家の履歴書
今週発売の週刊文春(7月4日号)「新・家の履歴書」にインタビュー記事掲載。私が「三畳間マン」(?)になったいきさつが詳しく載っている・(^_^;)・聞き手:小田島久恵さん。
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今週発売の週刊文春(7月4日号)「新・家の履歴書」にインタビュー記事掲載。私が「三畳間マン」(?)になったいきさつが詳しく載っている・(^_^;)・聞き手:小田島久恵さん。
昨日今日と新聞社や音楽雑誌などの取材を続けて受ける。
このところ大河ドラマの音楽・還暦コンサート・自伝出版・新作交響曲など仕事が立て込んでいるので「(還暦を迎えてますます)勢力的な活動」と見られているようなのだが、私自身はとっくに定年退職して「ご隠居」モードに入っているつもり・・・( ̄▽ ̄)・・・と言っても「いつからですか?ウソでしょ!」(どこかで聞いたことのあるフレーズだが)とまったく信用してもらえない。
もともと独学で作曲界に飛び込んだこと自体、断崖絶壁から安全ベルトなしパラシュートなしで飛び降りたようなもの。生き残れるなんて100%思っていなかった。ところが、なぜか途中で枝に引っ掛かって「あれ、なんか生きてる」という悪運こそが我が人生。
今の状況はというと、そのあと人間五十年を迎えて「さすがにもういいや」と枝を外したら、今度は落ちたところに偶然座布団が敷いてあった…みたいな?。
悪魔は根性曲がりなので、「助かりたい」と思うと殺される。逆に「死んで結構」と思うと助かってしまう。じゃあ、神様と悪魔の違いは・・・と考えてみるとどこにも「ない」・( ̄▽ ̄)
で、「これからの作曲の予定は?」と必ず聞かれるわけなのだが・・・うーん、「隠居の道楽」で書き続けて、死んだ後、持ってたパソコンに未完のオペラ(しかも駄作)のスコアが…なんていうのが理想ですね。はい・( ̄▽ ̄)
新しいiMac(3.4GHz, 32GB)を真ん中にして、右に旧型Mac pro(3GHz, 8GB)の30"ディスプレイ。左に液晶ペンタブレット(22")。そして、デスクの右側にデジタルピアノ。(左端Mac proの上の四角い箱は新しいAirMac Time Capsule)
さらにモニタ横にiPad mini、デスクの横に古いMacBookとiPad2とVaio。実家にMacBook Air(+27"ディスプレイ)。そのすべてがWiFiとiCloudで同期し、どこでも仕事可能・・・という無駄にハイテクな布陣。
この新しい電脳セットでの最初の仕事は・・・某映像作品用のワルツ3つ。ウィンナワルツをサティ風に歪ませて無糖ブラックにした不思議味。
まだサンプル作成の段階で、本番は夏過ぎになる予定。
それにしても、年取ってオリジナルの右脳と左脳のスペックが鈍くなる分、新しい電脳の方はだんだん高性能になり、その境目がなくなってゆく感じは…面白いと言うべきか危ういと言うべきか。
こういうのを「年寄りのニアミス」と……
……言わないか…φ(.. )
仕事がひと段落したので、新しいiMac(27inch, 3.4GHz, 32GB)とAirMac(Time Capsule 2TB)を購入する。
NHK 403スタジオでFM「ブラボー!オーケストラ」7月分2本の収録。
および、尾高惇忠「肖像」、尾高尚忠「フルート協奏曲」、フルート:高木綾子、尾高忠明指揮東京フィル(2012年2月24日第811回サントリー定期より)
最近、著作権が切れた古典本のKindle版(電子書籍)流出が凄い。
仕事が終わったらゆっくり読もうと(…思うだけで結局読んでいないのだが)ため込んだ吉川英治「宮本武蔵」全巻とか中里介山「大菩薩峠」全巻とか(しかも全巻揃いで200円!)で電子書庫は満杯。
それにしても、わずか300gほどのiPad miniの中に「源氏物語」と「平家物語」と「ファウスト」と「ジャン・クリストフ」の全巻が入っていて片手で持ち歩ける(&いつでも読める)…というのは私の世代にとっては感無量と言うしかない。
これで無人島に流されても懲役刑になっても退屈とは無縁(?)。ああ、iPadあることの恍惚と不安と二つ我にあり・・・
交響曲第6番〈鳥と天使たち〉op.113 ようやく仕上がる。
小さくて軽めの交響曲・・・ということで書き始めたのだが、やはり交響曲は交響曲。くたびれ方がハンパでない。吸血鬼に全身の血を吸われたような気分・・・(×_×)
ちなみに、全3楽章で演奏時間は約30分。編成は…1-1-1-1, 2-1-1-0,pf,hp,perc3 & strings。A4スコアで202ページ。
第4番(2000)とは姉妹作品の女のコなので、これで新保似(しんほに)家は4男2女ということに・(^_^)b
初演は、いずみシンフォニエッタ大阪第31回定期演奏会(指揮:飯森範親)@7月13日(土)16時より大阪いずみホールにて。詳しくはこちら
折角京都まで行ったのに、今回は駅ビルの中から一歩も出ず(泊まりは駅ビル内のホテル、コンサートは駅ビル内の広場、パーティは駅ビル内の宴会場)。翌朝、即、東京に戻って、第6番の仕上げの最後の追い込みにかかる。
京都府物産協会50周年記念展オープニングコンサートで、委嘱作品「三つの水墨画」(六波羅、孤月、京童)初披露。演奏は藤岡幸夫指揮関西フィルのアンサンブル。
作曲の最後の追い込みで一番怖いのは、パソコン&楽譜ソフトの不調とデータの喪失。二重三重(最近は四重以上)のバックアップ体制は取っているものの、着陸直前に計器類が全部ダウンするみたいなもので、これはもう想像するだけで怖い・・・と想像してしまったのが悪かったのか、フィナーレ楽章でいきなりFinaleがフリーズ。(@_@;)(笑えない!)
作曲していると世界がすべて音符に見えるようになる。・・・というようなことを先日記者の方に話したら「え〜どんな感じなんですか?」と興味津々になられてしまったが・・お腹がすいていると何でもかんでも食べ物に見える…みたいなものだろうか。
交響曲第6番、ようやく仮スコア稿に辿り着く。