忠ならんと欲すれば
大河ドラマ「平清盛」43回「忠と孝のはざまで」。重盛(窪田正孝)渾身の「忠ならんと欲すれば孝ならず・・」に泣かされる。忠も孝もほとんど死語と化した現代の日本にこの血の叫びはどう届くのだろうか。
前回の、男の心の奥にある「夢を追いかける」とは「復讐を果たす」ことと同じ・・・という指摘も、これはもうズバリすぎて背筋が寒くなったけれど(それは、自分もまさにそうだから)、逆に「復讐を果たしている」だけに見えて「夢を追いかけている」のも真実。
それだけに、清盛・後白河法皇・頼朝・義経それぞれを動かしている「情念」の描き方には本当に感心する。改めてこれは凄いドラマだと思う。
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コメント
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〈忠ならんと欲すれば孝ならず・・〉
となってしまったのも、もとはといえば清盛が蒔いた種だったりする。
〈「夢を追いかける」とは「復讐を果たす」ことと同じ・・・〉
スゴイ言葉ですね (・_・;) 全くその通りだと思いました。ドンピシャわたくしもまさにそうですね (女ですが…)。決心した頼朝がなんだか観ていて頼もしかった。
もっとも、復讐をさせるように仕向けた (ともいえる)、かつての師の愛 (谷底に子を蹴落とす獅子の如) を感じなくもない……どう感じどう行動するか決めるのは自身。
P.S.
第30回「平家納経」を観て、どうしても書きたくなり、崇徳へ捧げるレクイエムを弦楽オーケストラで書きました (Key Bb minor)。朝廷の主題とあそびをせんとや… を借用させていただきました。崇徳の御魂が、数奇な生前を回想する様子を朝廷の主題のフーガで表してみたり、書きながらうるうる…でした。
この後、以前書きました、あそびをせんとや… のフーガを、管弦楽にします。弦だけでは物足りなくなってしまいました。
あくまでも「趣味」ですが。今のところは。
投稿: TMurayama♪ | 2012年11月 8日 (木) 10:38