パウル・クレーの忘れっぽい機械
むかしハーモニカのために書いた「忘れっぽい天使」(1978)は、もちろんパウル・クレーの影響(タイトル)からだが、「デジタルバード組曲」(1982)もそうですか?(…と、ベルンの「パウル・クレー美術館」から問い合わせがあったそうだ)と聞かれて 、一瞬「ん?」と考えてしまった。
確かに〈デジタルバード〉そのものはクレーではないものの、3曲目の「さえずり機械(Twitter Machine)」はクレーの絵のタイトルから付けたもの。フルート・カルテットのために書いた「さえずり鳥ブログ」(2007)もそうだが相当あちこち影響を受けている。 (上が本物。下は私が若い頃に真似して描いたニセモノ・(_ _ )/)。
そう言われてよく考えてみれば、私の室内楽版鳥のシリーズ(通称「小鳥のシリーズ」)は、〈ランダムバード変奏曲〉にしろ〈パラレルバードエチュード〉 にしろ〈鳥ぷりずむ〉にしろパウル・クレーが相当入っているのだが、改めて「クレーの影響」と言うまでもないところまで身に染みついてしまっている。
こういう「魂の師匠(先輩)」は本当にたくさん居る。名前を挙げ始めたら両手両足の指全部使っても全然足りないし、彼らに影響を受けたパーツを全部取り除いた「純粋に私だけのモノ」が果たしてどのくらいあるか心許ないくらいだ。当然ながら彼らなしに私の音楽はない。改めて感謝。感謝である。
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>上が本物。下は私が若い頃に真似して描いたニセモノ・(_ _ )/
「この星はお辞儀をさせる」
投稿: 虹色LED | 2014年10月 4日 (土) 07:57
1滴の海水を25倍に拡大して撮影した写真が、パウル・クレーの絵にそっくりです。
buzzap.jp/news/20140503-seawater-macro/
投稿: 裏地見る幌櫃 | 2014年10月25日 (土) 17:47
裏地見る幌櫃様
これには吃驚し、心底感動しました。
素晴らしい発見ができました。
ありがとうございます。
投稿: 虹色LED | 2014年10月25日 (土) 20:03