英雄の生涯
NHK504スタジオでFM「ブラボー!オーケストラ」12月分1本の収録。
今回は12月7日(日)放送分で、リヒャルト・シュトラウス「英雄の生涯」。ベルトラン・ド・ビリー指揮東京フィル。(6月2日第86回オペラシティ定期より)ほか。
この曲の「英雄」というのがRシュトラウス自身だというのはよく言われることだが、34歳の時に描いた「英雄」像としては凄く変わっている。・・・「敵と出会い」「嘲笑を受けるも」「良き伴侶を得て」「敵と戦い」「勝利する」(ここまでが前半。普通の作曲家なら、ここで盛大なフィナーレを鳴らして終わりだろう)。ところが、そのあと「過去の業績を回想し」「引退して」「伴侶に見取られながら静かに息を引き取る」(しかも、この引退以降…つまり老後、が人生の1/3近い)。これは、何というか…生涯のビジョンとしてはあまりにリアル、と同時に実際の彼の生涯を予言していて怖い。この人、(後期ロマン派などと言われながら)実は全然ロマンチストではない。100人を超える大オーケストラの絢爛たるサウンドを聴きながら、なぜか背筋に冷たいモノが走るのを覚えてしまった。・・・おっと風邪か?
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世界級的交響樂作曲家,英雄的半生
1953年出生於東京代々木,少年時期想成為像手塚治蟲一樣的漫畫家,或御茶水博士一樣的科學家,但在中學三年級接觸到古典音樂後,從此改變了他的人生,跨入了他的漫漫音樂生涯。
從慶應大學工學系休學,跳脫正統派的音樂教育,吉松隆的音樂自學歷程有許多獨到的心得,一九八一年以《朱鷺的哀歌》出道,帶給現代音樂界相當大的衝擊。他反對現代音樂的非音樂性,發表多首具獨創調性、節奏感以及幻想空間的作品。他的創作也不僅限於古典樂,2003年為紀念手塚治蟲為動畫《原子小金剛》創作片頭曲亦大受歡迎。
從一九八八年開始,他與英國的CHANDOS唱片公司,簽署專屬的作曲家契約,一年發表一張CD,至目前為止已出版多張CD。音樂評論及著作亦豐。
投稿: 黑陳 | 2014年12月 3日 (水) 21:02