最後のひびき
コラムを担当していた「天にひびき」(作:やまむらはじめ)最終回掲載号が届く。
指揮をするために生まれて来たような少女(ひびき)・・・が主人公の物語だが、ラストは「世界的デビューをして大成功」でもなく「恋人と結ばれてハッピーエンド」でもなく、マーラーの「大地の歌」を最後の演目にして「永遠に…永遠に…」のことばとともに不思議な余韻(と未来への予感)を残して終る。
この作品、むかし私がどこかに書いた・・・
人間も音楽のように大気から発生し、
音楽のように大気に消えてゆく存在だったら
どんなによかっただろう
・・・ということばが引用されて始まったこともあり、終り方については連載最初から何となく作者から聞いていたが、コラム自体は幾分呑気に(明るい)「未来」を説いたつもり(…愛読してくれた「ごく一部の」読者諸氏に感謝)。
確かに、「始まった音楽は、いつか終る」。しかし、大地にはふたたび春が来て、花が咲き乱れ、木々が緑となり、はるか彼方まで青く輝く世界が続くのである。永遠に…永遠に…。
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>人間も音楽のように大気から発生し、
音楽のように大気に消えてゆく存在だったら
どんなによかっただろう
まさに人間とはそうした存在だと思いますが?
百年前も百年後も、先生も私も、空気と水と土なはずです。
しかし、人類による自然破壊の結末がどうなるかは少々気になります。果たして「永遠に…永遠に…」とこれからも上手く続きますかどうか。
音楽も、巨大台風も、頻発する竜巻も、空気の動きという点で同じですね。
投稿: 虹色LED | 2014年8月30日 (土) 14:42
なんか、泣けてきました。
投稿: Shino | 2014年8月31日 (日) 10:56