フォト

Home page

お知らせ

  • 音楽館
    作品視聴…映像付き
  • 楽譜出版《ASKS.orchestra》交響曲,協奏曲,室内楽などのスコアを電子版(PDF)で販売中。海外向け→**
    出版作品一覧→***NEW
  • 《図解クラシック音楽大事典》(学研)イラストとまんがでオーケストラや楽典から音楽史までを紹介する掟破りの入門書。旧〈音楽大事典〉の超大幅改訂復刻版。
    作曲は鳥のごとく》(春秋社)自らの作曲家生活を綴った独学の音楽史@2013年3月刊
    《調性で読み解くクラシック》(ヤマハ)調性および音楽の謎を楽理・楽器・科学・歴史から読み解く文庫版入門書。

リンク

« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »

2011年6月

2011年6月30日 (木)

大河サンプル vol.2

Sample 大河ドラマ音楽サンプル第2稿の制作。
 オーケストラ・テーマ、合唱テーマ、各種シーンの音楽(静・動)、舞楽などなど、全14曲、約22分。

 先月制作の第1稿と合わせると、ここまでで合計40曲約1時間分。
 使えるか使えないか分からないがとにかく作ってみた…という曲もあるので、このうち何%が最終的に音になるのかは不明。

 楽曲は、内蔵MIDI音源(SoftSynth)とサンプリング音源(Garritan Instruments)で再生したものをLogic proでミキシング。こうすると少し厚みのあるオーケストラっぽい音になる。

 出来上がった曲は iTunesを使ってCD-Rに焼き、(ジャケットや盤面を印刷し)プロデューサー氏らに送付。後日、これを元にまた方向性について打合せの予定。

2011年6月27日 (月)

病院にて

Hospitalq 病院へ行って、診察の後で血液検査。

 先生に「ハイ、腕を出して」と言われて袖をめくったところ、これがまた絶妙な位置にネコのひっかき傷が・・・

 思わず「ギョッ」とさせてしまったが、これ、リストカットじゃありません・・・ネ、ネコですから・・・

2011年6月26日 (日)

もやもや

Pic626 気温差が激しすぎて身体がついて行けず。

 暑いんだか、寒いんだか・・・

 いまだに震災のトラウマで、アルペジオや電子音を聴くと「緊急地震速報か!」とびくっとしてしまうし、
 原発と一緒に、夏の救世主だったクーラー神話も崩壊し、これからどうやって苦手な夏を乗り切るか不安だし・・・
 仕事場の瓦礫(CD&本)の山は手つかずで、復興の兆しも見えないし・・・

 ・・・もやもや・・・

2011年6月23日 (木)

TNR-i

Tnr ヤマハのTENORI-ONがiPadアプリ(¥2,300)で登場。

 これは楽器と言うべきかゲーム機と言うべきか迷うアイテムだが、数年前に実機で登場した時はかなり話題になったもの。横に16拍x縦に16音が並ぶリズム(&メロディ)ボックスと思ってもらえばいいだろうか。

Tnri 囲碁みたいに並んだボタンを適当に押すと、その場所のタイミングと音程で〈音〉が鳴る。
 丸く並べたり四角く並べると、その〈パターン〉が音楽になってゆくわけだ。

 音は全てモード(旋法:ドーリアやフリギア、沖縄など)で並んでいるので、どんなにデタラメに並べても不協和音にはならず、ミニマル音楽っぽい響きはキープされる。

 音色も豊富(とは言ってもシンセ・サウンド)に変えられるので、これで作ったリズムパターンをバックに即興演奏したり歌を歌ったりすることも可能。(実際、そういうミュージシャンが世界中にいるようだ)

 確かに遊び始めると、かなりハマってしまいそうだが、楽器というよりは……まあ、不思議な未来のオモチャ…というところか。

2011年6月21日 (火)

