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2013年10月

2013年10月30日 (水)

紅葉と露天風呂

Kar1030 しばし骨休めに旅に出る。

 紅葉を愛で
 露天風呂に浸かる。

 浮き世のことは夢のまた夢。
    ・
    ・
    ・

Koyo1

2013年10月28日 (月)

N響《花は咲く》Project

Hsproject 震災復興支援ソング《花は咲く》オーケストラ版の収録に立ち会う。

 今回は編曲者として参加。特に凝ったオーケストレイションを施したわけではなく、美しいメロディをそのまま(オーケストラを花束に見立てて)歌わせることを心がけた。「花」は死者への鎮魂と共に生者の生きた証でもある。「音楽」も同じだ。演奏は、梅田俊明指揮NHK交響楽団。@文京シビック大ホール。

 テレビ用に5分のフルサイズ版、1分の縮小版の2種類を収録、12月からNHKでミニ番組として随時放送の予定。また《花は咲く》ばかりを様々な演奏(オーケストラ、吹奏楽、ギターなど)で集めたアルバムとしても近日発売予定(@日本コロムビア)とのこと。

2013年10月25日 (金)

iPad肘

Elbow かれこれ十数年ほど前から、右肘の痛みに悩まされていたが、それがどうやら「テニス肘」らしいと言われて驚いたことがある。(なにしろテニスどころか運動は全然しないのだから)。
 これは一日中パソコンでマウスを操っているのが原因とのこと。微妙に右手を浮かせてマウスを操作するのが肘辺りの筋肉を疲労させていたのらしい。(その後、ターボマウスを使い出して少しは症状が和らいだのだが)

 一方、スマートフォンの登場以来、若い人の間に急増しているという「スマホ症候群」は、肩こりや首の痛みが中心とか。これは、うつむいてスマホの画面を覗き込む姿勢に問題があるようだ。(もっとも、これはデスクワーク系の人間にとっては昔からの職業病のようなものだ)

Ipadelbow_2  と思ったら、最近は左肘と手首が痛い。「今度は何?」と首をひねったが、どうやらiPadを片手(左手)で持つため、左手の肘と手首の筋肉に疲労がたまる症状らしい。 
 そう言えば、最近読書(および新聞)はもっぱらiPad片手に一日数時間。軽いとは言え、iPadで600g、iPad miniでも300g。登場(2010年)から3年めにして症状が現れたということか。

 さて、これを「iPad肘」というのか「iPad炎」とでもいうのか、正式名称はさだかではないが、そのうち誰かがそれらしい名前を思いつくことだろう。

2013年10月23日 (水)

iPad Air

Ipadair そうか

 iPad Air…ときたか

2013年10月19日 (土)

ひまつぶし

Kimyo_2

 名字で「一」と書いて「にのまえ」と読むのはよく知られている(らしい)が、以前「おのうえ(尾上)」さんという名字を聞いて「あいうえおの〈オ〉の上」なら「エ」じゃないか…と思いついた。名探偵「エ工(おのうえ・たくみ)」なんて怪しい推理小説に出て来そうだ(笑)

 あるいは「ア」と書いて「イのうえ」、「ク」と書いて「キのした」というのもあるのだろうか。(イロハなら「 」で「イのうえ」、「ユ」で「キのした」だが、そこまで行くと判じ物が高度すぎて誰にも分からないか・・・)

 

2013年10月18日 (金)

優しき没後40年

Tendertoysq ピアノ曲集「優しき玩具」(および「ガラスの博物館」&「ソナチネ」)など35曲分をパソコン入力で清書完了し、ピアニスト(河村泰子さん)に送付する。

 かれこれ40年前の作品・・・ということは、この曲を書いた後ぽっくり死んでいたら、あと10年で没後50年の著作権フリーになる計算か…と、ふと思い至ってしばし愕然・(○_○)・ 

 いや、それ以前に、即燃えるゴミに出されてこの世から消えていた可能性99.9%。・・・そう考えると、ある意味、奇跡のサバイバル(?)と言えなくもない。

2013年10月17日 (木)

音楽とホラーの記憶

Texaschainsaw 昔から、なぜか仕事をしながら観るBGVはホラー系の映画が多い。お気に入りは「シャイニング」(1980)や「エイリアン」(1979)あたりのクラシックだが、むかし「レンタルビデオ店」が流行り出した80年代には小さなお店の「B級ホラー」の棚をコンプリートしたことがある(笑)。

