ボクのクレド(信仰告白)
カメラータトウキョウから「今度こんなCDを出すんですが聴いてみてください」と送ってこられたCDサンプルを聴いて、ちょっと感動したので紹介する。
中世宗教曲を思わせるジャケット、《クレド嬰ヘ短調》《聖霊賛歌》《クリスマス・キャロル》という古風なタイトル。どこから見ても現代曲には思えないが、作曲者はミロッシュ・ボク(Miloš Bok)という現代チェコの作曲家。1968年生まれというから、まだ40代初めの現役作曲家だ。
しかし、その音楽は極めてクラシカルで、めくるめくようなハーモニーの美しさに満ち、どこまでも真摯で正攻法。敢えて例えればブルックナーのような圧倒的な協和音によるサウンドが、宇宙を共振させるようにぐいぐいと鳴り響く。時々打ち込まれる鐘(Tubular Bells)の響きも印象的だ。
聴いていて、最近「交響曲第1番(HIROSHIMA)」で話題になった佐村河内守氏(1963〜)の音楽を思い出していた。
この作曲者ボクも、独学で音楽を学び、調性を前面に押し出した作風のため現代音楽の時代のチェコで異端視されながら、聴衆からは圧倒的な支持を得て、現在もキリスト教的な「信仰告白」や「救済」をテーマにダイナミックで巨大な音楽を書き続けている。
お二人とも、現代音楽の嫌なところは(それこそイヤ!と言うほど)存分に味わっただろうに、私のようにグレもせず、たくましく育ち素晴らしい作品を生み出していることは嬉しい限り。
こういう音楽を聴くと、神様を信じたくなる・・・
・・・ほんのちょっぴりだけれど
★追記:このCDは、Camerata Tokyoより12月25日発売予定だそうです。
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コメント
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初めまして!!このレビューを読んでミロシュ・ボクという作曲家(指揮者)に興味を持ちました☆
このアルバムは、いつ発売されるのでしょうか!?僕も早く聞いてみたいです☆
調べても中々見つけられなかったので(ノ_・、)
投稿: sanpo | 2011年12月 8日 (木) 09:09
試聴できればいいのですが…。
投稿: TMurayama | 2011年12月 9日 (金) 15:42
Hi,
Camerata Tokyo is releasing the CD on the 25th of December 2011, very soon now.
Although Milos Bok has issued several arrangements in Japan (most famously two CDs of Bruckner arangements played by hornist Radek Baborak), this will be the first CD with his own music that will be coming out in Japan.
Some extracts can be heard on Milos Bok's website:
http://milosbok.com/ukazkycz.htm
投稿: Edward | 2011年12月20日 (火) 10:46
http://www.youtube.com/watch?v=pmlAyzrKQ30
投稿: Edward | 2011年12月24日 (土) 22:44
To 'Edward': Hi,
I could've listened to some of Bok's marvelous, beautiful works.
I will get the CD 'CREDO' soon.
Thank you for show us the YouTube's link!
投稿: TMurayama | 2011年12月25日 (日) 10:20