FMシンフォニーコンサート7月分収録

Fmsymq_2 NHK404スタジオでFMシンフォニーコンサート7月分2本収録。

 7月3日(日)放送分は、リスト「ハンガリー狂詩曲第2番」、ショパン「ピアノ協奏曲第2番」(p:横山幸雄)、ブラームス「交響曲第1番」。大友直人指揮東京フィル。
 7月10日(日)放送分は、ショスタコーヴィチ「交響曲第6番」、プロコフィエフ「交響曲第5番」.渡邊一正指揮東京フィル。


Tabitika 夜、NHK BSプレミアムで「旅のチカラ〜未来を奏でるオーケストラ」を見る。

 舘野泉さんが、フィリピン・セブ島の若者たちと左手のためのピアノ協奏曲(拙作「ケフェウス・ノート」)上演にこぎつけるまでの奮闘記。

 追記:再放送(NHK BS プレミアム)
 6月23日(木)8:30〜9:27
 6月25日(土)7:45〜8:42

2011年6月19日 (日)

優しき玩具たち〜ふたたび

Tateno619 上野の東京文化会館小ホールで、舘野泉ピアノリサイタルを聴く。

 昨年10月の初演以来、あちこちで演奏してもらっている拙作「優しき玩具たち」にも半年ぶりの再会。

 場末のサーカス小屋でたどたどしく鳴っているような音楽…というイメージで書いたガラクタ楽団みたいなノリの曲で…内心ひやひやものの処もあるのだが、クラリネット(浜中浩一氏)とトランペット(北村源三氏)が実にいい味出していて、曲の途中で笑い声と拍手。

Cdtatenor 昨年、3手用にアレンジした3つの子守唄(シューベルト、ブラームス、フリース)も、CDになってようやく届いたので、聴いているところ。

 …と、ずいぶん「左手のためのピアノ曲」も増えてきたが、ここまで来るとバリバリの前衛…(全盛期のシュトックハウゼンみたいな)…なんて言うのもちょっと聞いてみたい気が・・・

 いやいや・・・

2011年6月17日 (金)

FMシンフォニーコンサート収録

Fmsymq NHK404スタジオで、FMシンフォニーコンサート6月分の残り1本収録。

 6月26日(日)放送分で、曲目は、リスト:交響詩「前奏曲(レ・プレリュード)」、シューマン:ピアノ協奏曲イ短調(p:北村朋幹)、フランク:交響曲二短調。円光寺雅彦指揮東京フィル。

 リストの交響詩とフランクの交響曲は、共に重厚壮大な名曲なのだけれど、どこか感覚的に違和感を覚える響き(例えて言えば「匂い」のようなもの)があって若干苦手。何というか、聞いていてあちこち生理的に〈ぞぞ…〉とするところがあるのだ。
 特に後者の〈ぞぞ…〉は「転調オタク」のフランク先生があちこちにちりばめている3度転調のせいが大きい。転調というのは基本的に「気持ちいい」ものなのだが、それがえらく「微妙」で、聞いてると船酔いみたいになる。わざと?わざとやってるんですか?フランク先生?

 それに比べると、シューマンの協奏曲の、特にフィナーレのコード進行の「気持ちよさ」と言ったらない。いちめんのいちめんの花畑をどこまでもどこまでも走ってゆくような・・・何だか魂だけがしゅるしゅると「あっちの世界」に飛んで行ってしまいそうな・・・

2011年6月15日 (水)

平樽粕

Kiyob 病み上がりの身体を引きずって、事務所で打ち合わせ少々。夕方からはNHKで大河ドラマの音楽の打ち合わせ。

 今回は、このひと月ほどで作った音楽サンプル第1稿(MIDI音源で仮制作してCDにしたオーケストラ曲や雅楽や歌。全24曲37分)を元に、プロデューサー氏らと「この方向はアリ」「これはナシ」とブレーンストーミング。

 現在、番組HPでは、イメージビデオのBGMに私の旧作のほかにオーケストラ版タルカスが一部使われているのだが、Keith Emerson氏もそれを見たらしく、ご本人のFaceBookで紹介されていてちょっと話題に。(Congratulation!というメールもいただきました\(^_^

