記憶は枯れ野を
叔父の一周忌。
朝起きるとパソコンを開いてこのブログを見るのが日課だったという叔父は、叔母と共に読者第1号のひとり。もちろん私の作品(音楽の方)も、最初期の頃から聴きに来てくれていた「聴衆」第1号でもある。
とは言え、私としては、もともと作品にしてもブログにしてもある意味で(叔父のような)特定の数人に宛てた「私信」として書いて来たわけで、音楽ホールやネットで公開するという構造上、見ず知らずの人の目(耳)にも止まるものの、ホールに何千人居ようがブログを何万人が読もうが(すみません、大風呂敷広げすぎました・_(_^_)_・)、私が何かを伝えたい相手はいつだってほんの数名(+遠い魂の弟子たち)であり、叔父はそんな数少ない貴重な「聴き手」のひとりだったわけである。
叔父は、(父と同じく)通信関係の技術者であり、音楽の話をした記憶はほとんどない。いつも叔母と一緒にニコニコと私のコンサートに現れる。それだけなのだが、私が音楽に関して深い恩義を感じる数少ない大事な人のひとりである。
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