏は、マリンバ:三村奈々恵、藤岡幸夫指揮東京フィル。

 全3楽章30分。疾駆するリズムの饗宴と生命への賛歌。
 本番は、21日(土)15時から、文京シビックホール(後楽園駅前)。


Ipad2 帰宅したら、AppleStoreで注文していたiPad 2(WiFi 黒 64GB)が届いていた。

 今、アクティベート(認証)をして、アプリやデータをみっちり入れているところ。

2011年5月18日 (水)

震災復興支援コンサート

518 東京オペラシティで、震災復興支援チャリティコンサート。

 歌手(佐藤しのぶ、錦織健、森麻紀…)ピアニスト(舘野泉、清水和音、仲道郁代…)弦楽器奏者(千住真理子、長谷川陽子…)などなど総勢40名ほどのスタープレイヤーたちが、全16曲を次から次へと演奏する豪華なリレー・コンサートで、後半には天皇皇后両陛下もご来席され、満員の盛況。

 私は、トリに演奏された「5月の夢の歌」と、アンコールの「見上げてごらん夜の星を」のアレンジで参加。
 弦楽アンサンブル(指揮:梅田俊明)、ピアノ(金子三勇士)、クラリネット(赤坂達三)、オンドマルトノ(原田節。アンコールはそれプラス三部合唱)という今回限りの特別編成だが、クラリネットとオンドマルトノが意外と相性良く響くのに感心する。(原田節氏によれば「だって、両方ともフランス製だからね」とのこと。なるほど)

Cdtatenol 実は、若い頃は、他人の書いた曲をいじくる「アレンジ(編曲)」という仕事が嫌いだった。でも、最近は積極的によくやるようになった。
 原曲のままでは、ピアノならピアノ、歌なら歌のままの限定された世界にあるものを、「翼」を加えることで新しい別の世界に引き上げることが出来る。その黒魔術のような妖しい楽しさといったらないからだ。
 さらに、今回のように、色々な演奏家たちが集まってわいわいとセッションをする時、当然ながら「(そんな編成で演奏できるような)曲がない」という問題が発生する、しかし、「アレンジ」はその難関をもクリアできる。その錬金術師になったような愉快さと、演奏家と聴衆の喜ぶ顔。それが、たまらないわけなのだ。

 というわけで、舘野泉さんと弟子の平原あゆみさんの3手連弾のためにアレンジした「3つの子守唄(シューベルト、ブラームス、フリース)」のCDも本日発売。
 小さな世界に翼を広げて、より小さな世界に遊ぶ。これも、アレンジの妙・・・

2011年5月13日 (金)

宇野誠一郎氏逝去

Uno2 作曲家:宇野誠一郎氏逝去の報に接する(4月26日)。

 学生時代、日本を代表する大作曲家と言ったら、それはもう誰が何と言っても冨田勲・宇野誠一郎の二氏だった。日本におけるドビュッシーとラヴェルと言っても良いかもしれない。

 両者共に、平尾貴四男門下で、冨田さんは慶應、宇野さんは早稲田出身。純音楽ではなくテレビの世界の作曲家だが、「ひょっこりひょうたん島」(1964〜69)で登場人物たちが歌うわけの分からない歌を次から次へと作曲する万華鏡のような手腕に驚愕させられたあたりから、宇野誠一郎氏は私の中で「一級のプロの作曲家」としてカウントされるようになった。

 TVアニメの作曲家として(60〜70年代に子供だった人なら知らない人がいないほどの)多くの主題曲(チロリン村とくるみの木、一休さん、ふしぎなメルモ etc)が有名だが、個人的には、番組の背景に流れる音楽のハーモニーやリズムとサウンドのセンスに感心しきりだった。「ムーミン」の叙情的な空気感、「悟空の大冒険」のポップなスピード感。響きは千変万化だが、一音を聞いただけで宇野さんの音楽だと分かる、紛れもない「プロの」作曲家だった。

Uno1 現在はTV番組でも「サウンドトラック盤」と称してBGM音楽集が発売されることが多くなったが、宇野誠一郎氏が書かれた膨大なあの素晴らしい音楽たちは……主題歌曲集のCDというのはあっても、もはや聴くことは出来ない。

 それはなんだか、モーツァルトが膨大に残した音楽のうち、オペラのアリア数点を残してあとは(協奏曲も交響曲もセレナーデも)みんな聴けなくなってしまったような・・・なんとも「もったいない」というか「せつない」気分だ。
 主題歌の素晴らしさだけでも宇野誠一郎の名前は残るかも知れないけれど、氏の音楽はそんなものじゃないのです。私は、子供の頃、糧としてきた貴方の音楽を忘れません。ありがとうございました。

2011年5月12日 (木)

FMシンフォニーコンサート6月分収録

Fmsymq NHK405スタジオでFMシンフォニーコンサート6月分2本収録。

 6月5日(日)放送分は,ブルックナー交響曲第8番ハ短調。チョン・ミョンフン指揮東京フィル。

 6月12日(日)放送分は、オール・チェコ・プログラムで、スメタナ「売られた花嫁」から3つの舞曲、スーク:組曲「おとぎ話」、ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界から」。エリシュカ指揮東京フィル。


Kiyoa_2 昨日、大河ドラマの主だった男優陣発表。まだ頼朝・義経などの準主役級も女優陣も未発表だが、これだけでもなかなか壮観な顔ぶれ。

 番組のHPも本格的に始動。
 ちなみに、イメージ映像の使用曲は、
 ・鳥は静かに(藤岡幸夫指揮マンチェスター・カメラータ)
 ・5月の夢の歌(piano:田部京子)
 ・タルカス/オーケストラ版(藤岡幸夫指揮東京フィル)

