雨の京都
大阪の帰りに京都に寄り、関西在住のピアニスト河村泰子サンと前回行きそびれた(清盛がらみの)2カ所、藤原頼長(悪左府)の墓所相国寺と崇徳上皇が祀られた白峰神社を回る。
鳴き龍で有名な相国寺にある頼長の墓(桜塚)は、三千近い普通の墓にまぎれて「一般人」扱い。お寺の人に聞くと「ごくたまに訪ねてくる人もいるが、見つからなくて諦めて帰る人が多い」とのこと。もうちょっと何とかしてあげてもいいのに。
白峰神社の方も、崇徳院目当てに訪れる人はもはや少数派。平安時代の蹴鞠の宗家の屋敷跡→サッカーに御利益がある→ボール競技全般に御利益がある→スポーツの神さま…という不思議な進化を遂げていて、境内には奉納されたサッカーボールが並び体育会系らしき可愛い学生たちが群れをなしてお参り。怨霊も苦笑してそう。
上賀茂神社〜下鴨神社と回り、大田神社のカキツバタを見ているうち、ほどよく雨が降ってきたので、少し足を伸ばして詩仙堂へ。
ここでしばし静かに雨音と鹿威しの音に耳を澄ませ、庭の片隅のかたつむりとなんてんを愛でる。
夜は、祇園辰巳神社近くの「やげんぼり末吉町」で夕食。店内に飾られたクリフトン・カーフ氏の版画がいい雰囲気を醸し出している。
そのあと河村サンお薦めのBAR「Common One Bar」にも寄ってみる。FINLANDIA BARの姉妹店で、祇園新橋通りの路地の奥の奥にある不思議な異空間。
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