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2012年11月

2012年11月26日 (月)

Bru-lay BOX 第壱集

Kiyobox01_2  大河ドラマ「平清盛」Bru-lay BOX 第壱集届く。前半第1話から第27話まで収録。

 昔は、映画にしてもドラマにしても「保存して(いつでも見られるように)手元に置いておける」というのは夢のまた夢だったなあ・・・と、しばし遠い目になる。

 本編ドラマはますますディープな世界へ突き進み、ほとんどシェークスピア劇のような重さに達している。「ここはわしの世じゃ」と言い放ちながら、これは「復讐」だと口走り、仏御前を「殺せ!」と命じた直後に、「助けてくれ」と泣き崩れる。しかし、頼朝挙兵と聞いて武士の顔になる・・・ますます凄みを増す演出の冴えと松山ケンイチ氏の鬼気迫る演技に拍手。

2012年11月24日 (土)

八王子の空

Tcloud

2012年11月23日 (金)

イーハトーヴ交響曲初演

Tomitais  冨田勲さんの新曲「イーハトーヴ交響曲」の初演を聞きに東京オペラシティへ出向く。(演奏:大友直人指揮日本フィル)

 前半は、山田洋次監督作品のメドレー(たそがれ清兵衛〜隠し剣鬼の爪〜武士の一分〜おとうと)、指揮の大友さんと冨田さんとのトークを挟んで、児童合唱&混声合唱が加わり「ジャングル大帝」と大河ドラマ「勝海舟」テーマ曲。

 後半は新作。宮澤賢治が描いた理想郷イーハトーヴをテーマに、「種山ヶ原の牧歌」「星めぐりの歌」や昔の映画「風の又三郎」の歌がちりばめられ、剣舞のリズムが炸裂し、「雨ニモ負ケズ」がコーラスで感動的に歌われ、ダンディの「フランス山人の歌による交響曲」やラフマニノフ交響曲第2番が引用される全7章40分ほどの大作。交響曲というよりは,宮澤賢治の世界を歌で描いた壮大なオラトリオか。(編成は、2群の児童合唱・混声合唱とオーケストラ、&初音ミク)

 お目当ての初音ミク嬢は、オーケストラの背後上のスクリーンに映像として登場し、注文の多い料理店では妖しい「アブラカダブラ」の歌で踊り、銀河鉄道の夜では「ケンタウルス露を降らせ」、「種山ヶ原の牧歌」では児童合唱と素敵なコーラスも披露。単に話題のヴァーチャルシンガーというだけでなく、賢治のいう「幻想四次(四次元の世界でもあり、死後のあの世の世界でもある異世界)」の語り部として不思議な存在感を示していた。

 そして、アンコールで歌われた「リボンの騎士」と、最後の「青い地球はだれのもの」では涙が止まらなくなって困った。齢80を迎えられてのこの旺盛な創作力と、自分の音楽に徹しながら満員の聴衆に最上級のエンターテインメントを供給するプロの技にも拍手。私たちはこんな素敵な作曲家を持っているのだ、と世界に誇ろう。

2012年11月20日 (火)

続・身辺整理

Roomv 身辺整理の続きで書類の分別。

 これが、まあ、あるわあるわ、段ボールに十数箱。コンサートのチラシやプログラム、作品ノート、手紙やFAXなど文書の類い、さまざまなメモの類、古い契約書類、支払明細書、スケジュール表、パンフレット、解説書、出版本の下書き、イラストのデッサン、舞台の絵コンテなどなど・・・。 
 
 困ったのが作品の草稿やスケッチの類。それこそ二十代の頃の作品から膨大にあるのだが、全部保存しておく訳にはいかず、ざっくり廃棄とする。後世ヨシマツ研究をする人がもしいたら・・・ゴメン。全部捨てました。_(_^_)_

2012年11月18日 (日)

ブラボー&TOMITA&平清盛

Bravoo  昼、NHK502スタジオで,ブラボー!オーケストラ12月分2本の収録。

 12月2日(日)放送分は、モーツァルト交響曲第41番「ジュピター」とR=シュトラウス交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」。ミョンフン指揮東京フィル(11月25日の第58回オペラシティ定期より)

