曲がったキュウリを作る家
ASKSへの配本楽譜9作品を整備。
ちなみに、ここで提供している私の作品は(手書き譜もデジタル譜も)全て私が一人で書いたマニュスクリプト(草稿)で、基本的に初演のとき演奏家に渡して演奏で使ったそのままのもの。
それをそのまま電子化(PDF)して提供することで、大手では出版不可の売れない作品でも供給できるようになったわけだが、そういう事情を知らないで普通に楽譜を買ったヒトにとっては「ヘタな写譜屋が清書した汚い楽譜」という風に見えるらしく一悶着。
もともと作者本人が一人制手工業で書いた(♪ありの〜ままの〜)生原稿。個人の畑でできた曲がったキュウリみたいなものだから、当然ながら手癖もあれば不揃いもある。それが「商品として売るにはいかがなものか」と言われてしまうレベルにまで清書されているのが逆に問題ということになると・・・何と言うか(本末転倒というか逆転敗訴?というか)苦笑するしかない。
結局、曲がってますし汚れてますし不揃いですし値段は高いですし大量生産できませんし商品としては何ですけど、これはこれで。というしかないわけだが・・・サテ・(-_-)・
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おやおや、そんな悶着がありましたか。何と嘆かわしいことか。作曲者本人の息吹きが感じられるという陽転思考ができないんですかねぇ。
まぁ、確かにお安くはないので交響曲第5番もまだ発注は決断できないのだけど、私の場合は単に金額の問題で、浄書の質の問題とは無縁だなぁ。
投稿: 長谷部 | 2014年6月16日 (月) 22:17
曲がったキュウリもまっすぐなキュウリも味は同じ。
価格はどうであれ必要性があれば買えれば高くても買うと思います。
カーゲルさんの変った楽譜あれは買えた。しかし、ティンパニ奏者が飛び込むイラスト、写譜屋さんはきれいに描いてました。
投稿: クロちゃん | 2014年6月17日 (火) 12:00
それは買う人に対し商品について事前の説明責任を果たしていないからでしょう。どちらかといえば販売サイドが悪い。不親切です。
どういう目的で楽譜を買うかは人それぞれなのですから、単に先生の曲を演奏するのが目的というだけなら、「実用的な、できるだけ読みやすい楽譜がいい」という人がいても不思議ではありません。
投稿: 虹色LED | 2014年6月18日 (水) 04:51
交響曲第5番のオンデマンド製本版、届きました。
移調楽器も実音譜(in C)だったのが意外。でも、わかりやすくていいですね、スタディ・スコアだし。
この週末にでも、見ながら聴きたいと思います。
投稿: 長谷部 | 2014年8月 7日 (木) 02:45