 ただし映画館などの大画面で観ることは(決して)ない。そもそも「痛そう」なシーンは歯医者すら苦手だし、しっかり高所&暗所&閉所恐怖症なので、モニターに流しながら横目でちら見するだけ。だからストーリーを憶えているモノはあんまりない。(・・・それってもしかしてヘタレなんじゃ・・・(=_=)

 ちなみに怪談やSFは好きだが、霊も宇宙人も信じてはいない。その点に関しては、むかし某有名SF作家がやはり「宇宙人が居るなんて信じてません」と衝撃の告白をして読者に非難されたとき、見事にこう説明している。「じゃあ童話作家はクマさんが喋ると本気で信じていると思いますか?」(そりゃあ、故やなせたかし先生だってアンパンが喋ると本気で信じていたわけではなかっただろうし)d(^-^)

 そのあたりの矛盾は昔から漠然と不思議だったのだが、最近何となく分かるようになった。音楽を作ったり物語を空想するというのは、要するに現実世界(知性)から遊離して脳の表層から深奥へと降りてゆく行為。その時に脳や記憶の古い階層にある「恐怖」とか「未知のモノへの不安」というような本能的な感覚に抵触するのではなかろうか。
 …と、そんな思い付きを何らかの形で本にまとめるのが、老後の楽しみにとっておいた仕事のひとつ。

 かのホームズもこう言っている。「音楽を創ったり鑑賞したりする力は・・・言語より遙かに古くから人類に備わっていた・・・。僕たちが音楽を聴いていいようもなく感動を受けるのは、きっとそのためなのだ。我々の魂の奥には、世界の幼年期の霧に包まれたような日々のおぼろげなる記憶が生きているのだよ」

2013年10月15日 (火)

ブラボー!オーケストラ収録

40  NHK504スタジオでFM「ブラボー!オーケストラ」10月分残り1本の収録。

 11月03日(日)放送分は、レスピーギ「ローマの祭り」と「ローマの松」(アンドレア・バッティストーニ指揮。2013年05月30日第78回オペラシティ定期より)
 11月10日(日)放送分は、チャイコフスキー交響曲第5番ホ短調(大植英次指揮。2013年6月6日第79回オペラシティ定期より)演奏はいずれも東京フィル。

Batti  圧巻の「ローマの祭り」を聴かせたバッティストーニ氏はまだ二十代半ばの新進気鋭の指揮者。
 クラシックの指揮者というのは、とかく「大きすぎる」「早すぎる」「きれいな音で」とオーケストラの手綱を締めすぎるきらいがあるけれど、豪快に(まるでロックバンドのように)オーケストラを鳴らしまくる彼の演奏を聴くと、「普通にロックコンサートなどを聴く感覚でオーケストラの指揮をする指揮者がようやく出てきたのかも知れない」と感じる。
 6つ上の鬼才ドゥダメルもそうだが、新しい感覚の新しい世代の台頭に大いに期待。

Tchaikovsky  もう一つ、これは余談の余談だが、チャイコフスキーが交響曲第5番を作曲した1888年というのは、ロンドンに切り裂きジャックが出没した年。ということは、5番の作曲を終えてチャイコフスキーが開いた新聞には「切り裂きジャック」のニュースが踊っていたことになる。

 さらによく年表を見ると、ジャックはチャイコフスキーが第5を完成した8月に殺人を開始し、初演を迎えた11月にパタと犯行を止めている。…も、もしかしてチャイコフスキーが犯人??…なわけはないが、何か音楽ミステリに出来そうな面白いネタなような気が…しないでもない。φ(.. )

2013年10月12日 (土)

続(新)優しき玩具

Tendertoysf 11月に録音予定の(かれこれ30〜40年ほど前に書いた)ピアノ小品群の編纂&Finale入力を進める。

 もちろん全て手書き譜で未発表作品。ただし、別の作品の素材になったりギター曲になったりドラマや劇の音楽で使ったりしているので、「どこかで聴いたことあるゾ」と云われそうな曲も幾つか。なので「元ネタ集」と云う方が正確かも知れない。(ちなみに、デジタルバード組曲や「優しき玩具たち」、ギター曲集「優しき玩具」など多くの曲がこのネタ帳から生まれている)

