NHK504スタジオでFM「ブラボー!オーケストラ」10月分残り1本の収録。
11月03日(日)放送分は、レスピーギ「ローマの祭り」と「ローマの松」(アンドレア・バッティストーニ指揮。2013年05月30日第78回オペラシティ定期より)
11月10日(日)放送分は、チャイコフスキー交響曲第5番ホ短調(大植英次指揮。2013年6月6日第79回オペラシティ定期より)演奏はいずれも東京フィル。
圧巻の「ローマの祭り」を聴かせたバッティストーニ氏はまだ二十代半ばの新進気鋭の指揮者。
クラシックの指揮者というのは、とかく「大きすぎる」「早すぎる」「きれいな音で」とオーケストラの手綱を締めすぎるきらいがあるけれど、豪快に(まるでロックバンドのように)オーケストラを鳴らしまくる彼の演奏を聴くと、「普通にロックコンサートなどを聴く感覚でオーケストラの指揮をする指揮者がようやく出てきたのかも知れない」と感じる。
6つ上の鬼才ドゥダメルもそうだが、新しい感覚の新しい世代の台頭に大いに期待。
もう一つ、これは余談の余談だが、チャイコフスキーが交響曲第5番を作曲した1888年というのは、ロンドンに切り裂きジャックが出没した年。ということは、5番の作曲を終えてチャイコフスキーが開いた新聞には「切り裂きジャック」のニュースが踊っていたことになる。
さらによく年表を見ると、ジャックはチャイコフスキーが第5を完成した8月に殺人を開始し、初演を迎えた11月にパタと犯行を止めている。…も、もしかしてチャイコフスキーが犯人??…なわけはないが、何か音楽ミステリに出来そうな面白いネタなような気が…しないでもない。φ(.. )
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音楽ミステリーといえば、8月30日にご紹介いただいた「クラシック音楽はミステリーである」電子書籍版、ちょうど読了しました。とてもおもしろく楽しめました。
投稿: 長谷部 | 2013年10月18日 (金) 02:53
いつも、「ブラボー!オーケストラ」では、東京フィルの演奏とともに、吉松先生の解説を楽しませていただいていますが、昨日(10月20日)の放送で、ベートーベンの交響曲第一番を「ひねくれていない」と評されたのには、異論があります。この曲は、ハ長調としていながら、ハ長調の主和音(C、E、G)ではなく、ヘ長調の属七の和音(C、E、G、B♭)で始まります(B♭が余分)。出だしから、ひねくれていませんか?ベートーベンの交響曲で、ひねくれていなくて、すがすがしいのは、第二番ぐらいだと思いますが。
投稿: みはり | 2013年10月21日 (月) 08:55
こういうリスナーさんたちを相手に
お話ししなければならないのですから
気苦労は絶えませんね。
お察し致します
投稿: semi | 2013年10月21日 (月) 17:00