大河ドラマ本編音楽vol.9
NHK506スタジオで、昨日に続いて大河ドラマ「平清盛」本編音楽vol.9の録音。
室内管弦楽編成でN01からN16までの16曲(紅蓮、儀式、奈落、風早、常風、風見、円舞、梵鐘、悠久、無機、細波、息吹、枇杷、静寂、友愛…紀行、夢詠み…紀行)。
演奏は、藤岡幸夫指揮東京フィル。番組最後の紀行の音楽用に、ソプラノ:市原愛さんが加わる「友愛」と、チェロ:長谷川陽子さんの演奏にストリングスをかぶせた「夢詠み…紀行」も収録。
和楽器として、二十絃:吉村七重さん(夢詠み、儀式ほか)、笛:竹井誠さん(細波)、琵琶:稲葉明徳さん(枇杷)も参加。
今回は「今までとは違ったタイプの音楽も」ということで、(基本モチーフは同じながら)お祭り風ロックあり、雅楽&邦楽風あり、ワルツあり、ミニマルあり、アフリカ風ポリリズムあり、十二音音楽あり、カンパノロジーありの玩具箱。どういうシーンに使われるのか・・・お楽しみに・・(-。-;)
というわけで、オーケストラおよび合唱そして和楽器を使って、全3回計6日36時間、全9巻100曲ほどに別稿などを含め130曲ほど(時間にして5時間強)の録音が完了。(さらに劇中で歌われる今様数曲の作曲もあり)
中には今回のドラマのために書いたものでないオーケストラ編曲版「タルカス」(K.エマーソン作)、左手ピアノのための「アイノラ抒情曲集」「アヴェマリア」「5月の夢の歌」(p:舘野泉さん)そして「サイバーバード協奏曲」などもあり、40年の作曲家人生で培ったネタを全部絞り出した(搾り取られた?)気分。
あとは、アフレコ作業数曲と今回収録した32曲のミックスダウン&編集立ち会い。それが終われば1年以上にわたる長丁場もひとまずゴール。
終了後、指揮の藤岡幸夫氏と記念撮影→。丸2日の収録作業で二人共くたびれ果てた顔になっていて、この一枚だけが唯一の貴重な笑顔の写真。(^◇^)¥
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吉松さん!本当にお疲れ様でした!
それにしても一つのテーマでここまで変幻自在に音楽にできるなんて凄いですね。吉松ワールドに改めて驚嘆しました。スコア読んでてワクワクしたし、東京フィルもレスポンス抜群で素晴らしかったのでレコーディングもすごく楽しかったです。
次は新しい交響曲楽しみにしてます!
藤岡幸夫
投稿: 藤岡幸夫 | 2012年6月 7日 (木) 17:56
お二人の笑顔がとても素敵です!
( ´ ▽ ` )ノ
投稿: Ryoko | 2012年6月 8日 (金) 19:47
千日回峰行の満行を遂げられた阿闍梨さまのようなすがすがしいお顔ですね♪
藤岡さんのコメントはレコーディング現場の様子がリアルに伝わってきました!
投稿: TMurayama | 2012年6月10日 (日) 09:46