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先月「交響曲を書くわけ*」で受けた取材が記事になる(日本経済新聞28日夕刊)
真夏のうだるような熱気の中、NHKのTV特番「伊福部昭の世界(仮)」の取材を受ける。
午後、NHK504スタジオでFM「ブラボー!オーケストラ」8月分1本の収録。
アメリカの雑誌社からS氏事件についての取材記者氏来る。(何だかこのところ濃いキャラクターの人が次々テレビを賑わせているので、Sクンの件は何年前のことだっけ?と一瞬思ってしまったが、まだあれから半年もたっていないのだった)
続いて〈鳥ぷりずむ〉(1991)のPDF整備。
コラムを担当している「天にひびき」(作:やまむらはじめ)第9巻発売記念打ち上げ飲み会に顔を出す。
午後、NHKでクラシック音楽番組(TV)のコメント収録。クラシック音楽に関する視聴者からの質問にお答えする…ということなのだが、なにぶんにも(そもそもクラシック音楽は20世紀初頭にとっくに「定年退職」して一線から引退し、今は過去の遺産で食い繋ぐ「年金暮らし」の状態…というのが正しい歴史認識だと思っている)怪しい作曲家の言うこと。眉に唾してお聞き下さい。
そのあと伊福部昭生誕100年記念ドキュメンタリー番組企画の打合せ。伊福部さんのベスト曲は?と言われると、(クラシック系作曲家の視点としては)「リトミカ」や「タプカーラ」などのコンサートピースを挙げたいところだが、やはり「ゴジラ」「大魔神」「わんぱく王子の大蛇退治」あたり(個人的には「バラン」も好み)の映画の音楽が最強。ファンとしては1時間半くらいの巨大な交響曲(後半に大合唱付き)を残して欲しかったと思わずには居られないのだが、シューベルトみたいに死後楽譜棚の奥から突然見つからないものだろうか。
夜(19:30〜)NHKFM「ベストオブクラシック」で昨年の還暦展〈鳥の響展〉から第1部(ピアノ&室内楽)と第3部(ドーリアン,平清盛&タルカス)を再放送(何だかNHKがらみの一日である)。しかし、前半の静か&キレイな(ネコをかぶった)小品たちは「世紀末《抒情》主義」で良いとして、後半のドーリアン〜平清盛〜タルカスを聴いたら「どこが〈抒情〉やねん!」とツッ込まれるのは必至。やっぱり(直系ではないにしろ)伊福部さんの血をしっかり受け継いでいるのだな、と改めて実感する。