電子書籍はミステリー
拙著「クラシック音楽はミステリーである」(講談社/2009年刊)電子書籍版で再登場。紀伊國屋書店/Book Live/Honto/Yahoo/Kindleなどで読める模様。
確か出版社からは「あんまり売れていないので再版はしません」と言われたと記憶しているので、書店から消滅せず電子版でいつでも読めるようになったのは(売れない本の著者として)嬉しい限り。
そもそも電子書籍は「どのくらい売れるか」「どのくらい(紙の本が)売れなくなるか」というコスト面や、「やはり紙の感触が…」といった感覚的(感傷的?)な面で語られることが多い。
でも、再版もされずに消えてゆく99.9%以上の「売れない本」の著書たちにとって、何はともあれ(例え買う人が全世界で10人いなくても、印税が数百円しか入らなくても)「いつでも読める」形で著作が電子上に常備されているというのは、(大きな視野から見れば)悪くないシステムなのではなかろうか。
ただ問題は・・・それでも99.9%以上の「売れない本」は電子書籍にもならずに消えてゆく、ということなのだろうけれど。
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