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2012年2月21日 (火)

FMシンフォニーコンサート3月分収録その1

Fmsymq NHK404スタジオでFMシンフォニーコンサート3月前半分2本の収録。

 3月4日(日)放送分は、シューベルト:交響曲第8番「未完成」、第9番「グレート」。上岡敏之指揮東京フィル。

 3月11日(日)放送分は、ムソルグスキー「禿げ山の一夜」、メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲ホ短調」(vn:三浦文彰)、リムスキー・コルサコフ「シェエラザード」。小林研一郎指揮東京フィル。



Symphony_no8r シューベルトの交響曲は、最新の研究では「未完成」が第7番、「グレート(ハ長調)」が第8番。NHKの放送でもその基準で楽曲紹介しているのだが、私の中ではいまだに未完成は「第8番」グレートは「第9番」だ。

 しかし、1番から6番は20歳前の習作で、未完成が25歳頃の作。シューベルトとしては続く28歳頃の作と思われるハ長調(グレート)を第1番として、交響曲作家のキャリアを積み上げていきたかったのではなかろうか。(なにしろ31歳という若さで死んでしまうとは夢にも思わなかっただろうから)

 かく言う私も、26歳の時に未完成交響曲を書いている(「ドーリアン」がその時のフィナーレ)。続く33歳の時の「鳥たちの時代」も元々は3楽章の交響曲として構想されたものだから、最初の未完の交響曲を第1番としていたら、現在の第5番は「第7番」になっていたわけだ。(とすると、次に書くのが第8番?。ちょっとイメージが違う気が…)

 私ですらそうなのだから、シューベルト先生も、自分が書いた「未完成」が下界で「第7番」と呼ばれていると知ったら「え?ええ?」と戸惑うだろうな、と想像すると面白うて……
 ……やがて悲しい。

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コメント


あるいは、
「いや、実はそれ第9番(第6番)なんだよ…」て
ブツブツ呟いてらっしゃるかもしれませんね。
(^_-)-☆

「第8番」でよいかと思います。
作曲された順番ではなくて長年親しんできたのだから固有名詞扱いすればよい。
しかし天下のN響アワー (昨年12/4) で「第7番」と紹介していたので混乱しましたが。
NAXOS Music Library では全て (!?) 第8番のようですね。
ちなみに「未完成」とはいいますが、シューベルトの意志としてはこれで完成、なのだと、わたくしは考えます。当時は交響曲といえば4楽章で第1楽章がAllegroで……  と、(例外はあるものの) ほぼ決まっていて、その後の多楽章や1楽章のみといった自由な発想&形式の交響曲が登場する時代とは違って、未だそういったことが許されなかった (人々に理解されなかった) 時代故ではないかと思います。

2ヶ月続けて「シェエラザード」なのですね。11月にも放送されていましたし。フィギュアスケートの影響でしょうか?

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