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2012年1月18日 (水)

大河ドラマQ&A:3

Q:劇中の「今様」(遊びをせんとや)は西洋音階で歌われているように聞こえますが?

ShoA:あれはもちろん今回のドラマの世界観に合わせて創作された歌ですが、笙の合竹(和音)を元にしており、音階としては雅楽ではもっとも一般的な旋法である「平調」です。ただし一音だけ今様(モダン)に変(♭)を加えた「角調」で、西洋音楽ではエオリア旋法にあたります。

 清盛の時代は、バッハが生まれる500年以上も前なので、そもそも西洋音階も日本音階もまだありません。当時の日本は大陸(中国・韓国・東南アジア・インド)から様々な音楽が輸入され、多種多様な旋法(音階)が混在していたはずです。その中から日本人好みの音調のものだけが生き残り、現在私たちが考える(ちょっと哀感のある短調系で四七抜きの)「日本音階」となったわけですが、それはそれこそ500年後、おそらく江戸時代以降のことと思われます。
 そして、その哀感(もののあわれ)の元には「平家物語」が大きく関わっていることを思うと、清盛と平家の運命は、「日本の音楽」にも大きな変化をもたらしたということになります。


Q:テーマ曲の最後に鳴る鐘(チューブラベル)の音は「祇園精舎の鐘の音」を意識したのですか?

A:平家物語もそうですが、東洋には「世界は〈太鼓〉の音で始まり、〈鐘〉の音で終わる」という思想があるそうで、それに基づいたものです。冒頭の「遊びをせんとや」のメロディのあと《太鼓》の音とともに清盛の生涯(戦い)が始まり、最後に《鐘》が鳴ってすべてが終わります。
 これは(正確な原典は分かりませんが)、古代中国の兵法での「合戦は太鼓の音(押し太鼓)で始まり、鐘の音(引き鐘)で終わる」という作法から来た東洋独特の世界観のようです。

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