 しかし、今回の「音楽サンプル第1稿」のネタだけでも、全部繋ぎ合わせれば全4楽章40分ほどの交響曲が一曲できてしまうわけで・・・
 大河・・おそるべし・・・

2011年6月13日 (月)

システムダウン

Hospital 体調を崩して病院へ行く。

 さすがに寄る年波には勝てずと
 行く前までちょっと深刻な状況だったのだが、
 もらった薬ひとつで…ほぼ普通に戻る。

 おそるべし、病院!!!

2011年6月10日 (金)

青少年のための「未来」入門

Photo_3 Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」6月号更新。今回は、若い人たちによせる老兵の繰り言「青少年のための〈未来〉入門」。

 先日、ベルリンフィルの定期演奏会を指揮した佐渡裕さんの熱血ドキュメンタリーをTVで見たのだが、彼は小学生の時から「ぼくはベルリンフィルを振る指揮者になる!」と宣言していたそうな。
 その夢は今回、ほぼ40年越しに実ったわけだが、当時、その成功率は何%くらいだと思っていたのだろう?

 私も、高校の頃「交響曲を5つ書く!」と宣言していたが、成功率は・・・・うーん、正直なところ1%以下だと思っていた。さらに、生きているうちにそれを自分の耳で聞けて、しかもレコード(CD)化されるなどというのは、コンマ何%以下の「夢のまた夢」だと思っていた。

 でも、決してあきらめず一生かけて念じていれば、意外と夢は叶うものだ。
 で、叶ってしまうと「そんな小さな夢ではなく、もっと上を」目指したくなる。

 とにかく「夢」を見、そして、持つことだ。
 未来はそこから始まるのだからね。

2011年6月 8日 (水)

iVOCALOID

Ivoc iPad用のヴォーカロイド・アプリiVOCALOID(YAMAHA ¥2400)というのを試してみる。

 ミク声で歌わせる基本機能は同じだが、音域は2オクターヴちょっと、拍子は4/4に固定、歌は16小節(+1)までで、1ヴォイス限定。(おまけの伴奏用に8ビートリズムが10種類ほど付いている)
 要するに、16小節のメロディを、普通に4拍子バックで歌わせる…ということに特化したアプリである。

Ivoca そのため、基本的には4/4、8ビートの曲しか歌えないが、テンポ設定は20〜300と幅広く(ただし、曲中で変えることは出来ない)、音量・ヴィブラート・ピッチコントロールは音符単位で出来る。慣れてくれば変拍子でも無調でも歌わせることは可能だ。

 ただ、このアプリで出来るのは16小節の歌・1コーラスだけ。
 そこから先は、データ(.VSQ)をメール送信でPCに送り、本家Vocaloidソフトで加工しろ、ということらしい。(ちなみにPCからのデータ読み込みは出来ない)

 それでも、ミックスダウンすると音声データ(.wav)でも保存できるので、iTunes経由でMacでも読み込むのは可能。
 オペラを歌わせるのは無理だが、仮歌くらいなら……これでも行けるか。

2011年6月 7日 (火)

復興のめど

Bookss そろそろ震災から3ヶ月たつが、未だCDと本がひっくり返った仕事場B室の復興のめどはたっていない・・・

 すっかり片付けて日常に戻る…ということへの後ろめたさもあるからだろうか、気が重くて何となく片付ける気にならないのだ。

 被害些少な東京に居てすらこのトラウマなのだから、被災地のご苦労はいかばかりか。

        *

 余談だが、前回ふれた〈初音ミク〉は、3年ほど前(2008年)に導入したもの。
 ただしWindows環境でしか動かないため、Intel Macにインストールはしてあるものの、あまり本格的に使っていなかった。
(なにしろ使い始めると、仕事そっちのけではまってしまいそうで、実際、初日にブーレーズの「ル・マルトー・サン・メートル(主のない槌)」を入力し始めて・・・夜中に我に返ったほど)

