フォト

Home page

お知らせ

  • 音楽館
    作品視聴…映像付き
  • 楽譜出版《ASKS.orchestra》交響曲,協奏曲,室内楽などのスコアを電子版(PDF)で販売中。海外向け→**
    出版作品一覧→***NEW
  • 《図解クラシック音楽大事典》(学研)イラストとまんがでオーケストラや楽典から音楽史までを紹介する掟破りの入門書。旧〈音楽大事典〉の超大幅改訂復刻版。
    作曲は鳥のごとく》(春秋社)自らの作曲家生活を綴った独学の音楽史@2013年3月刊
    《調性で読み解くクラシック》(ヤマハ)調性および音楽の謎を楽理・楽器・科学・歴史から読み解く文庫版入門書。

リンク

« ミキシング作業1 | トップページ | 本編音楽チェック »

2011年10月28日 (金)

ミキシング作業2

Nhk604b NHK604スタジオで大河ドラマ「平清盛」本編音楽のミキシング&マスタリング作業の続き。
 テーマ曲は〈最終兵器〉を仕込んだ最後の完成形が姿を現し、ドラマ全体のキイとなる「歌」の音楽や、仕掛けを施した舞楽の音楽などが固まってゆく。
 色々な音素材を最新機材を駆使してミックスしてゆく作業は、何だかプログレのアルバムでも作っているみたいな感じだ。

 余談ながら、今回の音楽制作にかける予算(音楽費)の規模は、さすがに大河ドラマともなると、そこそこの額。(もっとも、1年50回のシリーズということを考えると、必ずしも潤沢な予算ではないのだが…)
 ここから、オーケストラ(1回使うとサラリーマンの平均年収ほどの費用がかかる)や演奏家や指揮者の出演料、スタジオ(NHKの場合は放送センターがあるのでスタジオの心配だけはない)や録音にかかる費用、演奏パート譜の作成費(これが結構大変で、軽く国産車が買えるほどかかる)などなどの経費が引かれてゆき、作曲家の取り分(作曲料)は最後に残った金額になる。

 つまり・・・大きな編成や音符の多い曲を気張って書けば書くほど、作曲家の「取り分」はがくんがくんと減ってゆくわけで・・・(T_T)
 「オーケストラを書くと貧乏になる」というのは、クラシック音楽界だけではなく、映画テレビ音楽界でも通用する〈不滅の法則〉らしい。

 というわけで、この種の音楽のプロを目指す方(少なくとも「利益」を挙げたいと思う方)は、自分でピアノを弾き、シンセ&パソコン打ち込みの曲を自宅で作れるようにし、最低でも自分で指揮することを心がけ、やや内角を狙い、えぐり込むように打つべし。(…明日のために、その1より)

« ミキシング作業1 | トップページ | 本編音楽チェック »

大河ドラマ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ミキシング作業1 | トップページ | 本編音楽チェック »