劇中音楽その2
オーケストラ、アンサンブル、雅楽・・・とリストアップした曲が60曲強。これを、今月下旬、さしあたり2日で収録しなければならない。
さらに加えてNHK側からは「どうしても◯◯を使いたいのですが」(ここ、企業秘密)というリクエストもあり、さて、そういうのってアリなのかどうか・・・。悩みひとつ追加。
というわけで現在、何百ページになるか分からないスコア制作の最後の追い込み中。なのに、プロデューサーもマネージャーも「音のサンプルもお願いします」と、まあ、気楽におっしゃる。
こちらは粉挽いて捏ねて打って切ってとすべて一人でやってる零細手打ち蕎麦屋。60人分の蕎麦を打ってる仕上げの真っ最中に「出前もお願いします」と言われたら・・・、想像してみてくださいな。
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蕎麦屋のたとえ。秀逸で笑ってしまいました!
先週までやってた朝ドラの蕎麦屋さんは、大勢でやっていたので
手伝ってもらいたいですよね~
出前はカイ君かウルトラマン(・・・ってCM関係はダメ?w)
吉松さんならアトムが手伝ってくれるでしょう。
投稿: ぱゆ | 2011年10月 4日 (火) 10:16
素人の想像ですが……… ここ数年の大河の作曲家は放送音楽系の方ばかりで (吉俣さん、大島さん、佐藤さんetc.) 、そういった無理難題をこなすのに慣れていらっしゃったのかもしれませんね。(大島さんのオフィシャルサイトなんか見ますと世界が全く違います。)
純音楽専門作曲家が、いきなりそれは難しいのは当然でしょうね。前者は工場の大量生産の蕎麦 (で味はけっこう美味い)、後者は手打ち蕎麦 (お味は間違いなくホンモノ♪)。
投稿: TomomiM | 2011年10月 4日 (火) 12:04
仕事をこなすために助手を雇う→
助手に給料を払うために
もっと仕事をしなければならなくなる→
その仕事をこなすためにまた助手を雇う→
その助手に給料を払うために
もっともっと仕事をしなければならなくなる→
これが「プロ」のデフレスパイラルです
投稿: semi | 2011年10月 4日 (火) 15:00
できないものはできない、或いはどのくらい掛かる、ということを、作曲家はハッキリとお伝えしたほうがよろしいかと思います。
言わずに無理をすると、この人はこれだけできるものだと思われてしまい、ますます無理難題を与えられてしまう、ということがあります。(音楽とは全く関係ない業界での私の体験より。)
投稿: TomomiM | 2011年10月 4日 (火) 15:47