 原点は、1972年にまとめた12の前奏曲集《優しき玩具》。その後、その続編のような補遺のようなオマケのような形で(作曲家デビュー前に)書かれた小品が30曲ほどあるので、それをCD&楽譜にするのが今回のプロジェクト。
 
 さて、優しき玩具の「正・続」とするか「1・2」とするか「旧・新」とするか…些細なことで悩み中。

2013年10月10日 (木)

失踪日記2/アル中病棟

Alc

 吾妻ひでお「失踪日記」(2005)の続編「アル中病棟」(新刊)を読む。

 私は…毎日欠かさず酒は飲んでいるが…アル中ではない(はず・・・?)。なので、この病気に対するシビアな意識は薄いのだが・・・同じ「作家」として「モノを作る人間」が味わう天国と地獄、(俺は天才だ!という)充実感と(俺はダメなんだ!という)疎外感、躁と鬱(正気と狂気)の交替、周りの人たちや社会や仕事やお金や死や病気に対する(夢と現の狭間を漂うような)距離感、などなどはとても他人事とは思えず、リアルにグサグサと胸に迫る。

 呑気に音楽やマンガを書いている=好きなことをやっている…と思われがちだが、自分の創造(想像)力だけを拠り所にして生きるというのは(たった一人でロープ一本を頼りに断崖絶壁をよじ登るような)危険きわまる行為。忙しさにかまけている時は気付かないが、ふと立ち止まった時などには…軽くて「失踪や隠遁願望」、重い時には「鬱」とか「死への誘惑」が背中にぺったり貼り付いているのを感じることが確かにある。(手塚治虫師などは、それを感じるのが怖しくて「一瞬も手を休めない忙しさ」の中に自分を追い込んでいたのかも知れないとさえ思う)

Azuq

 一応は「夢を売る仕事」?なので、普通はそんな(話すと人が引いてしまうような)暗い話はしないものだが、この書は(太宰治好きな作者らしく)全編その闇の世界に踏み込む。・・・にもかかわらず、このモーツァルト的で軽やかなタッチはどうだろう。
 特にこの2コマ→は衝撃だ・(@_@;)・はははは・・・

2013年10月 8日 (火)

花は咲くProject

Scoreh 先月から書き進めていた「花は咲く」のオーケストラ版アレンジスコアほぼ仕上がる。

 しっかりした美しい原曲があるのでオーケストラ化すること自体はさほど難しい作業ではなかったのだが、放送番組用に「5分かっきり」という寸法にまとめるのに少々ジタバタする・(>_<)ゞ

 今月末、NHKの「花は咲く」プロジェクト〜オーケストラ編として録音&番組収録(+CD化)の予定。

2013年10月 5日 (土)

三善晃氏追悼

Miyoshi  三善晃さんが亡くなった。

 三善晃さん(1933~2013)は、武満徹さん(1930~1996)と並ぶ戦後日本クラシック作曲界の二大巨星。武満さんが(イチローや松井のような)大リーグ国際派とするなら、三善さんは(大相撲の横綱のような)国内チャンピオンだ。国際派の「前衛(アヴァンギャルド)」指向に対して、国内派「アカデミック(正統派)」の頂点に君臨し、賞を取りまくり、批評家たちから絶賛されまくり、 男の料理や相撲通としても知られ、 教育者として社会的にも活動し、権威の頂点に立ち続けた(私のような独学異端の野良犬作曲家から見ると)雲の上の神さまのようなヒトである。

 もともと東京大学仏文科に在学中パリのコンセルヴァトワールに留学しているほどの秀才で、帰国後20代初めから作曲家として一線で活躍するなど、育ちの良さは一級。受賞歴も豪華で、国内の作曲賞総なめはもちろん、音楽家が日本でもらえそうな賞は全て貰っているのではなかろうか。おまけに、むかし(貧乏旅行で避暑に行った時)旧軽井沢銀座でばったり出くわし「すぐ近くに別荘があるんだよ」とにこにこ声をかけられ、羨ましさで卒倒しそうになったことがある・(>_<)ゞ