2011年5月10日 (火)

音楽ノススメ

A Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」5月号更新。今回は、音楽を乗せる乗り物(メディア)の歴史を回顧する「音楽ノススメ」。

 先々月、震災でひっくり返った仕事場の棚(まだ片付けていない)から色々なものが転がり出てきたのだが、その中のひとつが「ソノシート」。

 若い人はもちろんご存じないだろうが、昭和30年代あたりはまだまだレコードが高価で、庶民はこのぺらぺらなビニール盤で、アニソンとか映画音楽(スパイ映画特集とか)ロシア民謡とか軍歌とか日本語オペラとかショパンとかを聞いたものなのである。


Sonoaa 写真→は、カルメンのソノシート盤。カルメン:川崎静子、ホセ:柴田睦陸、指揮:金子登、藤原歌劇団&東京フィル!(ビクター。¥450)。5枚のソノシートに,ハバネラや闘牛士の歌など主な曲を収録してある。

 上の赤い2枚は、雑誌タイムライフの付録で、カラヤンの第9の練習風景とかベートーヴェンについてのインタビューなどが収められているもの(らしい)。

 そのうち、「お爺ちゃんの若い頃は、CDという円盤で音楽を聴いたものじゃがのう」「お婆ちゃんの頃は、あいぽっどというので聴いてたわ、そう言えば」などと回想する時代も来るのだろうな。

2011年5月 6日 (金)

パート譜とサンプル盤

Partss 5月18日のチャリティコンサート用アンコール曲のパート譜ようやく仕上がる。

 パート譜というと、むかしはすべて自分で書いたものだが(なにしろお金がなかったし、お金を出してくれるところもなかったし)、最近はすっかり写譜屋さんに依存している。
 ところが今回は「チャリティ」と言うことで「全部自分で制作」することに。

 自作のアレンジともども、のべ20パート全55ページに及ぶパート譜制作は結構大変と言えば大変なのだが、全部手書きの昔に比べれば、コンピュータ作成の現在は楽なもの。

 ちょちょいと…と言うほど簡単ではないものの…(v_v)…連休の間になんとか仕上げ、事務所に送付する。

Kiyom_2 同時進行で、大河ドラマの音楽サンプル用に、自作のオーケストラ・雅楽・邦楽などから(雰囲気的に使えそうな曲を)全33曲70分ほどピックアップしたCD-Rを作成。

 もちろん、そのまま使うわけではなく、どんな音楽にするかの方向性をディレクターに伝える叩き台。劇中には雅楽の演奏や楽器に合わせての舞いのシーンなどもあるので、和楽器の演奏を少し多めにセレクト。

 午後から、そのサンプル盤を持ってNHKで打ち合わせ。若き清盛が活躍する4回分ほどの台本をもらい、なかなか男っぽいドラマ展開に期待が膨らむ。
 しかも、平清盛、源頼朝、源義朝、後白河法皇などの(なんとなく中年か老人のイメージしかない)登場人物たちを、今回はいずれも二十代ばりばりで今が旬のイケメン男優たちが演じるそうで、その配役も話題になりそう。(ただし、作曲家は中年から老人に差し掛かっているのだが・・・(v_v)

2011年5月 4日 (水)

夢詠み@CD録音セッション

Kopisa_2 埼玉県三芳町の〈コピスみよし〉で、二十絃作品集のCD録音セッション。
 当初は3月下旬に秩父での録音を予定していたのだが、先の震災のため順延&仕切り直しとなったもの。(プロデューサー:井阪紘、エンジニア:高島靖久、エディター:久保田大気)

 第1日目(5月3日)は、吉村七重さんのソロで新曲の「夢詠み」(全5曲)、尺八の福田輝久さんが加わってDUOの「水幻譜」(全5章)。
 箏の微妙な音作りに苦労しつつも順調に「夢詠み」を収録、夕方、「水幻譜」が始まったところでしばし強い雨。「水」の曲なので雨を呼んだか……と笑っても居られない。…なにしろ雨音が録音に入ってしまうので。でも、すぐに収まって再開。最後の尺八ソロには、プログレ風?の仕掛けも少し。

Kopisb 第2日目(5月4日)は、吉村七重さん田村法子さんのDUOで、プレイアデス舞曲集の箏二重奏版「昴の舞」全9曲と、二十絃ソロの「夢返し」(全2曲)。「昴の舞」後半3曲には、パーカッションの山口多嘉子さんも参加。夢の世界からオリエンタルな異郷の世界へしばしトリップ。

 邦楽の作品集としてはこれで3枚目。「箏」は来年の大河ドラマでも結構活躍してもらうつもりなので、そのイメージアルバム的な部分も少し。CDはCamerata Tokyoより(今年中くらいを目安に)発売の予定。乞うご期待。

2011年5月 1日 (日)

二十絃箏リハーサル

Yumeyomi4 吉村七重さんによるCD二十絃箏作品集(仮)の最終リハーサル。

 邦楽器の演奏は、未だにコンピュータで仮作成(シミュレーション)ということが不可能に近い微妙な「音の綾」の世界。
 ピアノやギターなどの西洋楽器では絶対出来ない幽玄で精妙なこと(特に単音の表現!)が出来る反面、ピアノやギターでは簡単極まりないこと(特に単純な転調!)がどうしても出来なかったりする。その奇妙な「アナログ」さとのせめぎ合いが面白い。

 今回は、二十絃ソロ新作のほか、二面の箏によるDUO版プレイアデス舞曲集(和名「昴の舞」)、尺八と箏のDUO(旧作)などを収録予定。

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