初秋の京都旅
今回の京都は、少し贅沢な宿で「骨休め」の旅。最初は嵐山「星のや」へ。昨年台風18号による川の氾濫でしばらく休業となってしまい伺えなかったこともあり、今回は3年ぶりの訪問。渡月橋横の桟橋から小舟で10分ほど川を上ったところにあり、すべての部屋から嵐山の緑と大堰川(渡月橋より下が桂川、上が大堰川)の川面が見える。車では行けずテレビもなく「あるのは静けさだけ」というスタンスが心地いいが、WiFiはしっかり繋がるので結局部屋の真ん中にMacBookとiPadを鎮座。和風旅館風の作りとホテル風のシステムがうまく混淆していて、部屋にあるヒバのお風呂と季節を感じさせる夕食の懐石料理も楽しみのひとつ。文机がひとつあるだけのシングル用の部屋に何ヶ月か籠もって小説でも執筆したら最高に違いない。(ただし、いくら売れても印税は消し飛ぶが)
毎年伺う母の京都展、今年はピアニストの河村泰子サンが見に来てくれたので、展覧会のあと「琵琶湖が見えるかも」と誘って一緒に比叡山へ登ってみる。むかし(30年ほど前)松村禎三師の処に出入りしていた頃、この比叡山の「東塔」再建のドキュメンタリー映画(よみがえる東塔)の音楽のスコアを書く手伝いをしたことがあるのだが、行くのはその頃以来。深山幽谷…の霊気は心地よいものの、階段の上り下りは老体にはしんどい。山頂まで上がると琵琶湖から京都の街並みまで一望できて素晴らしい眺めが広がる。夜は、仏教の総本山から市内に戻り、ワイン好きの河村サンに合わせてレストランでフランスワイン。仏教も「仏」フランスも「仏」…というわけではないが、それも京都。
京都旅の後半は、この春出来たリッツカールトン初体験。二条大橋のたもと(旧ホテルフジタ跡)にあり、部屋の窓からすぐ下に鴨川の川面が見え、東山の山並みがパノラマのように広がる。市街地の真ん中に居ながら緑と水と空に囲まれている感じだ。川の上をひらひら飛ぶ鷺を愛でつつこの景色を一日ぼーっと眺めていても飽きそうにないが、部屋を出ればすぐ(ほんの数歩で)鴨川沿いの散歩が出来るうえ、料理屋&飲み屋の宝庫:木屋町&先斗町が徒歩圏内。これはもう立地としては言うことなしだ。ただ、さほど敷地が広くなく5階建てと低層なので…スタンダードな鴨川ビューの部屋で普通のホテルのスイートルーム並みの値段…(TAXIの運転手サンも「誰が泊まるんでしょうね、こんな高いホテル」と口を揃えておっしゃるし)。これで3分の一ほどの値段だったら常宿にしたいくらいなのだが、今回はまあ、冥土の土産ということで・φ(.. )。
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ほんのりと秋の空ですね。少しは涼しくなったのでしょうか。
投稿: クロちゃん | 2014年9月24日 (水) 09:12