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2014年3月15日 (土)

21世紀の展覧会の絵

Tomitapコロムビアからサンプル盤をもらって冨田勲「展覧会の絵」Ultimate Editionを聴く。

このアルバム、もちろん初出のLPレコードの頃から何度も聴いているのだが、アナログ・シンセサイザーによる精緻なアンサンブルのこの「未来的サウンド」には改めて驚嘆する。これが、まだデジタル機器もMIDIも存在しない(…それどころかパソコンがようやく産声を上げたばかりの)「1975年」の作であることに思い至ると鳥肌が立つ。恐るべし70年代! 恐るべしTOMITAワールド!である。

40年前にこれを聴いたときは(あまりの衝撃に)「21世紀には生身の人間が演奏するオーケストラなどお払い箱になっているに違いない」と早合点したものだが、意外とそんなことはなく、冨田さんご自身も最近作の《イーハトーヴ交響曲》でオーケストラと電子の歌姫初音ミクをコラボさせたりしている。「未来」はいつだって現在の単純な延長線上にはないと言うことなのだろう。

ただ、あの頃は少なくとも…人間も世界も(音楽も)前へ前へと進化し続けるモノだと信じていた(ような気がする)。でも、それも今となっては「70年代の懐かしい記憶」でしかなく、今では誰も「人間は進化している」などと思っていない(と思うのだがどうだろうか)。ここに聞こえる美しくも天国的な世界は(私たちが辿り着きそこなった)「懐かしい未来」なのかも知れない。

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コメント

70年代はようやく小遣いで電卓が買えるようになった時期で、カシオのfxはもう一段高いところにあったような。
あと一週間すれば「展覧会の絵」も「イーハトーヴ交響曲」も届くのでブルーレイプレーヤーを何とかしなくては。

千年以上前から「今の若いモンは」といわれていますから、ホモサピエンスはこれからもずっとホモサピエンスなのでしょう。新種が出現すれば「今の若いモンは」というフレーズがその種の間では無くなるかといえば、  無くならない気がする^^;

冨田勲先生の作品も大好きで、新盤が出るたびに聴き続けてきましたが、私が近年聴いて最も感動したのは、映画『おかえり、はやぶさ』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%81%8B%E3%81%88%E3%82%8A%E3%80%81%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%B6%E3%81%95
の音楽です。

映画の出来はともかく、映画の中で、小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還し燃え尽きる時に流れた、Eternity ("Liebestod" from "Tristan und Isolde") - 永遠性(”トリスタンとイゾルデ”より”愛の死”)は、筆舌に尽くしがたいほど美しく、まさに絶品と感じました。
http://columbia.jp/artist-info/tomita/COGQ-57.html

「はやぶさ」の60億 kmの旅は、60~70年代にアポロ計画に夢を馳せた少年がやっとこさ辿り着いて手に入れた「輝かしい未来」のかけらかもしれないと思いました。

もしかしたら既知の方も多いかもしれませんので少々お話しするのがためらわれますが昔手塚治虫さんの特集をした一冊の本を買いまして(手塚治虫劇場と言う本でしたが)、その本の冒頭の部分で手塚治虫先生が1980年に朝日賞を受賞され、その時の記念講演を文章に起こしたものの中でこの冨田勲さんの展覧会の絵について少し手塚先生が言及されていました。
手塚先生は生前、シリーズ物のアニメーション以外に実験性の強いアニメーションを作っておられましたが、その中に同名の短編があったそうです。
そのとき東京交響楽団にラヴェル編曲版を演奏してもらって音楽を合わせたらしいのですがロンドンにラヴェルの遺族が生きていて共産圏のムソルグスキーの著作権は問題なかったらしいのですが、ラベルの編曲版はそのまま使えなかったそうです。
そこでオーケストラ版の編曲を改めて冨田勲先生に頼んで1週間でやってもらったそうです。
このシンセサイザー版の方はこれがいくらかベースになっているそうで、この原本のオーケストラ版はどうも音盤にはなっていなかったようですね。
前にラヴェルの著作権はどうなったんだろうと書かれていたときにコメント欄に書こうかと思いましたが、どうも著作権は遺族が引き継いで生き続けていたようですね。
この手塚先生の話からすると。

懐かしい未来と言うのは本当に良くわかります。
僕が子どもだった30年近く前、リニアモーターカーが将来の交通の主力となると言われ続けていましたが、未だ実用化には至っておりません。
宇宙開発で言えば、まさかあのスペースシャトルが退役するなんて夢にも思いませんでした、僕が子どもの頃は今頃人類のいくらかは宇宙に暮らしていると漠然とはいえ信じていたものです。
そういえば吉松さんが音楽を担当されたアストロボーイ・鉄腕アトムのヴィジュアル・コンセプトの一つはレトロ・フューチャーでしたね。

ついに幻のシェエラザードを聴くことが出来ました。
全曲版として完成しなかったとしても、この第一楽章だけでも美しい。

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