 12月9日(日)放送分は、リスト「ハンガリー狂詩曲第2番」、ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」(p:江口玲)、外山雄三「沖縄民謡によるラプソディ」「管弦楽のためのラプソディ」。外山雄三指揮東京フィル。

          *

 夕方、18時からNHK-FM「音の魔術師~冨田勲の世界」放送。番組は21時までの3時間弱だったが、実は話は5時間以上におよび、放送できなかったエピソードもいろいろ。

Harleyd  個人的に面白かったのは、冨田さんがハーレーダヴィッドソン(知る人ぞ知る大型バイク)の愛好会に入って乗り回していたとき、会員のプロフィールに「職業:電気技師(専門:室内配線)」と書いていたという話・・(確かに…(^○^)。

 ほかにも、作曲家に必要なのは・・・1に早く書けること、2に体力、そして3が才能。とか・・(これは放送したかも・(^_^)b

 いよいよ23日に迫った「イーハトーヴ交響曲」初演も楽しみ。

 それにしても70年代以前の番組のオリジナル音源やビデオテープがもはやNHKにも存在しない(むかしはテープが高価だったので,放送は「使い捨て」が原則だった)というのは、驚くというより「なんてもったいない!」と悲鳴をあげること数回。あの「天と地と」も「70年代我らの世界(青い地球は誰のもの)」も放送したオリジナル映像も音源ももはや存在しないのだそうだ。嗚呼!

           *

Kiyo45_2_2  夜、NHK大河ドラマ「平清盛」第45回「以仁王の令旨」放送。ついに平家討伐の令旨が出され、滅亡への道が見え始める。

 清盛の孤独は、老いたゆえの暴走なのか、誰にも理解されない先駆者ゆえの苦悩なのか。

 諸行無常まで残すところ後5回!

2012年11月14日 (水)

身辺整理

Roomk_2  仕事場移転の準備のため身辺整理。
 さしあたりCD5000枚、DVD300枚、LD200枚、書籍1500冊、書類段ボール5箱、テープ類同4箱、パソコン周りの旧機材(プリンターやモニター)、DAT,LD,Cassetteのデッキ&スピーカー類などなどを業者に頼んで回収してもらう。(それでも全然減った感がないのはどうしたことか…(=_=) 
 "
 ついでに還暦を機に出版する自伝エッセイの打合せ。こちらも身辺整理に近い感で鋭意執筆中。
 しかし、昔のことを思い出すのは…結構難しい(関係者がまだ生きてるし…φ(.. ))。こちらは春秋社より来年3月刊行予定。

2012年11月12日 (月)

冨田勲の世界

Tomita12  NHK502スタジオで「音の魔術師・冨田勲の世界」収録。

 今年御年80歳になられた作曲家:冨田勲さんを迎え、お話を聞きながら音楽人生を俯瞰する3時間。
 TV番組のための音楽(新日本紀行、今日の料理など)、大河ドラマの音楽(天と地と、新平家物語、徳川家康など)、シンセサイザーの世界(月の光、展覧会の絵など)、そしてサウンドクラウドから今月初演予定の「イーハトーヴ交響曲」まで、音楽を聴きながら、作曲家になったいきさつやテレビ音楽の作曲裏話、シンセサイザー先駆者としての苦労話などなど興味深くも濃厚な話をたっぷり聞かせていただいた。 
 
Tomita21b_2  冨田さんと私は、実は慶應高校〜慶應大学の先輩後輩(冨田さん文学部卒、私は工学部中退)で、音楽大学に行かず作曲家になったのも同じ。そんな大先輩の音楽を聴いて育った世代の私の個人的ベスト5は・・・「新日本紀行」「天と地と」「青い地球は誰のもの(70年代われらの世界)」「文五捕り物絵図」「ジャングル大帝」。これは日本が誇るべき不滅の名曲。
 そのほかNHKならではの蔵出し音源や、シンセサイザーを手に入れて最初に製作した試作品「銀河鉄道の夜」、新作の初音ミク登場シーンのサンプルなども登場。宮沢賢治の話や、天文学少年だった頃の話、戦争中アメリカ軍のラジオから聞こえてくるジャズやストラヴィンスキーで音楽に目覚めた話など、ファン必聴の話も満載。お楽しみに。