 若い頃の作品は、現代音楽風ではありながらフランス風の硬質で精緻なサウンドで、私が初めて聞いた「交響三章」(1960)や「管弦楽のための協奏曲」(1964)などは、ある意味でアカデミックな(作曲コンクール優勝タイプの)模範的現代作品。(おかげで、当時の作曲コンクールは三善作品の亜流ばっかりだった)。

 しかし、1970年代になると、きわめて晦渋で難解な…日本的な暗い情念の奔流のような…サウンドを手中にして、 戦争体験や社会の不条理などを語り始める。特に1972年に初演された「レクイエム」を初めて聞いたときの衝撃は忘れられない。コーラスは戦争の不条理を叫びまくりオーケストラは轟音で咆哮しまくる。演奏するのも聞くのもかなりきつい一品だが、現代音楽特有の不協和音や混沌としたサウンドでしか描けない世界をきっちり描いたという点で(日本が世界に誇れる)希有の傑作である。日本のオーケストラは、年末に第九を演奏するように8月には毎年必ずこの曲を演奏するべきなんじゃなかろうかとさえ思う。

85ny2_2  その後、何度かお会いする機会が出来たのは90年代になってからだが、その頃はもう丸く?なられていて、私の作品についても「調性やメロディがあって分かりやすい音楽でもいいんじゃないの」と(ご自身もアニメ「赤毛のアン」1979など書かれていたし)仰る。でも、目は笑っていなかったような気がする・(^_^;。 (写真は1985年、NYのカーネギーホールにて)

 氏の音楽を聴くと、「音楽は〈音〉を〈楽しむ〉もの」などという言葉が凄く浅い(軽薄な)音楽観に思えてきて困ってしまうことがある。「聞くのがつらい」とさえ思えるような晦渋さの向こうにある「音楽」の深淵をのぞき込む行為。それが「三善晃の音楽を聴く」ということだからだ。

2013年10月 3日 (木)

ブラボー!オーケストラ収録

40 NHK503スタジオでFM「ブラボー!オーケストラ」10月分残り1本の収録。

 今回は10月20日(日)放送分で、ベートーヴェン交響曲第1番ハ長調(広上淳一指揮。2013年4月12日第831回サントリー定期より)、リヒャルト・シュトラウス「薔薇の騎士」組曲(大植英次指揮。2013年6月6日第79回オペラシティ定期より)演奏:東京フィル。

2013年10月 2日 (水)

DVD「近代能楽集」

No2  音楽を担当した「近代能楽集」の音楽入り最終盤届く。

「卒都婆小町」
 出演:寺島しのぶ、北村有起哉。
「葵上」
 出演:中谷美紀、柄本佑。
 原作:三島由紀夫
 監督:根岸吉太郎
(DVD:51分/54分。2013年10月31日発売)

 2015年が三島由紀夫の生誕90年・没後45年だそうで、その記念プロジェクトの第一弾。戯曲を一語一句変えず、余計な演出も加えず(…余計な音楽は少し付いているが…(^_^; ・忠実に再現&映像化している・・・

 音楽はトリオ編成(p:中野翔太さん、cl:伊藤隆寛さん、vc:遠藤真理さん)。亡霊たちが踊る「卒塔婆小町の暗いワルツ」と六条御息所の「生き霊のパヴァーヌ」がちらっと聴ける予告編はこちら→***

2013年10月 1日 (火)

♪花は咲く

Scoreha 今月のお仕事。「花は咲く」(詞:岩井俊二、曲:菅野よう子)…orchestra版アレンジ。

 とても美しい曲で、特に(死者からの透明な視線を思わせるような)詞が絶品なのだが、注文は「純オケ版」。つまりオーケストラの楽器だけで「ことば」は封印される。
 で、どうしたものか色々悩んだのだが、「オーケストラとは即ち楽器の花束なり」と思い立ち、花が咲くように「すなおに」「余計なことをせず」を目指し(変拍子も7th/9thも封印して)訥々とスコアを制作中。

 そもそもゆっくり(Andante)かつシンプルな曲なので、複雑難解なアレンジなど出来ようはずもないのだが、「録音2週間前にスコア&パート譜とも雁首揃えて納品厳守!でお願いします」というお達し。もしかして大河ドラマ(テーマ曲)や「タルカス」の前科があるせいか「厄介な(小難しい)スコアを書くヒト」と思われている・?・(v_v)・・・

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