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2014年4月24日 (木)

京都の遅い春

Kyoto1404c骨休めに京都へ。

桜が終わり5月の連休に入る前の端境期なので空いているかと思ったのだが、さすがに京都。外人さんや修学旅行の学生さんがわさわさいて結構な賑わいである。

今回は祇園近くのホテルに初投宿。近くの料理屋で遅い春を肴に一杯。

Kyoto1404b 京都には年に数回は行くが、ただ散歩して夜一杯飲んで 帰ってくるだけ。なのに一向に飽きない不思議な街だ。

お金のない若い頃はただひたすら歩き倒すばかり。50歳を越えてようやく先斗町や祇園で飲むことを覚えたが(別に芸者さんを呼ぶわけでもなく)カウンターでちびちび一人酒が基本。あちこち覗くばかりで特に馴染みの店もなく、常に「初めての旅人」気分である。

(それでも時々こうやって京都旅のことを書くせいか、以前某雑誌から「京都通のお薦め」みたいなコメントを求められたことがあるが、恥ずかしながらそんなレベルではないので丁重にお断りしました・_(_^_)_・)。

Kyoto1404a 京都散歩は当然ながら神社仏閣回りになるが、信仰心はほぼゼロなので、「静かで落ち着く場所」探しでしかない。お寺の本尊より、襖絵の端っこに描かれた鳥や動物、あるいは飾り彫りの天女たちが持っている楽器(笛や笙や箏や琵琶など)をしみじみ見ることの方が多い。

それでも今回、東寺の講堂の大日如来と曼荼羅の前で(ひさしぶりに)音楽が聞こえて、ちょっと不思議な世界に入った気がした。仏像本体ではなく、後ろの光背(こうはい)あたりから聞こえるものらしい。

Mandara_2 そう言えば、曼荼羅というのは…これはどう見ても楽譜(それもオーケストラのスコア)だ。金剛界(左)は主題と変奏、胎蔵界(右)はモチーフをびっしり組みあげた巨大なアダージョ…といったところか。

…というようなことを思いつくと、すぐ仕事場に戻って楽譜を広げたくなるのが作曲家の業(定年退職したはずなのに…)。
サテ、もう一杯飲んでからオバマさんのいる東京に戻るとしようか。

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コメント

吉松さんも今日京都におられたのですか。
私もさっきまで京都に居て、さっき東京に帰ってきました。
大阪へ所用で行った帰りに立ち寄って、銀閣寺から哲学の道を南に下って南禅寺あたりまで歩き、久々に良い運動になりました。
頭の中では、大河ドラマ・平清盛の紀行のテーマが鳴っていました。

明日ピアノの新しいアルバムが発売されるようですね。
楽しみにしています。

京都はほんとに魅力的なところです。
さえないサラリーマンの日曜作曲者ですが、楽想が枯渇するのが給料が下がるよりもっと怖いです(^^;お金が無くても無理して家族で年に数回訪れるようにしていますが、やっと心が落ち着く自分だけの聖域を見つけ出すことができました。

ヨシマツ版〈曼荼羅交響曲〉
期待しています

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