コミックス x 4
鶴田謙二「冒険エレキテ島」・・・離島の飛行機乗りの女の子が、海を漂流する謎の島(エレキテ島)を探す冒険譚。…と言っても活劇の要素はゼロ。独特の透明感を持ったこの人の作品は絵を見ているだけで心地良い。
伊藤伸平「まりかセヴン」・・・普通の女子高生が○○セブンのように変身して怪獣と戦う物語…なのだが、こちらもヒーローの要素ゼロ。オタク風味のセリフのやりとりが絶妙な…特撮好きにはたまらない異世界譚。
沙村広明「ハルシオンランチ」・・・地球の資源調達に宇宙からやって来た(何でも食べてしまう)少女型デバイス人形を巡る…これもその種のマニアにとっては毎ページ抱腹絶倒の不条理SF譚。こういう世界を描ける作者の頭の中が見てみたい。
池田邦彦「シャーロッキアン」・・・シャーロッキアン(ホームズマニア)の大学教授とその教え子が身の回りの不思議を解決してゆく読み切り探偵物語。ホームズ物語の蘊蓄をちりばめつつハートウォーミングなオチに繋げる展開が絶妙。
ちなみに、4点とも(作者は男性ながら)主人公はいずれも女の子。どの話も、むかし(私が子供の頃)だったら絶対男の子が主人公で進むシチュエーションであり物語なのだが…21世紀では〈不思議〉に出会うのはもはや男の子ではないということか。
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