パート譜哀歌
短編映画のための…気持ち悪いワルツ&生き霊のパヴァーヌ(?)ほか14曲30分ほどの音楽を書き上げたところで・・・「今回は予算がないので、パート譜も自前でよろしくお願いします」と言われていたのを思い出し、もそもそとパート譜の作成を始める。
むかしは自分の曲のパート譜をよく書いた(…書かされた)。作曲料すらないのにパート譜の制作費(オーケストラ曲だと数十万〜百万近くする)などあるわけもなく、何週間もかけて自分で全部書いた。
今のように便利なコピー機もプリンターもない時代なので、もちろん全て手書き。スコアから楽器のパートを「書き写すだけ」と言えば言えるのだが、例えば一冊の本から各ページの「1行目だけ」とか「2行目だけ」を抜き出して数十冊の分冊(オーケストラの場合30冊から50冊くらい)を作る作業を想像して欲しい。初期の作品の楽譜は汗と涙でにじんでいる。
最近は、楽譜そのものがパソコン入力になったので、各パートを抜き出して譜面にすること自体はほとんどワン・クリック。ただし、そこから先、読みやすいように楽譜を整える(レイアウトする)のは色々なノウハウがあって、すべて助手(Mac)任せにできないのが辛いところ。
というわけで、連休はその作業(と台風)で潰れる予定。
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