 放送は11月18日(日)NHK-FMで18時から21時まで(途中18:50〜19:20ニュース&お知らせで中断)・・・これでまた裏番組「平清盛」の視聴率が心配に・(v_v)

2012年11月10日 (土)

賛美歌の中の天使たち

Cathdrale  Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」11月号更新。

 今回は、欧米人のハーモニー感覚の話から脱線して子供たちの歌の魔力に迫る「賛美歌の中の天使たち」。

 ヨーロッパでは、何というか…ハーモニーは「毛穴から全身に染み込んでいる」感じがする。一方、日本では「耳と頭」の段階で止まっている。

 これは鍛錬ではどうしようもない「文化的な背景」の問題なのだが、さて、無理して「毛穴」から染み込ませるべきなのか、アジア人の意地にかけて「耳」で止めるべきなのか。

 何しろ日本人が「ハモる」音楽を初めて知った頃、西洋ではそれを壊す歴史が始まったわけで・・・
 人は失って初めて「それがあった」ことに気付く。最初から無ければ「無い」ということにさえ気付かない。
 さて、どちらがより不幸かというと・・・

2012年11月 8日 (木)

Studio B

Studiop_2 新しいMacBook Air 11インチと27インチのDisplay(Thunderbolt)を組み合わせて実家のミニスタジオを再構築。 

 右は(古いデータを開くための)PowerBook G4。キイボードはKORGのmicro station。外付けHDは500GBのG-drive slim。
 これと無線LAN(Air Mac)で繋がったiPadで、ほぼ全仕事が可能。理系作曲家にとっては夢のような時代である。

2012年11月 4日 (日)

忠ならんと欲すれば

Kiyo43 大河ドラマ「平清盛」43回「忠と孝のはざまで」。重盛(窪田正孝)渾身の「忠ならんと欲すれば孝ならず・・」に泣かされる。忠も孝もほとんど死語と化した現代の日本にこの血の叫びはどう届くのだろうか。

 前回の、男の心の奥にある「夢を追いかける」とは「復讐を果たす」ことと同じ・・・という指摘も、これはもうズバリすぎて背筋が寒くなったけれど(それは、自分もまさにそうだから)、逆に「復讐を果たしている」だけに見えて「夢を追いかけている」のも真実。
 それだけに、清盛・後白河法皇・頼朝・義経それぞれを動かしている「情念」の描き方には本当に感心する。改めてこれは凄いドラマだと思う。

2012年11月 1日 (木)

特盛BOX

Kbox 大河ドラマ「平清盛」サントラBOX盤(全5枚)の校正とチェック。

 しかし、濃い・(>_<)。 個人的には、合唱の入ったCD4とお宝音源満載のCD5がお勧めだが、CD5枚組というと・・・ベートーヴェンの交響曲全集とほぼ同じボリューム。聴くだけで6時間かかるし・・・(v_v)  
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 発売は12月5日。本編のDVD(およびBlu-ray)BOX第壱集(8枚組。第1話〜第27話まで収録)も11月21日発売。乞うご期待。

 追加情報:BOX収録曲は、サントラ盤第1第2集に収録されなかった40曲以上を含むオーケストラ楽曲約90曲、コーラス(混声、男声、女声)付きオーケストラ楽曲12曲、雅楽全5曲、タルカスより全4曲、サイバーバードより全4曲、カッチーニのアヴェマリアを含むピアノ楽曲全4曲、紀行の音楽全4種。
 およびお宝音源(放送に使用しなかったサンプル音源)として、初音ミクおよびボーカロイドで制作された今様メロディ9曲、テスト用に制作された劇中曲のMIDIサンプル3曲、ボツになったテーマ曲の第1~3稿(MIDIサンプル音源)などなど計138曲。

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