フォト

Home page

お知らせ

  • 音楽館
    作品視聴…映像付き
  • 楽譜出版《ASKS.orchestra》交響曲,協奏曲,室内楽などのスコアを電子版(PDF)で販売中。海外向け→**
    出版作品一覧→***NEW
  • 《図解クラシック音楽大事典》(学研)イラストとまんがでオーケストラや楽典から音楽史までを紹介する掟破りの入門書。旧〈音楽大事典〉の超大幅改訂復刻版。
    作曲は鳥のごとく》(春秋社)自らの作曲家生活を綴った独学の音楽史@2013年3月刊
    《調性で読み解くクラシック》(ヤマハ)調性および音楽の謎を楽理・楽器・科学・歴史から読み解く文庫版入門書。

リンク

« 大河ドラマ本編音楽vol.9 | トップページ | 音感よもやま話 »

2012年6月 8日 (金)

大河ドラマ@CyberBird

506st NHK506スタジオで、大河ドラマの音楽用「サイバーバード協奏曲」抜粋版のソロパート・アフレコ。
 演奏は、sax:須川展也さん、p:小柳美奈子さん、perc:山口多嘉子さん。

 今回の大河ではオリジナル新曲のほかに、NHK側からの注文で「タルカス」や左手ピアノ曲などを提供してきたが、この「サイバーバード」もそのひとつ。
 CDの音源をそのまま使う…のではなく、「大河ドラマversion」としてセッションを組んで、4つの部分を収録。

 須川氏の狂乱のアドリブが炸裂するフィナーレや泣き節全開のアンダンテが、清盛の世界でどう響くか、・・・お楽しみに。

          * 

Rabbit というわけで・・・丸一年に渡った大河ドラマ本編音楽の制作作業はこれにてひとまず完了。。
 たんまり貰った作曲料でしばらく豪遊でもし、その後は印税でぬくぬく隠居生活を・・・(^O^)/

 ・・と思ったが世の中そう甘くない・(@_@;)。(何度かここでも愚痴っているように)昨今のドラマや映画の世界は、音楽の「総予算」というのが決まっていて、そこからオーケストラにかかる費用やパート譜制作費などが引かれ、最後に残ったのが「作曲料」になる仕組み。
 なので、大きな編成の曲を書けば書くほど、音符の量を書けば書くほど作曲家の取り分は限りなくゼロに近付いてゆくというチキンゲーム。今回これだけ好き勝手に大量に書いたので、残りはほとんど雀のむにゃむにゃ・・(T_T)

 頭の中にリフレインする「♪遊びをせんとや、生まれけむ〜」という歌の意味の「怖さ」を実感しつつ諸行無常の鐘が鳴る・・・(v_v)

« 大河ドラマ本編音楽vol.9 | トップページ | 音感よもやま話 »

大河ドラマ」カテゴリの記事

コメント

諸行無常、ということは、
いつまでもこのまゝ谷の状態ではない、ということですね。

今回のことは、いつかネタになりますよ、きっと(微笑)
( ´ ▽ ` )ノ

4分33秒の世界を行くべきだった。。。と。
分かります。

まずは、吉松センセ、大仕事お疲れ様でした。
2010年10月21日の「鬼が二匹笑う仕事」告知、「平安ブログレ」のご研究から始まって、果してそれらをどのように21世紀の私たちが観る歴史ドラマの音楽へと変身させていくか、大河ドラマの音楽担当者のお仕事の一部始終を遠巻きに見学させていただきました。


なんというか………わたくしもひとごととは思えず、始終気持ちが落ち着かず、本当はもっといろいろなことをしたかったのです。が、未だにオープニングテーマの吹奏楽アレンジさえもできていないという………。
「あそびをせんとや……」でフーガを書いたのは、わたくしのせめてもの自己主張でした。
本当は架空の「主な登場人物のテーマ」とか、いろいろメロディだけは浮かんでスケッチしたりしていたのですが……。
もちろんわたくしにとっての「平清盛Year」はまだ半年あるのですから、できれば各主題によるフーガなど書いてみようかと……あ、ただの趣味です。恐らく……。
現在封印中のOPスコアは、今年中に封印を解いて、finale まる写しを行いますので!。そこまでして初めて見えてくる世界があるような気がします。

今までの「鬼が笑う…」からのセンセのブログの記事の多くは、プリントアウトさせていただきました。これは、私が運良く将来、大河ドラマの音楽担当者となれた暁に是非参考書とさせていただこうと思います。(もちろん来年の坂本龍一氏のお仕事もお勉強する予定です)。


正直なこと書いてしまえば………あまりセンセ向きのお仕事ではなかったのかもしれません。それは、いろいろなところで観じました。


しかし、映画やドラマの音楽専門の作曲家がいつもの調子で大量生産的に書く音楽とは違う、まさに命をすり減らしてのお仕事だな、というのを劇中音楽の一音一音で観じてきました。だからこそ今年の大河の音楽は桁外れにスゴイ!
そして来年、坂本龍一氏を起用したのは恐らく「落とせなくなっちゃった」のではないかと思いました。


そして、夢を実現するには………過去の実績がいろいろな意味でものを言う、ということを、この1年半でまなびとった気がいたします。
私は、まずは健康を取り戻すことから始まって、一日一日を大切に、できることをやって、今依頼されていることをしっかりやって、その結果神さまのお導きがいただけるのだと信じています。
後は、わたくしの場合職人・自営業者の家庭に生まれ育ったもので、お金になる仕事とならない仕事は並行して行っていくことかと思います。
映画のように興行で収益を上げるのではない公共放送のドラマの音楽で、どんな大仕事であっても、否大仕事であるが故に、収益を上げられるとは思っておりません。(但しこれがきっかけで次のご縁がいただける、という可能性はあるかもしれませんが…)


ファンとしては、センセの 'After Kiyomori' がどうなるか楽しみです。
せっかく雅楽とかのお勉強もされたのですから!
音楽の神さまは可能性と体力のある存在をまだまだ死なせることはなさらないかと信じます。
Good Luck SENSE!!!
Tomomi Murayama

大河ドラマの作曲料。。。興味あります
制作費は一話5〜6千万くらいと漏れ聞いたことがありますから、センセクラスを丸一年拘束してまさか1千万以下ってことはないでしょう。安く見積もって一話10万でも500万ですし。
でもNHKケチですから。。。センセのおっしゃる「スズメのむにゃむにゃ」がおいくらなのか、知りたいような、知るのがこわいような。。。

こんばんは、吉松さん。


36時間にも及ぶ大河ドラマのサウンド収録、本当にお疲れ様でした。m(_ _)m
そして。
『平清盛』を通じて、素晴らしい曲を生み出して下さって、ありがとうございました。(#^.^#)

 
 *


記事にあるサクソフォン:須川氏の演奏も、一体どんな(狂乱⁈)即興が為されているのか、おかげでとても興味が湧きました(笑)

それと同時に。
皆さん それぞれが(演奏に)良い環境を作り出し、本当に愉しみながら
収録にあたられているのだと云うことを今回、改めて窺い知り(スイマセン)少しだけ。羨ましいな.と思ってしまいました。


  *

今後、
『平清盛』を彩る登場人物の豊かな個性や、情緒溢れる場面に吉松さんの“音楽”がどのように組み合わされてゆくのか楽しみにしつつ、じっくり拝見してゆきたいと思います。
 

 

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 大河ドラマ本編音楽vol.9 | トップページ | 音感よもやま話 »