上野星矢氏との対談
この8月に2枚目のアルバム「デジタルバード組曲」を出すフルートの上野星矢氏と対談する。
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この8月に2枚目のアルバム「デジタルバード組曲」を出すフルートの上野星矢氏と対談する。
クラリネットの三界秀実氏の新しいCD「スパーン・ポイント」届く。拙作「鳥の形をした4つの小品」収録。
V=ウィリアムズの小品で始まりV=ウィリアムズの小品(タイトルはその主題となったイギリスの景勝地)で閉じられるという構成で、クラシックではありながら尖っていて、現代モノではありながら柔らかい、という絶妙な領域を回遊する音楽たちが心地よい。
先日、1964年の東京オリンピックについてテレビの取材を受けた。
実家のCDラジオが壊れてしまったので、(母でも使える)ミニコンポを・・・と探しているうち、JVCのNX-SA55という機種を見つけて購入。
大阪のいずみホールにて交響曲第6番〈鳥と天使たち〉op.113の初演に立ち会う。演奏は、飯森範親指揮いずみシンフォニエッタ。
前作の第5番(2001)以来12年ぶりとなるこの新しい交響曲は、「右方の鳥」「忘れっぽい天使たち」「左方の鳥」という急緩急の3つの楽章からなる30分ほどの作品で、1管編成(1-1-1-1, 2-1-1-0, pf,hp,perc3, Strings)の室内オーケストラによる一種の「管弦楽のための協奏曲」でもある。
もともと還暦を迎えて自分の頭の中の「おもちゃ箱」を開けてみるというコンセプトなので、天使たちの章では、オカリナ、スライド笛、貝殻の鳴子、トイピアノなど(幼年時代の郷愁を誘う)オモチャ楽器も登場。
さらに6番つながりということでシベリウス、ベートーヴェン、チャイコフスキー、ショスタコーヴィチの6番も(回想として)聞こえるほか、修業時代の現代音楽サウンドやロックおよびジャズの書法が交錯し、ついでに自作の色々な断片(あのタルカスも!)も聞こえるという、ある意味(シッチャカメッチャカな)わが音楽人生を俯瞰する「自伝」的な作品でもある。
ただし、この「オモチャ箱」、鬼のような変拍子と目まぐるしく変化する書式で全編が覆われた超難曲。これを見事な精度で仕上げてくれた飯森範親指揮いずみシンフォニエッタの演奏は目を見張るもので、ただただ感謝。
CD化を前提に録音を取ってもらったので、近々(おそらくマリンバ協奏曲《バードリズミクス》あたりとのカップリングで)作品集になる予定。乞うご期待。
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補記:終演後のパーティで「7番は?いつ?」と散々聞かれてしまったが、交響曲というのは(比喩でも何でもなく)「子供」と同じ。生むのも育てるのも大変で、体が付いて行けるのは20代30代(かろうじて40代)まで。
なので、今回の子は(言ってみれば)還暦を迎えて「恥ずかしながら」生まれたひさびさの女の子。それがまだ生まれたてほやほやでホギャホギャ泣いているのに「次のお子さんは?」と聞かれても・(v_v)。
さしあたり、6番を初演し終えた作曲家の注意事項として・・・生水とコレラには気をつけようかと。
暑い。7月ってこんなに暑かったろうか?
CD《鳥の響展》ライヴ(DENON)発売。それとシンクロしてNHK-FMベスト・オブ・クラシックで還暦コンサート《鳥の響展》より第1部の室内楽および第2/3部の「ドーリアン」「平清盛組曲」「タルカス」が放送される。
京都で初演された「三つの水墨画」のCD届く。
なかなか美しい仕上がりなのだが、残念ながら非売品。