 今回、今様など劇中歌の「歌詞付き」サンプル音楽を作る必要に駆られて何年ぶりかで引っ張り出してみたのだが、声色を(アニメ声だけでなく成人女声にも男声にも)変えられる…というのは目からウロコ。

 今もし20〜30代だったら、これで全3幕のオペラ書いてネットに投稿してるな、きっと。

2011年6月 4日 (土)

ミク sings 今様

Mikus 大河ドラマのサンプル音楽で「今様」を(歌詞付きで)謡わせるためVOCALOID〈初音ミク〉を投入。

 アニメ声で歌う今様…というのもなかなか萌えるシチュエーションなのだが、MacのGarageBand(音楽制作ソフト)で伴奏とミキシングしている時、エフェクトのひとつに「ボーカルトランスフォーマー」というのを発見。

 その中の「Deep Soulful」というエフェクターをかけると、なんと普通に成人女性(二十歳前後)の声になるではないか!。なるほど、こんな使い方があったとは・・・

 もうひとつ、「Female to Male(女から男へ)」というエフェクターをかけると、こちらはなんと青年男子の声(こちらも二十歳前後)に。

 さすがにNHKの看板番組でこれをそのまま使うわけにはいかないが、つくづく面白い時代になったものだ・・・

2011年6月 3日 (金)

CD夢詠み@編集

Cdyumeyomi カメラータトウキョウで、CD「夢詠み(吉村七重 plays 吉松隆)」の編集立ち会い。

 冒頭「夢詠み」で静かに始まって「夢返し」で静かに終わる…という構成は、ゴールドベルク変奏曲の〈必殺:催眠形式〉の応用。録音の音の良さも相まって、幻想四次元の世界を浮遊するような優しい夢の響きに仕上がっている。
 唯一の問題は、ちっとも「邦楽に聞こえない」ということだが・・・それは、それ。これは、これ。

 ちなみに、作曲家は「ものすごく優しくシンプルに」書いているつもりなのだが、演奏する方は逆に「こういうのが一番難しい」のだそうな・・・(v_v)

2011年6月 2日 (木)

大河ドラマ用音楽Sample第1稿

Kiyosamplea 大河ドラマ用音楽Sample第1稿の制作すすめる。

 クランクインはまだしばらく先(8月頃)だが、配役もぼちぼち決まってきたので、プロデューサー&ディレクターと「音楽はこんな方向で」と打ち合わせをするための最初の素材集の試作と言ったところ。

 主人公(清盛)のテーマらしきもの、ライバル(源氏&公家)のモチーフ、今様や舞楽のメロディ、それらの変奏などなど、オーケストラ、室内アンサンブル、雅楽編成ほか、大小(短いものは数十秒、長くて2分ほど)取り混ぜてさしあたり30曲(全35分)ほど。

 天下統一に向かって疾走する豪放なフルオーケストラの音楽と、人の心の繊細さ弱さを描くミニマルサイズの音楽と、平安時代の今様や雅楽の雅な響きのシャッフル。

 大変と言えば大変だが、面白いと言ッちゃァ面白い・・・

2011年6月 1日 (水)

oScope

Oscopeapp iPadをオシロスコープにするoScope(¥600)というアプリをゲット。

 マイクでひろった音声を、普通に「波形」と「周波数」のグラフにする・・・だけなのだが、色々な音(音楽)が奏でる不思議な波模様は、なんだか心を惹き付けられて思わず見入ってしまう。

Oscope 工学部の実験室や録音スタジオなどでは昔からおなじみの機材だが、さすがに個人的に買おうと思ったことはなかった。(高そうだし、音楽的にはあんまり利用価値がなさそうだし…)

 それがなんと600円で手に入る時代が来ようとは。

(ちなみに、iPhone/iPad用の〈放射線感知器(いわゆるガイガーカウンター)〉というのも¥350で売っているが、これはさすがにジョーク・アプリ)

« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »