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2014年7月 2日 (水)

定年退職〜伊福部師〜タルカス

Tarkuss

午後、NHKでクラシック音楽番組(TV)のコメント収録。クラシック音楽に関する視聴者からの質問にお答えする…ということなのだが、なにぶんにも(そもそもクラシック音楽は20世紀初頭にとっくに「定年退職」して一線から引退し、今は過去の遺産で食い繋ぐ「年金暮らし」の状態…というのが正しい歴史認識だと思っている)怪しい作曲家の言うこと。眉に唾してお聞き下さい。

そのあと伊福部昭生誕100年記念ドキュメンタリー番組企画の打合せ。伊福部さんのベスト曲は?と言われると、(クラシック系作曲家の視点としては)「リトミカ」や「タプカーラ」などのコンサートピースを挙げたいところだが、やはり「ゴジラ」「大魔神」「わんぱく王子の大蛇退治」あたり(個人的には「バラン」も好み)の映画の音楽が最強。ファンとしては1時間半くらいの巨大な交響曲(後半に大合唱付き)を残して欲しかったと思わずには居られないのだが、シューベルトみたいに死後楽譜棚の奥から突然見つからないものだろうか。

夜(19:30〜)NHKFM「ベストオブクラシック」で昨年の還暦展〈鳥の響展〉から第1部(ピアノ&室内楽)と第3部(ドーリアン,平清盛&タルカス)を再放送(何だかNHKがらみの一日である)。しかし、前半の静か&キレイな(ネコをかぶった)小品たちは「世紀末《抒情》主義」で良いとして、後半のドーリアン〜平清盛〜タルカスを聴いたら「どこが〈抒情〉やねん!」とツッ込まれるのは必至。やっぱり(直系ではないにしろ)伊福部さんの血をしっかり受け継いでいるのだな、と改めて実感する。

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コメント

九相図のごとく美しいばかりが音楽じゃないのではないでしょうか。美しいものは美しいものを上手に書ける人に任せとけばいいと思います。

今年の5月には、吉松先生の「マリンバ協奏曲《バードリズミクス》」と、伊福部先生の「マリムバとオーケストラの為の《ラウダ・コンチェルタータ》」のCDをずっと聴き比べていました。どちらもこの分野の、いやジャンルを超えた大傑作ですねぇ。じつに興味深いです。確かに吉松先生は伊福部先生の血をしっかり受け継いでいるのだなと実感しています。

おっしゃるように、もしも例えば、吉松先生の第5交響曲に匹敵するような大傑作の交響曲が伊福部先生作品にもあったなら、さぞかし壮観な景色でしょうね。

伊福部先生のオケ作品は、どの曲も、演奏者も聴衆も大層盛り上がりますからねえ。私はアマオケで「日本組曲」を演奏して感動した経験が何にも代えがたい人生の宝物になっています。

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